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胸を大きくしたい、乳輪の黒ずみを除去したい…。乳房の美容治療

2018.06.12

胸を大きくしたい、乳輪の黒ずみを除去したい…。乳房の美容治療


胸の整形といえば「豊胸手術」を思い浮かべる方が多いと思われますが、そのほかにも大きすぎる胸・垂れた胸といった形、乳輪や乳頭の形や黒ずみなど、乳房の悩みは非常に多岐にわたります。このようなお悩みを解消するための治療は、具体的にどのような方法で行われるのでしょうか。今回は「乳房の悩みを解消する美容治療」についてご紹介します。

記事監修



矢加部文(やかべ・あや)先生


専門は形成外科、乳腺外科、美容外科、美容皮膚科。長崎大学医学部卒業後、長崎大学形成外科入局。長崎大学病院・長崎医療センター・福岡徳洲会病院で形成外科、ナグモクリニック福岡院勤務福岡大学形成外科 レーザー外来・美容医療担当、メディアージュクリニック勤務を経て、2016年形成外科・美容皮膚科 みやびクリニック 開院。


▼みやびクリニック

http://www.miyabiclinic.net/

■胸を大きくしたい(バストアップ)

最も多いと思われる「乳房を大きくしたい」という悩みを解消するのが、いわゆる「バストアップ」です。バストアップの施術には以下のようなものがあります。


●豊胸手術

乳房にシリコンなどで形成したバッグ(インプラント)を挿入し、大きくする施術です。インプラントを挿入する位置によって

  • 乳腺下法

    乳腺と大胸筋の筋膜の間にインプラントを挿入する方法です。豊胸手術の中では最も乳房の表面に近い位置にインプラントが入ります。

  • 筋膜下法

    大胸筋の固有筋膜の下を剥離し、インプラントを挿入します。

  • 大胸筋下法

    大胸筋の下にインプラントを挿入します。どちらかというとサイズが小さい人に適した術式です。三つの中では最も体の奥にインプラントが入ります。

などがあり、元のサイズや形によって適した術式が変わってきます。


メリットは、自分が望むサイズのバストアップが行えること、3~4カップアップも可能です。デメリットは筋肉の上や下を剥がすので手術後にかなりの痛みを伴います。



●脂肪注入

おなかやお尻などから吸引した脂肪を乳房に注入する施術です。脂肪注入では以下のようなメリットがあります。

  • 自分の脂肪を使うので異物反応の心配が少ない

  • 気になる部分のシェイプアップとバストアップを同時に実現できる

  • 感触、仕上がりがわりと自然

デメリットとしては、以下のようなものがあげられます。

  • 入れた脂肪がすべてつくわけではない:1/4~1/2程度の定着率となります。

    最近は吸引した脂肪をそのまま注入するのではなく、幹細胞を含めた純度の高い脂肪を注入するといった方法がとられていますが、入れた脂肪がすべてつくことは不可能です。

  • 定着しなかった脂肪が石灰化して、しこりになったり乳がん検診で乳がんと間違えられる可能性があります。


●ヒアルロン酸注入

「ヒアルロン酸」という成分を乳腺下に注射する施術で、メスを使わないため「プチ豊胸」とも呼ばれています。ヒアルロン酸は皮膚や細胞に存在している成分で、体への影響も少ないといわれています。単純なバストアップだけでなく、形を整えることも可能です。


メリットは、注射器を使って注入するため痛みが少ない、ダウンタイムが少ないとうことです。


デメリットは時間の経過とともに吸収されてくること、クリニックによって使うタイプのヒアルロン酸と持続期間、価格の違いがあります(早いものでは半年程度、長いものでは数年かけて吸収されます)。必ず確認してから施術を受けるようにしましょう。

■胸を小さくしたい(乳房縮小術)

大きい乳房の人は肩がこる、服や下着を買うのが大変、年を取ると垂れる……などといった悩みがあります。これを解消する手術が、「乳房縮小術」です。乳房を小さくするには、

  • 脂肪を吸引

  • 余分な皮膚や乳腺、脂肪を切除

という手術を行います。

■乳輪・乳頭をきれいにしたい

乳輪、乳頭についても、サイズや色は多くの女性が抱えている悩みです。代表的な施術は以下のようになります。


●乳輪を小さくしたい

乳輪を小さくする施術を「乳輪縮小術」などと呼びます(クリニックによって細かく呼び方が異なることがあります)。大きい乳輪を小さくする方法はいくつかありますが、一般的には乳頭に近い部分を切除する方法か、乳輪の外側を切除する方法が行われます。


●乳頭を小さくしたい

もとから大きい乳頭、授乳で伸びてしまった乳頭を小さくしたい人は「乳頭縮小術」といった施術で乳頭を小さくすることができます。


余分な皮膚、組織を切除して縫合する施術ですが、どのように切除するかは乳頭の状況によって異なります。事前のカウンセリングで患者の希望や乳頭の状態を確認し、一人ひとりに適切な施術を行います。


●乳輪・乳頭の黒ずみをきれいにしたい

授乳などを経て乳輪・乳頭が黒ずんでしまうことがあります。このような悩みは「トレチノイン」と「ハイドロキノン」といった塗り薬によって改善する可能性があります。


トレチノインはビタミンA誘導体で皮膚の新陳代謝を高める働きがあります。アンチエイジング効果が高い塗り薬として使われています。

ハイドロキノンはメラニンの合成を抑制します。このため、シミを薄くする美白剤として使われています。

このふたつの塗り薬の効果によって、黒ずんだ乳輪・乳頭の色調を改善します。


または、レーザートーニング・ピコトーニングといったレーザー治療を慎重に行うことで色調の改善を徐々に図る手段もありますが白抜けしすぎた、といった副作用も見られるため経験が多いクリニックで相談しながら治療を受けることが望ましいです。

●乳輪のモントゴメリー腺を除去したい

「モントゴメリー腺」は、乳輪にできるぶつぶつで、乳輪・乳頭を保護するための皮脂を分泌する働きがあります。誰にでもあるものですが、数が多い、大きいなどの場合、コンプレックスの原因になってしまうこともあるようです。


モントゴメリー腺は、メスで切除して縫い縮めることで目立ちにくくする治療になります。


●陥没乳頭

乳首がへこんでいる状態です。美容的な問題だけではなく、授乳ができない、赤ちゃんに乳首をくわえさせてあげられないということが一番の問題です。また、乳腺炎になるリスクも非常に高いです。40歳未満、今後授乳予定がある、程度が酷く乳腺炎を繰り返す場合などは病院によっては保険適用で手術が可能です。



こうしたデリケートな部分の悩みは、親しい同性の友人にも相談しにくいものかもしれませんね。でも、ずっとひとりで悩みを抱え続けるのはつらいものです。もし胸にコンプレックスがあるのなら、一度美容クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。解決策がみつかるかもしれませんよ。


(藤野晶@dcp)