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卵子が若いってどういうこと?今からでも若返らせることはできる?

2018.06.11

卵子が若いってどういうこと?今からでも若返らせることはできる?


高齢出産の増加に伴い、「卵子のエイジングケア」に関心を寄せる女性も増えているとのこと。でも、そもそも「卵子が老化する」ってどういうことなのでしょうか。若返らせるためにはどうすればいい?予防医学、分子栄養学、美容医療のすべてに精通し、女性たちのエイジングケアに貢献し続けている黒田愛美先生にお伺いしました。

取材協力・監修



黒田愛美先生


クリントジュネスbyクリントエグゼクリニック

杉山産婦人科 卵子アンチエイジング外来 ドクター

2014年11月よりクリントエグゼクリニックに勤務。食事やサプリメントなどの分子栄養学やホルモンなどの予防医療を中心とした「内面からのアプローチ」と、レーザー、ヒアルロン酸、ボトックスなどの「外からのアプローチ」の両方を手掛ける医者として活躍している。


▼黒田愛美オフィシャルブログ

http://ameblo.jp/kurodaaimi131/

▼クリントジュネスbyクリントエグゼクリニック

http://clint-jeunesse.jp/

▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/51

―「卵子が若い」とはどういうことなのですか?

黒田先生

まず、卵子の数についてですが、女性の卵巣内の卵子は生まれたときには約200万個存在しますが、年齢を重ねるとともに減っていきます。しかし、量が多ければ若いかというとそうではなく、大切なのは卵子の「質」です。仮に卵子の数が平均値よりも少なくても、質がよければ妊娠の確率が上がります。


では、どうすれば卵子の質を高めることができるかというと、体内のミトコンドリアを増やすことと、ミトコンドリアの機能を高めることが有効です。


「ミトコンドリア」とは、わたしたちの身体を作っている約90兆個の細胞に存在している細胞内小器官です。ひとつの細胞内には1~1,000個ほどのミトコンドリアが存在して、一つひとつの臓器の働きをサポートしているのですが、その中で最も多くのミトコンドリアが存在しているのが卵子です。卵子1個には、なんと約10万個ものミトコンドリアが存在していると言われています。つまり、それだけ多くのミトコンドリアを必要とするほど、重要な役割を担っているのです。


ミトコンドリアの数が少なかったり機能が低下していたりすると、子どもを授かりにくいと考えられます。

―ミトコンドリアの状態がよくない場合、活性化させることは可能ですか?

黒田先生:

可能です。ミトコンドリアは、加齢、ストレス、喫煙、食生活の乱れ、睡眠不足などが原因で体内に蓄積される「活性酸素」によって減少・機能低下するので、生活習慣を変えれば理想的な状態にもっていくことができます。


とりわけ気をつけてほしいのは「炎症」です。喉頭炎、咽頭炎、副鼻腔炎 胃炎など、身体の各部位は、自分でも気づかないうちに炎症を起こしていることがあります。なかでも不妊で来院される方に多いのは、腸の炎症です。腸が炎症を起こしていると、老廃物が体外に排出されず、消化機能も落ちてしまいます。まずは炎症を治して腸をキレイにすることが大切です。炎症があると、いくら栄養を取っても身体に吸収されにくくなります。

―どうすれば腸がキレイになりますか?

黒田先生:

腸内環境を整えるためには、第一に、「炎症の原因となるものを摂取しない」ことが重要です。具体的には、加工食品、トランス脂肪酸、グルテン、カゼイン、白砂糖などが腸の炎症を引き起こします。


甘いものが腸内環境を荒らすということはあまり知られていないので、不妊治療中でも砂糖を取っている人は多いと思いますが、ミトコンドリア機能を高めたいなら控えるのが得策です。ハチミツや果物に含まれる果糖なども、白砂糖同様、悪玉菌のエサになります。どうしても甘いものを口にしたい場合は、羅漢果の果実から抽出されたラカンカエキスがおすすめ。または、純度の高いオリゴ糖、ラフィノースもいいでしょう。

―腸内環境を整えるために、どんな栄養素を摂取すればいいですか?

黒田先生:

一番積極的に取ってほしいのは、腸内フローラのバランスを改善してくれる「プロバイオティクス」です。ただし、乳製品ではなくサプリメントで取ることが必須。


わたしがクリニックでよく処方するのは、クレア・ラボ・ジャパン社の「コンプリート・バイオティック・パウダー」です。このパウダーには、1g中に12種類のプロバイオティクスが1,000億個以上含有されているので、とりわけ妊娠を希望している女性など、早く結果を出したい人にはおすすめです。


また、ミトコンドリア内の回路をきちんとまわすためには、ビタミンや酵素に加え、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルも必要です。


―ありがとうございました。


腸内環境を荒らす食材の摂取を控えるだけなら、今日からでもチャレンジできるはず。甘いものやスナック菓子が大好きという人にとっては少々つらいかもしれませんが、妊娠を希望されている方は、一念発起してはいかがでしょうか。


(取材・文:松本玲子)