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リバウンドしにくいって本当?「HIFU」の仕組みと注意点

2018.06.13

リバウンドしにくいって本当?「HIFU」の仕組みと注意点


美容クリニックなどで使われている「HIFU(ハイフ)」という機器があります。「脂肪細胞を溶解させる」といったキャッチコピーを見たことがあるという人もいらっしゃるでしょう。このHIFUとは、いったいどんな仕組みの機器なのでしょうか。今回は「HIFUの仕組みや効果」についてご紹介します。

記事監修



桐生有紀 先生


形成外科医。美容外科医。国公立大学医学部卒業後、日本医科大学付属病院形成外科・美容外科勤務を経て、2016年からクリニック院長に就任。健康・美容と食との関係に精通し、テレビやラジオ、雑誌などでも活躍している。

女医+(じょいぷらす)所属。

■「HIFU」は超音波を使った医療機器

「HIFU」は「High-Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略です。超音波を1点に集束させると焦点での音圧が高くなり、そのエネルギーで高温を発生させることができるのです。


HIFU機器の超音波は、肌の表面を傷つけずに脂肪や筋膜などの皮下組織に直接働きかけ、余分な皮下脂肪をピンポイントで溶かします。そのため、痩身や小顔、美顔の効果が得られるとして人気があるのです。

●HIFUで得られる効果

HIFU機器の超音波は、皮膚の下1.3cmにある皮下脂肪にピンポイントで熱を発生させます。焦点になった箇所は、熱で脂肪が溶けてぽつぽつと穴が開いた状態になり、溶けた脂肪は「マクロファージ」という白血球の一種によって徐々に体外へ排出されるのです。そのほか、HIFU機器での施術のメリットには以下のようなものがあります。


・ダウンタイムがほとんど必要ない

通常、施術の後には痛みや腫れといった症状が現れますが、これらの症状が治まるまでの期間をダウンタイムといいます。HIFU機器での施術の場合、ダウンタイムはほとんど必要ありません。


・リバウンドしにくい

一般的なダイエットでは脂肪細胞の数は減らず、細胞が小さくなっています。つまり、一時的にダイエットに成功したとしても、脂肪が再び肥大化すればリバウンドしてしまうのです。しかしHIFU機器による施術では、脂肪細胞が溶けて消滅してしまうため、リバウンドすることがありません。また、脂肪細胞の数が少なくなるので、太りにくくなります。

●HIFUのリスク

HIFU機器の超音波は皮下で高熱を発生させるため、使い方を誤ればやけどを負ったり神経を損傷したりするリスクもあります。実際にエステサロンなどでの施術で複数のトラブルが寄せられたため、国民生活センターが注意喚起を行っています。


HIFU機器は元々がん治療のために使われていたものです。つまり、HIFU機器を使った施術は医師免許が必要な「医療行為」だということです。しかし実際には、医療機関ではないエステサロンでHIFU機器が使われていることもあります。医師免許を持たないエステティシャンによる施術は、医師法に抵触する恐れがあります。

⇒参考:

『国民生活センター』「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生! -熱傷や神経損傷を生じた事例も-」

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170302_1.pdf


HIFU機器での施術を安く受けられるエステサロンもあるようですが、もし施術を検討しているなら、医師のいる「美容外科」を選ぶようにしましょう。


(藤野晶@dcp)