暑い季節に困るのが、お風呂上がりの止まらない汗。せっかくさっぱりしたのに……! なんて悩みを抱える方は、精油を湯船に入れて、ひんやり快適なバスタイムを楽しんでみませんか? 今回は、夏の湯船におすすめのスッキリひんやりアロマ3選をご紹介します。
■おすすめアロマ3選
1)スペアミント
シソ科。ミントにはたくさんの種類がありますが、スペアミントは古代ギリシャやローマでは生薬のほか、香水や入浴時のハーブとして親しまれていました。10世紀の日本でも平安貴族の食卓に上った記録があります。現代ではお菓子やリキュールの香りづけにも活用されていますよね。
スペアミントはペパーミントに比べ香りがマイルドで、アロマテラピー初心者でも使いやすい精油です。スーッとする香りは疲れた心をリフレッシュさせ、二日酔いや車酔いのケアにも役立ちますよ。スペアミント5滴を湯船に垂らすと、スッキリひんやり湯船のできあがり。
2)ハッカ
シソ科。スペアミント同様、ミントの仲間で、日本国産のミントを和製ハッカ(薄荷)と言います。英語では「Mint(ミント)」、イタリアやスペインなどラテン語では「Mentha(メンタ)」、読み方は違えど中国語でも「薄荷(ボーフォァ)」と表記されます。ハッカという名前は、その昔、中国で大量のハッカを「荷物」として馬で運んでいた時代、蒸留したあとに取れる精油がわずかなことから、「荷物」が「薄くなる」=「薄荷」と読んだのが由来という説も。
ハッカは体感温度を下げる作用があり、湯船に垂らすと湯上がりの身体はクーラーいらずかも!? メイチャンやクラリセージ、ベルガモットとの相性が良く、お部屋での芳香浴にも活躍してくれますよ。
3)ティートリー
フトモモ科。フトモモ科の植物は約140種類からなり、その多さに驚きます。その昔、オーストラリアの先住民アボリジニの生薬としても使用されていました。近年では、花粉症や風邪対策にも役立つことが注目されて、知名度が上がっています。
ティートリーを湯船に5滴垂らすと、ユーカリに似たスーッとしたシャープな香りが立ち込めます。特にラベンダーやゼラニウム、ネロリや柑橘系との相性が良く、花やハーブとのブレンドでよりフレッシュな印象を与えてくれます。低刺激なのも特徴です。
ちなみに、心がソワソワして落ち着かないときは、ハンカチにティートリーを数滴垂らして嗅ぐといいですよ。
■スッキリひんやり湯船でのくつろぎ方
上記の精油を選び、5滴垂らします。ブレンドするときは3:2がちょうど良いですよ。
手や桶でゆっくりと湯船をかき混ぜます。
もっと香りを楽しみたい人は、バスソルトやハーブなどと混ぜて使用すると◎。
バスソルトやハーブと一緒に使用する場合、直接入れてしまうとハーブのカスが広がってしまうので、空のティーバッグに入れて、湯船に浮かべましょう!
■おすすめのひんやり×華やか上品ブレンド
<スペアミント×ラベンダー>
もっとブレンドを楽しんでみたい人にオススメなのはラベンダー。スーッとしたミントの中に優しいラベンダーの香りが広がります。気分はまるで夏のラベンダー畑です。北海道旅行へ行きたくなっちゃうかも!?
<ハッカ×クラリセージ>
この組み合わせは、夏バテにもってこいのブレンド。心身ともに疲れ切ったときや心に余裕がないとき……、リフレッシュしつつも落ち着かせてくれる香りです。
<ティートリー×ネロリ>
このブレンドは、心の緊張をほぐして落ち着きを取り戻したい人におすすめです。寝付きにくいという人にも◎!
普段、忙しくてなかなかゆっくり湯船を楽しめないという方にも、ぜひ試していただきたい香りたち。私はスペアミントとラベンダーやゼラニウムのブレンドがとても好きです。
クーラーだけに頼るのではなく、上手にアロマも取り入れながら暑い夏を乗り越えましょう!
(執筆・監修:三浦純菜/アロマテラピーインストラクター 編集:ノオト)