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マッサージの翌日に身体が痛い!もみ返しが起こる原因ってなんなの?

2018.07.03

マッサージの翌日に身体が痛い!もみ返しが起こる原因ってなんなの?


マッサージや整体院などに行った翌日、「施術箇所が痛い」、「なんとなくだるい」という経験をしたことはありませんか。もみ返しと呼ばれるこの症状ですが、「仕方がないこと」と考えている人もいるのでは。

なぜ、もみ返しが起きてしまうのか? 日ごろからできる対策はあるのかなど、こころとからだの整体院院長の上野高寛先生にお話を伺いました。

取材協力・監修



上野高寛先生


カイロプラクティック、整体、オステオパシーを習い、現在はオステオパシーのテクニックのみで施術をしている。ハワイ州立大学にて人体解剖実習を修了。自身も社会人になってから慢性的な肩こりや腰痛、疲労感などに悩まされた経験を持ち、施術によって劇的な変化を実感した原体験から代替医療の世界に入る。


▼こころとからだの整体院

https://www.seitai0.com/

■もみ返しは過度な刺激によって怪我をしている状態

――早速ですが、もみ返しが起こるメカニズムを教えていただけますか?


上野先生
もみ返しは、筋紡錘(キンボウスイ)という筋肉の収縮に関わるセンサーの役割を果たしている感覚器官の動きに逆らって、過度に刺激を与えることによって起こります。

筋紡錘に逆らい、強い力が加わると、防御反射で身体がこわばってしまいます。筋肉が収縮している箇所を無理にぐいぐい押すことによって、毛細血管が切れたり、筋肉が損傷したりして、極端にいうと打撲のような状態になることがあります。

――どのような症状が起こると、もみ返しと言えますか?


上野先生

もみ返しの症状は、大きくわけてふたつあります。ひとつは押されたところが痛い、または熱を持つ症状です。もうひとつは、全身に倦怠感を覚えるといった不調が表れることです。

■もみ返し=好転反応なのか?

――もみ返しにも「良いもみ返し」と「悪いもみ返し」はあるのでしょうか?

上野先生
もみ返しに、良いも悪いもありません。基本的に、もみ返しは起こらないほうが良いです。

たとえば、お風呂に入ることを想像してみてください。入浴には血行促進や疲労回復などの効果がありますよね。しかし、度を過ぎれば「湯あたり」となって体調不良を引き起こします。つまり、過度な刺激が身体に悪影響を与えているのです。

同じことがもみ返しにも言えます。施術を受ける側の体質・体調に合わせて適切な刺激が与えられていれば、もみ返しによるだるさや痛みなどの不調は出てこないはずなのです。

――もみ返しの原因は、施術する人の腕が関係しているのでしょうか?


上野先生
はい、もみ返しが起こるのは施術者の腕や扱う手技が関係してきます。施術者が、筋紡錘の動きに合わせて刺激をコントロールできていないことが原因だと思います。施術によって生じる一時的な痛みや状態の変化を「好転反応」という言葉で説明する整体院などもありますが、個人的には施術側の都合だと思っています。


そもそも好転反応とは不調が改善する前に生じる身体の変化で、一時的に悪くなることを言います。仮に施術前の痛みや不調を10としたときに、施術後に一時的に体調が崩れても、その後は痛みや不調が2まで下がったとしましょう。この場合、一時的に体調が悪くなっても、結果として痛みや不調の度合いは8も下がっているので、好転反応が生じたと言えます。このように施術を通して、その行為を受けている患者さんが良い変化を実感しなければ意味がありません。


――もみ返しが起きてしまったら、どのように過ごすといいでしょうか?


上野先生

もみ返しは、基本的に2〜3日で良くなるので、そこまで心配をする必要はありません。痛みがある部位については、冷やしておくと良いでしょう。また、どうしてもつらいときには、痛み止めの服用も有効です。

■痛いときは素直に伝えよう

――もみ返しは、施術を受ける読者の努力によって防げるのでしょうか?


上野先生
みなさんが今日からできることは、痛いときは、素直に施術者に伝えることです。整体やカイロプラクティックは「痛い」、「ポキポキと骨を鳴らすもの」というイメージを持たれている方もいるかもしれません。しかし、痛みを伴うことなく施術をする方法はいくらでもあります。せっかくお金と時間をかけて施術を受けているのですから、「痛みを我慢する必要はない」ことを覚えておいてください。


――現在、整体院などに通われている人へアドバイスがありましたらお願いします。

上野先生

もし、「治りが悪いな……」と思ったらお店を変えることを検討することも必要です。また、日ごろから整体院などに通っている人の中には、施術の効果を実感できないにもかかわらず、惰性で通い続けている人もいるかもしれません。ご自身にとって「本当に今の施術が重要なのか?」と、これを機会に考えてみてはいかがでしょうか。


「もみ返しは起きても仕方ないもの」と思うのは間違い。原因は、筋肉を押すタイミングや力加減にあったようです。まずは信頼できるお店を見つけること、施術を受けること自体が本当に必要なのかを確認してみてはいかがでしょうか。


(取材・文:スギモトアイ 編集:ノオト)