検索
アラフォーの皆さんは要注意!「更年期うつ」っていったい何?

2018.07.02

アラフォーの皆さんは要注意!「更年期うつ」っていったい何?


更年期(40代後半~)になると、体だけでなく「心」に不調を来す女性が多くなります。特に多いのが、「憂鬱(ゆううつ)な気分になる」など抑うつ的な症状が現れること。やっかいな症状ですが、この原因はいったい何なのでしょうか?今回は、更年期の抑うつ的な症状「更年期うつ」についてご紹介します。

記事監修



高橋しづこ先生


産婦人科専門医。1995年、米国オレゴン州私立Reed Collegeを卒業。1997年、東海大学医学部へ入学。同大卒業後、東京大学医学部大学院より医学博士。その後は日赤医療センターや山王メディカルセンターで非常勤医師。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/138

■「更年期うつ」とは?

一般に「更年期は閉経の前後10年」とされるので、日本人女性の場合、更年期は「45-55歳」です。この時期に現れる心身の不調が「更年期障害」です。更年期障害の心の不調、精神的な症状には、

  • いらいらする

  • 気持ちが沈む/落ち込む

  • 憂鬱な気分になる

  • 不安な気持ちになる

  • 物忘れが多くなる

  • 集中力が低下する

  • 不眠(眠れない)

などがあります。この中でも、「憂鬱な気分になる」「前向きになれない」「落ち込んでしまって抜け出せない」といった「抑うつ的な気分障害」を一般に「更年期うつ」と呼びます。

■女性ホルモン「エストロゲン」が減ると……

更年期障害は、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減ることが主な原因と考えられています。


エストロゲンの分泌は20代半ばから30代半ばまでがピーク。その後は閉経に向かってだんだん分泌が減っていき、閉経後はほとんど分泌されなくなります。


エストロゲンは脳の視床下部という部位からの指令によって分泌されるのですが、更年期になるとその指令に応えられなくなります。すると、視床下部は「あれ? 分泌されていないぞ?」と感知し、「分泌するように」という指令をさらに出します。


この指令は「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」の分泌という形で行われるのですが、エストロゲンの分泌が増えませんので、指令ばかりが出る「卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの過剰分泌」になってしまいます。


この過剰分泌が自律神経系に影響を与え、それが不調の原因になります。視床下部はまた、怒りや不安などの情動行動の調節を行っている部位です。そのため「気分」「心理状態」にも変調を来すと考えられるのです。



今回ご紹介したような仕組みで、エストロゲンの分泌が減少してくると更年期障害の症状が出やすくなります。現在アラフォーの皆さんは注意が必要で、心身に不調が現れたら婦人科など専門医を受診するのが良いでしょう。


(高橋モータース@dcp)