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いちじく舞の「死ぬ前に一度はやっておきたいこと」12:かわら割り編

2018.06.24

いちじく舞の「死ぬ前に一度はやっておきたいこと」12:かわら割り編


■割り切れない想い、抱えて生きてませんか?

昔付き合っていた人にカレーを作ったら、ひとくち目でほんだしを投入されたあのときの気持ちをまだ割り切れてないライターのいちじく舞です。そんなに散らかっていたのか、あのときのカレーの味は。


この混沌とした現代社会で生活していれば、誰しも割り切れない想いのひとつや二つ、隠し持っているものですよね。ああ、いっそのこと、それら全部重ねてまとめて真っ二つに叩き割りたい!真っ二つに叩き割ると言ったら……そうだ、あれしかない!


と言うことで今回は「かわら割」を体験してきました!

■子どもや女性も体験可能!テレビでも紹介された「かわら割道場」


全国5カ所に支部がある「かわら割道場」。東京支部は戸越銀座駅から徒歩5分ほどのところにある、「屋根専門石川商店」の一角に設けられています。テレビなど、多数の媒体で紹介されたことのある「かわら割道場」は土曜日限定で行われ、平日は屋根の修理やリフォームなどの作業をしているのだとか。



「かわら割道場」東京支部の代表を務めているのは、石川商店の三代目でもある石川弘樹さん。もう少し“おとっつぁん”的な外見の方が現れるのかと思いきや、さわやかなイケメンの出現に思わずたじろぎます。



イケメンを前に挙動不審になりながらも、気になっていたことを聞いてみることに。


いちじく「かわら割道場を始めたきっかけって何だったのでしょう?」


石川代表「商店街のお祭りで出店したのが始まりです。屋根の修理って普段の生活の中で頻繁に起こることではないので、一般の皆さんが屋根と触れ合うきっかけになればと思って企画しました」


いちじく「そのときに好評を博したんですね」


石川代表「参加してくれたお子さんなんかも喜んでくれましたね。せっかくなので、土曜日限定で継続して続けることにしたんです」



「屋根専門石川商店」にはかわらをはじめ、さまざまな素材の屋根が展示されているので、建築を学んでいる人や、屋根マニアも楽しめるのではないでしょうか。瓦屋根にもいろいろな種類があるんですね、ちょっとしたタ●リ倶楽部気分を味わえました。

■レンタル無料!はっぴや胴着を着てかわら割が可能


こちらでは、かわら割の気分がより盛り上がる道着などの衣装貸し出しも行っています。隠れコスプレ好きの血がうずきます。



なかには、首からぶら下げるタイプのこんな衣装も。着て半笑いをしてみたらちょっとしたゆるキャラみたいな仕上がりになりました。



最終的にセレクトしたのは「屋根専門石川商店」オリジナルのはっぴ。行書体でアグレッシブに書かれた「瓦」の文字を背負ったら、非力な私でもかわらを割れそうな気がしてきます。

■実践前にはしっかりレクチャーも受けられる!


かわら割に使用するかわらは、通常のものより真ん中に入った溝が深く、割れやすくなっているのだとか。本来は金槌を使って半分に割ったものを、屋根の一部として使用しているのそう。



かわら割のレクチャーへと移っていきます。


石川代表「まずは、体が安定しやすくかつ、勢いをつけてかわらに向かいやすい体制を作ります。次に、握りこぶしを作り振りかぶったら……」



石川代表「かわらの真ん中を一気に打ちます。パワーはかわらの下へ逃げるので、途中で力を抜かず最後まで打ち抜く気持ちで。かわらが割れたらブロックが横に倒れるので足の置き場に気をつけて下さいね」



石川代表「昔からかわら割は伝統ある神聖な競技として知られていて、かわら割をする直前にはお清めを行うんです。ここではヒバの花のエキスが香る『お清め塩瓦スプレー』(888円・税込)をまきます」


かわら割の作法から方法まで一通り教えてもらったところで、いよいよ実践へと突入します!

■緊張の一瞬!まずは1枚目からかわら割チャレンジ


最初はかわら1枚からチャレンジ。1枚も割れなかったら画がもたないしどうしよう……と正直、前夜からかなり怯えていました。


いちじく「まずはスプレーでこの場を整えて……あ、どこか郷愁を感じる香りがする。お母さん、私頑張るね」



いちじく「(一気に打ち抜く打ち抜く打ち抜く打ち抜く……!)」


ズンッ!



カチャンッ!


いちじく「あっ!」



いちじく「割れたああああああ!とりあえず!とりあえず!とりあえず!良かったあああああ!!」


見てください、この安堵で緩んだ表情。右手には、痛気持ち良さと充足感が広がります。



きれいに割れたかわらは、このように実際に屋根の上部のつなぎ目部分に使用されるのだとか。


いちじく「自分で割ったかわらが、誰かの住居を守る屋根の一部になってるってなんだか感慨深い」

■緊張の一瞬〜part2〜 次は5枚にチャレンジ!


せっかくなので、少し枚数を増やして5枚のかわら割にも挑戦。ブロックの上に5枚のかわらを積み重ね、セッティングをしてもらいます。


いちじく「(っていうか、考えてなかったけど拳が崩壊したら溜まってる原稿どうしよう)」



自分がライターだということをこれまで忘れていましたが、もう後には引けず拳を思いっきりかわらに叩きつけます。


いちじく「(5枚はやっぱり痛いのかな……ああ、怖くなってきた。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い帰りたい怖い)」



いちじく「ええい…………ままよ!」」


ズウンッ!



ガッッッッッ



ッッチャンッ!!



いちじく「っだしゃあああああああああああ!割れたああああああああああ!!気持ちいいいいいいいいい!!!」



5枚あったかわらが、足元で10枚(+α)に。やっぱり手にはジーンとほのかに痛みが残りますが、何にも代えがたい爽快感が得られます。



記念に顔ハメパネルでパシャリ。ちなみに「かわら割道場」東京支部での女性体験者の最多かわら割記録は14枚。聞けば、武道なども全くの未経験だったのだとか。彼女はいったい何を思って14枚のかわらを叩き割ったのでしょうか。

■ストレス解消にも!恐怖に打ち勝って達成感に浸れるかわら割


初めて挑戦したかわら割。緊張と緩和が数秒の間で一気に味わえる稀有な体験ができました。「かわら割道場」は今回お邪魔した東京支部の他にも、浅草支部、新潟支部、茨城支部、愛知支部と全部で五つの支部でかわら割が体験できます。ぜひお近くのかわら割道場で、かわらをパキッと割って、スキッとしてみてください!

■詳細


かわら割道場 東京支部

場所……品川区荏原2-2-3

所要時間……30分〜

料金……500円〜(割ったかわらの枚数に準ずる)

持ち物……なし

https://riverstone-roofing.com/kawarawari/

(取材・執筆/いちじく舞 編集/ヒャクマンボルト)

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