検索
なんど削っても硬くなる……。「ウオノメ」ってどうすれば治るの?

2018.08.01

なんど削っても硬くなる……。「ウオノメ」ってどうすれば治るの?


皮膚の表面が硬くなって盛り上がるのが「タコ」「ウオノメ」です。特にウオノメは、ヒールなど小さめの靴で歩く女性に多く、年齢を重ねると慢性化する、ともいわれます。さて、ウオノメができる原因って?いったいどうすれば慢性化させずに、治すことができるのでしょうか?今回は「ウオノメ」について解説します。


記事監修

小澤佑美 先生


皮膚科医。医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

現在同じく皮膚科専門医の妹とともに父の開業するクリニックで皮膚科・美容皮膚科を担当しています。女性ならではのキメ細やかな診療を心がけています。

日本美容皮膚科学会、女医+(じょいぷらす)所属。

■ウオノメって?


「ウオノメ」は「魚の目」と書きますが、その名のとおり、魚の目のような丸い形に皮膚の「角質」が硬くなって盛り上がったものです(角質は「表皮」※の上層部分)。ちなみに医学的には「鶏眼(けいがん)」という名称になります。


「タコ」も同じように角質が硬く盛り上がったものですが、ウオノメの場合には、角質が皮膚の内側に向かって増殖して硬い芯のようなものをつくります。タコは逆に外側に向かって増殖するのです。


内側、つまり表皮の下の「真皮」※側に向かって増殖しますので、時にウオノメは神経を圧迫して痛むことがあります。また、ウオノメの芯は内側の深いところにまで達しますので、表面を削っただけでは取り除くことができません。


※人間の皮膚組織は、表面から奥に向かって「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。表皮の一番底の部分にある「基底層」という組織で「角化細胞」という細胞が次々につくられ、これが徐々に上へ押し上げられていきます。角化細胞はやがて表皮の上層部分、「角質」に達しますが、そのときには細胞核もなくなり死んだ細胞(これを角質細胞と呼びます)になっています。そのため角層を削っても痛くないのです。


■「ウオノメ」の原因は?


「ウオノメ」ができる原因は、同じ部分に長期間にわたり圧迫を受け続けることで、皮膚の角質が厚くなってしまうことにあります。


特に女性の場合には、ヒールやサンダルなど小さめの靴を履いていると、足指や足の裏などに荷重・圧迫を受け続けるため、これが角質の増殖を招き、ウオノメになると考えられています。足にウオノメができるのは、足に負担をかけている証拠なのです。


■「ウオノメ」の治療方法

タコであれば、硬くなった部分をふやかし、軽石などで削ることで小さくできます。しかし、ウオノメの場合は上記のとおり増殖して皮膚の深い部分に侵入ものなので、表面をいくら削っても根治には至りません。


また、芯の部分が真皮の部分にまで食い込んで成長していれば、自分で切ったりするのは危険です。。周りの血管を傷つけると出血しますし、また雑菌が入って感染症になる恐れもあります。ウオノメの処置は皮膚科などを受診し、専門医に行ってもらうのがよいのです。


病院で行われるウオノメの処置には、以下のような方法があります。

  • 液体窒素を使ってウオノメを超低温で冷却し壊死(えし)させる

    (冷凍凝固療法)

  • 軟こうを塗って柔らかくしてからメスでウオノメを切り取る

  • 電気メスを使ってウオノメを焼き取る

    (電気焼灼(しょうしゃく)法)

  • レーザー治療器を使ってウオノメを切り取る

芯が残っていると再発しますので、いずれの方法でも芯の部分までしっかり取ってしまうのが大事な点です。芯が深いところにあったり、痛みがひどかったりすると、電気メスやレーザーを使うことが多くなります。診察を受け、どのような術式を用いるのかについては医師と相談するといいでしょう。


また、ウオノメは原因で述べたように荷重・圧迫で起こります。このため、せっかく病院で治療しても日常生活における足の環境(合わない靴を履いている、長時間立ちっぱなしや歩き続ける)が改善されなければ必ずと言って良いほど再発します。


「慢性化している」という方は専門医による治療と、自分の足をいたわって環境改善する……、この両方を行うのが一番ですよ!



(高橋モータース@dcp)