写真うつりを気にする女性は多いですね。プリクラで撮影しても、友達同士のスナップショットでもなんか変……、なんて気にする女性も少なくないでしょう。この「写真うつり」ですが、どうすれば良くなるのでしょうか?
プロカメラマンの吉田武さんにお話を伺いました。吉田さんは、ポートレート写真については定評のあるカメラマンです。
取材協力・監修
吉田武カメラマン
熊本県出身。パンフレット、WEB、雑誌、広告など、広範囲の撮影の仕事を手掛けるフリーカメラマン。モデル・アーティスト・俳優のポートレートフォトには格別の冴えを見せる。
■光量に注意!光を十分回すこと!
――女性は「きれいに」「かわいく」写真に写りたいと思うものですが、コツはあるのでしょうか?
吉田さん 写真うつりが良くないと自分で思っている人は、十分に光を回して撮っているかに気を付けましょう。プロとアマの大きな差は光量に対する気配りに表れます。
光が足りないと顔に不自然な影が落ちたり、そのせいで表情が暗くなったりします。ですから、写真撮影の際には、レフ板などを用いて光を回すようにしてください。レフ板がない場合には、白い布、紙などでも代用できます。
■小顔、目を大きく見せるコツ
――ほかにテクニックはありますか?
吉田さん 女性の場合は、小顔に写りたい、目を大きく見せたいという希望が多いのではないでしょうか。そんなときは、
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上方から撮る
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レンズに対して、顔は下向きに/アゴを引く
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上目遣いになるようにする
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(頬骨が気になるときは)顔を45度ひねる
といった点に気を付けるといいですね。顔の近くに手などを入れるのも小顔に見せる手法のひとつです。
上方から撮ってアゴをしっかり引くことで、カメラに正対する顔の面積が小さくなり、小顔に写ります。同時に上目遣いにすることで黒目がちにする効果もあります。これで目が大きく印象的になります。
あまりアゴを引き過ぎると二重アゴに写ることがありますから、その点には注意してください。顔を45度ひねって片方の耳を見えるように出して写ると、顔の半分を隠してシャープに見せることができます。
――自画撮りの場合も同じですか?
吉田さん 同じですね。基本はカメラを上に上げて撮影しましょう。三白眼っぽい人の場合にはレンズの中心から下半分を見るようにするといいでしょう。こうすると黒目が下の白い部分を隠し、三白眼に写りにくくなります。
■気持ちも大事!自分の「かわいい」「きれい」を信じよう
――ほかにもありますか?
吉田さん 気持ちも大事です。自分はかわいい、きれいと自分で思うことはすごく大事なことなのです。カメラマンが人物を撮影する際に「いいですよ」「かわいいですね」とか声を掛けるのは、その人をノセて、自信を持ってもらい、良い表情を引き出すためです。
かわいくない人はいませんし、きれいじゃないところばかりの人はいません。自分に自信を持つことで、よりきれいな、よりかわいいところが前へ出てきます。
――芸能人が売れてくるときれいになる、なんていわれますが、同じ理屈でしょうか。多くの人に見られることで自信がつき、それが顔にも表れると。
吉田さん 「私は写真うつりが悪いから……」と引っ込み思案になっていると、これは悪循環です。むしろ自信を持って積極的に写りにいったほうが良い表情になり、写真うつりが良くなることにつながります。気持ちを前向きに、自分に自信を持つことはとても重要ですよ。
――ありがとうございました。
写真は残りますから、できれば気に入るものにしたいですよね。「私は写真うつりが悪い」と思う人は、今回の吉田カメラマンのアドバイスを参考にいろいろ工夫してみてください。たくさん撮影してみれば、「こうすれば写りが良くなる!」という自分なりの方法が見つかるでしょう。自分を信じてトライしてみましょう!
(高橋モータース@dcp)