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妊娠・妊活前に「保険」に加入しておいたほうがいい理由って?

2018.05.27

妊娠・妊活前に「保険」に加入しておいたほうがいい理由って?


出産にはお金がかかると言われていますが、出産経験がない女性の大半は、具体的にどのくらいの金額がかかるかご存じないのではないでしょうか。出産時には平均で約40万円、出産前に15回ほど受けることを推奨されている妊婦健診には毎回数千円~1万円程度かかる(※ただし、自治体による補助あり)ほか、切迫流産(=流産する恐れがある状態)や重たい悪阻(つわり)で入院が必要になることがあると考えると、「出産育児一時金」として支給される42万円では到底足りないことがわかるはず。また、最近は出産年齢が高齢化していることもあり、不妊や不育の治療に高額な費用を要す人も増えています。


そのため、保険や助成金をうまく活用することがとても大切。今回は、妊活・不妊治療専門FPの宮野真弓さんに、「妊娠・妊活前に加入するとよい保険」についてお伺いしました。

取材協力・監修



ファイナンシャル・プランナー 宮野真弓さん


不妊治療(体外受精)を経て3人の息子を出産した、妊活・不妊治療のお金の専門家、ファイナンシャル・プランナー。FPオフィスみのりあ代表。大学卒業後、証券会社、銀行を経て独立系FP会社に入社。個別相談、家計簿診断、執筆、セミナー講師、資格講座講師などを数多く担当する。不妊治療に専念するため同社を退社し、長男出産後、開業。「妊活、妊娠、出産、育児をハンデにしない社会の実現」を目指し、子どもを望む家庭やファミリー世帯に向けたセミナー、執筆、個別相談に注力している。また、転職、起業、不妊治療といった自身のさまざまな経験を活かし、ママの起業や再就職など、女性の夢の実現も応援している。


■FPオフィスみのりあ

https://fpoffice-minoria.jimdo.com/

■宮野さんブログ「妊活、不妊治療、育児、起業にまつわるお金の話」

https://ameblo.jp/fp-minoria/

―妊娠を希望している場合、保険に入ったほうがいいですか?

宮野さん:妊娠したいと考えているからといって必ず入る必要がありませんが、保険加入を考えているのであれば、妊娠前・妊活前に加入したほうがいいです。なぜなら、妊娠または妊活スタート後だと、さまざまな理由で保険加入に制限がつくからです。たとえば不妊治療をしている場合、医療保険に加入することはできても、子宮に関する疾病は保障の対象外となります。自然妊娠であっても、妊娠中に加入した場合は、その妊娠・出産に関する入院や手術については保障されないなどの制限がつく場合がほとんどです。妊娠・出産は病気ではないため、健康保険も適用されず、医療保険も対象外となるのが一般的なのです。


妊娠計画がある時点で医療保険を検討する際には以下の3つのポイントをチェックしましょう。

  • 1.ガンの扱い:

    子宮ガンや卵巣ガンなど女性特有のガンのみを保障するのか、すべてのガンを保障するのか

  • 2.女性特有の病気の範囲:

    子宮内膜症や帝王切開など女性特有の病気や手術が必要な症状のみを保障の対象とするのか、バセドウ病や関節リウマチなど女性に多い疾病も対象とするのか、脳梗塞や糖尿病などの女性特有ではない特定疾病まで対象とするのか

  • 3.給付の内容:

    入院給付金の増額のみか、手術給付金の増額もあるのか

―具体的にはどんな商品がありますか?

宮野さん:以下のような商品があります。


■アクサ生命「一生保障」の医療保険 スマート・ケア レディース

https://www.axa.co.jp/product/ladies/smart-care-ladies

追加の特約を付けなくても、特定不妊治療を受けた場合に基本給付金額の5倍の手術給付金が受け取れます

(保障開始から2年経過後、1回のみ)


■チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX Lady」

https://www.zurichlife.co.jp/product/category_iryo/shushiniryodxlady

女性特定疾病特約のカバー範囲が広く、子宮がんや卵巣嚢腫など女性特有の疾病、関節リウマチなど女性に多い疾病はもちろん、すべてのガンや脳梗塞、糖尿病なども特約の補償範囲に含まれます


■三井住友海上あいおい生命「&LIFE 新医療保険Aプレミア」

http://www.msa-life.co.jp/lineup/iryo/

女性疾病給付特約を付けた場合、対象となる疾病に対して入院給付金だけでなく手術給付金も上乗せされます


■co-op共済「たすけあい女性コース」

http://coopkyosai.coop/thinking/lineup/tasukeai/woman/guarantee.html

65歳満期の定期タイプのため、手頃な掛け金で保障が充実しています。先進医療特約も月100円の掛金で1,000万円まで保障されます


■全労済「こくみん共済 定期医療プラン・女性疾病プラス」

https://www.zenrosai.coop/kyousai/niryou/period_med/teikiiryou_woman.html

保障期間が5年または10年の定期タイプのため、手頃な掛け金で保障が充実しています

また、ガンに対する保障が充実しています

更新の際には保険料が上がる点には注意が必要です

―自分にぴったりの保険を選ぶコツを教えてください。

宮野さん:保険加入を検討する際は、まず本当に保険でカバーしておきたいことは何かを明確にすることが重要です。すべてを保険でまかなおうとせず、貯蓄とのバランス、保険料とのバランスを考えながら、自分に必要な金額や保障内容を見極めて加入しましょう。


―ありがとうございました。



誰しも、今後患うかもしれない病や不妊治療の必要性の有無はわかりませんが、収入や貯蓄とのバランスを考えれば選択肢が絞られて選びやすくなりそうです。遺伝的な傾向なども考えながら、自分にぴったりな保険を選ぶといいですね。ぜひ参考にしてみてください。


(取材・文 松本玲子)