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「爪が水虫になる」ってどういうこと?爪白癬の症状と予防法

2018.05.21

「爪が水虫になる」ってどういうこと?爪白癬の症状と予防法


水虫は足の皮膚に「白癬菌(はくせんきん)」が感染することで起こる疾患です。この白癬菌は「爪」に感染することもあり、この場合は爪の水虫になります。爪白癬が日本人の10人に1人が感染しているといわれ、とても身近な感染症のひとつです。今回は、この爪の水虫「爪白癬(つめはくせん)」についてです。

記事監修



桑原香織 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業。同大学病院にて研修後、東京医科大学皮膚科学教室に入局。東京医科大学病院、東京医科大学八王子医療センターで経験を積み、その後は都内皮膚科クリニックに勤務。現在は、一般財団法人中小企業衛生管理協会霞ヶ関診療所の産業医として就労者の健康管理に携わっている。

女医+(じょいぷらす)所属。


▼霞ヶ関診療所

http://www.kasumigaseki.tokyo/

■爪白癬ってどんな病気なの?

白癬菌が爪に感染する病気は、正しくは「爪白癬(つめはくせん)」といいます。白癬菌は足や股部(インキンタムシ)など皮膚表面に感染するイメージがありますが、時に爪に入り込んで感染することもあるのです。


爪白癬になると、

  • 爪が厚くなる

  • 爪が白く濁る

といった症状が起こります。足の水虫は水ぶくれやかゆみなどの症状が出ますが、爪白癬の場合はそういった自覚症状が起こらないのが特徴です。


感染が進行すると、爪自体が厚くなります。また、爪の白濁も最初は爪の先端部分だけですが、次第に爪の根元側に向かって白濁が広がり、さらに進行すると黄色や黒に変色します。


痛みやかゆみなどの症状がないため、そのまま放置してしまう人もいますが、爪が厚くなり過ぎて靴が履きにくくなったり、靴を履いたときに指が圧迫されて痛みが生じたりする可能性もあります。また、感染した爪部分には白癬菌が繁殖しているため、ほかの人を感染させてしまうことも考えられます。

■爪白癬はどうやって治療するの?

爪白癬の治療は、

  • 薬品を患部に浸透させる

  • 薬を飲む

の2種類があります。


薬品を浸透させて治療する方法は、症状の初期段階で有効とされているものです。浸透しやすいように爪を切り、薬品を患部に塗布します。ただ、完治には1年以上かかることもあり、根気が必要です。


内服薬による治療では、「テルビナフィン」または「イトラコナゾール」が用いられます。テルビナフィンは6カ月間毎日服用、イトラコナゾールは1週間服用してから3週間休薬をする「パルス療法」を3回繰り返す方法を用います。


薬品を塗布する治療よりも手軽ではありますが、白癬菌の内服薬は肝機能障害を引き起こすリスクがあるため、慎重に治療を進める必要があります。

■爪白癬にならないためにはどうすればいい?

爪白癬にならないためには、

  • 毎日足を洗って清潔にする

  • 同じ靴を履き続けない

  • 足が蒸れることを避ける

といったことが重要です。白癬菌はカビの一種なので、湿度のあるところを好みます。女性だとブーツを履き続けたり、足が蒸れたりしないように注意するといいでしょう。



爪白癬になると爪の形が大きく変わってしまうため、たとえば足のネイルの見栄えも悪くなってしまいます。治療しようと思っても、完治まで非常に時間がかかるものですから、足を清潔に保って予防しましょう。


(中田ボンベ@dcp)