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夏以外も「紫外線」に注意すべし!適切な日焼け止めの使い方

2018.06.15

夏以外も「紫外線」に注意すべし!適切な日焼け止めの使い方


紫外線が強く日焼けしやすい時期といえば「夏」をイメージする人が多いでしょう。そのため、夏が近づいて日差しが強くなってくるタイミングで紫外線対策グッズの準備をする人もいらっしゃるのでは? しかし紫外線は夏だけでなく、そのほかの季節でも注意しなければなりません。今回は「紫外線」についてです。

記事監修

土屋佳奈 先生


皮膚科医。東京医科大学卒業。東京女子医科大学で研修後、皮膚科学教室に入局。東京女子医大病院、JR東京総合病院勤務を経て、都内の美容クリニック、皮膚科クリニックに勤務。現在は、つちやファミリークリニック副院長として、皮膚科診療を行う。

女医+(じょいぷらす)所属。

■「紫外線」ってどんなもの?

そもそも「紫外線」というのは電磁波の一種で、「UVA」「UVB」「UVC」の3種類があります。太陽からは、この3種の紫外線と「赤外線」、そして「可視光線」(目に見える光)が発せられています。


3種類の紫外線のうち、UVCは地球を覆っているオゾン層を通過することができませんが、UVAとUVBのふたつは地表まで到達して、肌にさまざまな影響を与えます。それぞれ以下のような特徴があります。


●UVAの特徴

肌の深い部分にある真皮層にまで届くもので、真皮層を構成するコラーゲンやエラスチンという物質を変性させます。これによって肌がたるんだり、シワができたりします。また、皮膚のメラニン色素を酸化させて黒く変色させる働きもあります。日焼けすると肌が浅黒くなるのはこのためです。


●UVBの特徴

UVBは表皮にあるメラノサイトという色素細胞に影響を与えるものです。UVBの作用でメラノサイトがメラニン色素を多く作り出し、これが原因でくすみやシミができてしまいます。また、日焼けして表皮が赤くなる(サンバーン)も、UVBが原因の症状です。


UVAとUVBはこのように肌への作用が異なります。ちなみにオゾン層でカットされるUVCは、非常に強い殺菌作用があり、人体への影響が大きな電磁波です。

■UVAは年間を通して注意しよう!

UVAとUVBの線量は気温が高い時期ほど多くなる傾向にありますが、それぞれでピークが異なります。UVAは一般的に5月がピークとされており、UVBは6~8月が年間で最も多くなる時期です。


このうち、UVBの線量は季節によって変化が大きいのが特徴で、冬は夏に比べて5分の1の数値になります。しかしUVAは季節ごとの数値の変化が少なく、線量がピークになる5月以外の時期も強い線量のUVAが照射されます。その量は一番低い冬の時期でもピークの半分と、UVBに比べて多くなっています。


また、UVAは「雲に遮断されにくい」という性質を持っているため、曇っている日でも線量は下がりません。朝や夕方の線量にも大きな変化がないので、UVAに対しては、季節や時間を問わず紫外線対策をするのがいいでしょう。

■適切な日焼け止めを使おう

UVAとUVB対策のためには、適切な「日焼け止め選び」も重要です。


日焼け止めには「SPF」と「PA」と表記されていることがあります。このうち、SPFは「Sun Protection Factor」の略で、UVBを防ぐ効果を表しています。一方のPAは「Protection Grade of UVA」の略です。「UVA」とあるように、UVAを防ぐ機能を持ち、そのグレード(grade)を表しています。


日焼け止めを選ぶ際は、このふたつの効果を持つもので、「SPF」は15以上、「PA」は+(プラス)以上のものを選ぶと良いといわれています。また、肌に塗る際はあまり薄く塗ると効果が薄れてしまうため、顔に塗る場合には500円硬貨大の量をやや厚めに隙間がないように塗るのが効果的です。また、2~3時間ごとに塗りなおすことを心がけましょう。



紫外線はUVAとUVBでそれぞれ肌への作用や線量の特徴が異なります。ですので、紫外線対策をする際は、UVAとUVB両方の特徴を意識して、適切な対応をするようにしましょう。そうすることで、予期せぬ日焼けなど、思わぬ肌トラブルを避けることができるかもしれませんよ。


(中田ボンベ@dcp)


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