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正常分娩でも給付金がおりる保険、流産経験があっても入れる保険はある?

2018.06.07

正常分娩でも給付金がおりる保険、流産経験があっても入れる保険はある?


出産時には平均で約40万円ほどのお金がかかるほか、検診などにも費用が必要です。将来のために保険に入って準備をしておきたいものですが、そもそも「出産」で給付金がおりる保険はあるのでしょうか? また、流産や帝王切開の手術経験があっても入れる保険はある?妊活・不妊治療専門FPの宮野真弓さんに教えていただきました。

取材協力・監修



ファイナンシャル・プランナー 宮野真弓さん


不妊治療(体外受精)を経て3人の息子を出産した、妊活・不妊治療のお金の専門家、ファイナンシャル・プランナー。FPオフィスみのりあ代表。大学卒業後、証券会社、銀行を経て独立系FP会社に入社。個別相談、家計簿診断、執筆、セミナー講師、資格講座講師などを数多く担当する。不妊治療に専念するため同社を退社し、長男出産後、開業。「妊活、妊娠、出産、育児をハンデにしない社会の実現」を目指し、子どもを望む家庭やファミリー世帯に向けたセミナー、執筆、個別相談に注力している。また、転職、起業、不妊治療といった自身のさまざまな経験を活かし、ママの起業や再就職など、女性の夢の実現も応援している。


■FPオフィスみのりあ

https://fpoffice-minoria.jimdo.com/

■宮野さんブログ「妊活、不妊治療、育児、起業にまつわるお金の話」

https://ameblo.jp/fp-minoria/

―正常分娩でも給付金をもらえる保険はありますか?

宮野さん:

妊娠・出産は病気ではないため、健康保険も適用されず、医療保険も対象外となるのが一般的です。しかし、数は限られていますが、正常分娩でも給付を受けることができる民間保険があります。


たとえば、[ABC少額短期保険「ABCおかあさん保険」](https://www.abc-hoken.co.jp/mother/advantage.html)もそのひとつ。保障が開始となる日に妊娠していなかった場合、その後の正常分娩は保障の対象となるため、入院給付金を受け取れます。保障が開始となる日に妊娠していた場合、その妊娠中のトラブルや正常分娩は対象外となります。ただし、帝王切開などの異常分娩は保障の対象となります。


[フローラル共済「なでしこくらぶ」](http://www.floral-shoutan.co.jp/service/nadeshikoclub.php)も、保障が開始となる日に妊娠していなかった場合、その後の正常分娩は保障の対象となるため、入院給付金を受け取れます。保障が開始となる日に妊娠していた場合、その妊娠の正常分娩・異常分娩ともに保障の対象外となり、手術給付金も受け取れません。

―流産経験があっても加入できる保険はありますか?

宮野さん:

基本的に保険は、持病や手術経験があると「加入できない」「同じ病気での入院や手術に対する保障を受けられない」「同じ病気での入院や手術に対する保障が削減される」「保険料が割増される」などの制限がつくものです。流産や帝王切開の経験がある場合、医療保険に加入することはできますが、子宮や卵巣、出産に対する保障が受けられない「特定部位不担保」という条件がつくことが一般的です。


ただし、特定部位不担保条件が付く場合、不担保とする期間が設けられている場合もあります。その場合は、不担保期間を経過した後は、他の部位と同じ保障が受けられるようになります。なお、不担保となる範囲や期間は保険会社によって異なるため、各保険会社に確認してください。また、流産の経験がなくても、不妊治療を受けていると特定部位不担保条件が付くのが一般的です。


流産の経験があっても不担保条件なしで加入できるのは、co-op共済、こくみん共済(※ただし完治してから6カ月経過後)です。他社の保険でも、流産後に不担保条件なしで加入できる場合もありますが、流産の状況や保険会社によって条件が異なるため、気になる保険があれば直接問い合わせてみましょう。


―ありがとうございました。



これから妊活をスタートする人はぜひ、正常分娩でも給付を受けられる保険への加入を検討してみてはいかが? また、流産の経験がきっかけとなって保険に入っておくことの意義に気付いた人も、今後のための対策はあるので、「今の自分に必要な保険」「自分にぴったりな保険」「自分が入れる保険」について、いま一度考えてみるといいかもしれませんね。


(取材・文 松本玲子)