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普通のウイッグとどう違う?医療用ウイッグとは?

2018.06.22

普通のウイッグとどう違う?医療用ウイッグとは?


たとえば、なんらかの事故や病気、それに伴う治療などで髪が抜けてしまうことがありますね。そのような場合には「医療用ウイッグ」が勧められます。この医療用ウイッグは、普通のウイッグとどのように違っているのかご存じでしょうか?

■「医療用ウイッグ」の最大の特徴はふたつ!

医療用ウイッグの通信販売ブランド『アンベリール』を運営する株式会社セラヴィの取締役・永井久貴さんにお話を伺いました。今回取材先に同社を選んだ理由は、他社と比較して医療用ウイッグを安価に提供しているメーカーだからです。


――医療用ウイッグは普通のファッション用ウイッグとどのような点が違うのですか?


永井さん 医療用ウィッグには3つの大きな特徴があります。


・通気性に優れていて、頭皮にダメージを与えないこと

・軽いこと

・自然に見えること


です。ファッション用のウィッグと違って、起きてから寝るまでの間、また外出している間など長時間身に着けていることが多くなりますので、蒸れたりしてはいけません。そのため通気性が良くないといけないのです。


また、軽くして長時間装着しても体に負担がかからないことも大事です。弊社の製品では、市販されているファッション用ウィッグのほぼ半分ぐらいの重さになっています。試着された方は驚かれますが、とにかく軽くなるように作っています。


また、医療用ウィッグでは市販されているファッション用ウィッグに比べて、


・毛が抜けにくい

・耐久性に優れている


という点も特徴です。ファッション用ウィッグは毛が抜けやすいのですが、これは毛の植え方が理由です。ファッション用のウィッグは束にした人工毛をミシンで縫い付けて製作します。これに対して、弊社の医療用ウィッグは、人が毛を手で植え付けて作ります。正確には結んでいくのですが。


――毛の1本1本を手で植えるのですか!?


永井さん 1-2本の毛を半分に折り曲げ、結ぶようにして植毛し、自然に見せています。実は人間の毛髪も一つの毛穴からは普通2-3本の毛が生えていますからね。このようにすると自然に見えるのです。毛を結んでいくという細かな作業なので、医療用ウィッグは製作にかなり手間がかかるものなのです。

■自然に見せるための工夫が凝らされている

――どのような点に注意して医療用ウイッグを製作していますか?


永井さん まず自然な髪に見えることです。医療用ウィッグを着ける方は、悲しいことに抗がん剤治療などで髪を失われたわけですから、「ウィッグと思われないこと」を大事にされます。


――できるだけ自分の髪、自然な髪のように見えてほしいですよね。


永井さん 私たちもその思いに応えるため、できるだけ自然な髪に見えるよう工夫をしています。ウィッグだと見破られるのは毛の生え際の毛穴です。これが大きかったりしてはいけません。また生え際に見える地肌の部分が不自然では困ります。そこで、生え際に当たる部分には肌色の布を用いています。また毛は毛穴から生えているように見えるつくりになっています。


――ウイッグを「かぶっている感」が出ないか気にする人は多いのではないでしょうか?


永井さん 先ほど申し上げた「軽さ」にもつながるのですが、薄くつくることも自然に見えるために重要な点です。市販のファッション用ウィッグは厚みがあるため、どうしても「かぶっている感」が出てしまいます。そこで、できるだけウィッグ全体を薄くつくる必要があるのです。手に取っていただければ分かりますが、弊社のウィッグは非常に薄くできています。

■人毛100%がいいとは限らない! 黄金比がある!

――ウイッグは人毛と人工毛のものがあると聞きましたが?


永井さん 人毛を使うのが高級といわれますが、現在人毛100%の高品質ウィッグはほとんどありません。というのは品質の良い人毛を入手するのが困難でしかも高額になっているのです。また、人毛100%ならいいかというと、実はそんなこともないのです。


というのは、人毛のウィッグはお手入れに手間がかかるのです。実際ウィッグの髪形を整えるのに1-2時間かかるといったこともあります。人工毛の場合には、形状記憶機能があって、次に熱を加えるまではその形を保てるため、髪形を整えるのが楽です。


――なるほど。人毛100%だからいいとは限らないのですね。


永井さん はい。ですので人毛30%、人工毛70%を使用するのが良いと考えています。この比率を黄金比と呼びますが、この比率で毛を植えると自然な感じに見えて、またお手入れも楽です。それに人毛100%は高額になりますが、人工毛を使うことで金額も抑えることが可能です。

■自然に見せるには毛色を変えることも必要!

――髪の色については?


永井さん もちろん「色」についても工夫しています。同じ色に染まった髪の毛ばかりで製作すると、べたっとした色になってしまい、てかりが出て不自然な感じになります。そこで色の違う毛を何色もミックスすることで自然な立体感を出し、てかりがない本物に近い頭髪に仕上げているのです。


自然な頭髪も実は1本1本色が違っています。黒色のものもあり、色の薄いものもあり、それらが混ざって頭髪の色になっています。それを再現することでウィッグを本物に近づけるわけです。


また、わざとウィッグの毛に傷を付けるということも行います。


――それはなぜですか?


永井さん 光を乱反射させることでてかりを抑え、ウィッグを本当の頭髪のように見せるためです。


――医療用のウイッグというのはノウハウの塊なのですね。


永井さん 他社さんはともかく、少なくとも弊社ではそこまでこだわってウィッグを製作しております。ノウハウの塊なのは、どの業種のどの製品でも同じだと思いますよ(笑)。


――医療用ウイッグは高価なものというイメージがありますが?


永井さん これはちょっと手前みそっぽくなってしまうのですが、弊社では高品質なものをできるだけ安価にお届けすることを目指しています。


・約3万円(2万8,350円):バリュータイプ

・約5万円(4万7,840円):スタンダードタイプ

・約8万円(8万1,900円):ハイグレードタイプ


という価格帯でウィッグをお届けしていますが、同じ価格体のウィッグならクオリティーでは他社に絶対負けない自信があります。


ご購入いただいたウィッグのアレンジ(気に入った髪形にするなど)は無料で行っておりますし、弊社の通販では、ご注文をいただいてから少なくとも2日以内に発送するようにしています。


世の中にはメンテにお金と時間がかかるというウィッグもあります。そのため新しくウィッグを購入するという方も少なくありません。弊社の場合には、5,400円はかかりますけれどもウィッグのメンテを行うことが可能で、メンテをしながらできるだけ長くお使いいただけるようにしております。


――ありがとうございました。



実際に筆者も見て、触って驚いたのですが、医療用ウイッグはファッション用のウイッグとは全く違います。軽くて、人工毛が70%使われているのに本当に全て人毛でできているように感じます。もし現在、医療用ウイッグの使用を考えていらっしゃる場合には、一度試着をしてみてはいかがでしょうか?

医療用かつらのレンタル・通販『アンベリール』

http://www.katsura-iryou.jp/

(高橋モータース@dcp)