検索
「光老化」に注意! 美髪のプロが教える。髪と頭皮の紫外線ケア法とは

2018.08.08

「光老化」に注意! 美髪のプロが教える。髪と頭皮の紫外線ケア法とは


紫外線によるダメージは、肌同様に、髪や頭皮にも及ぶとよく耳にします。美容師で美髪ケアを追求する三谷遥さんに聞くと、「頭皮と毛髪は、顔や腕よりも上に位置するために日差しを浴びやすく、紫外線のダメージで加齢現象が進むことがわかっています」と話します。そこで、紫外線から髪を守るための予防法とケア法を詳しく教えてもらいました。

取材協力・監修

三谷遥先生


美容師。「美髪トレーナー」として、サロン「ヘアーメイク グレマ」にて、「自分で美しい髪を養ってキープする、個性に応じたヘアケア技術を伝授」をモットーに活動中。


▼ヘアーメイク グレマ:福岡県北九州市小倉北区京町2-1-23-2階

http://salon-grema.com/

■紫外線による「光老化」が毛髪の内側にまで忍び寄る


はじめに三谷さんは、紫外線が髪に与える影響について、こう説明をします。


「肌や毛髪の老化の原因の約8割は、紫外線だと言われています。このことを『光老化』と言います。紫外線による加齢現象を意味しますが、これは、毛髪や頭皮の表面だけではなく、内側にまで及びます。


毛髪の表面はキューティクルという成分で覆われていて、髪につやとうるおいを与えています。ところが、紫外線を浴びると、毛髪の内側の成分の流出を保護するキューティクルがはがれやすくなり、髪にさまざまなダメージを与えます。髪1本ずつの強度が衰え、乾燥してつやがなくなり、ぱさぱさやごわごわした感触になってきしみも出てきます。また、枝毛や切れ毛を引き起こします」


さらに、紫外線の影響を受けているのはキューティクルだけではないと、三谷さんは指摘をします。


「紫外線は、毛髪の色の決め手となるメラニン色素の生成を抑制し、また分解や流出を促します。メラニン色素が失われていくと毛先から色が薄くなり、また、髪を染めたときには色が早く落ち、枝毛や切れ毛の原因にもなります。脱色ダメージの状態です」

■頭皮の深部の細胞にダメージを与える

次に、紫外線による頭皮への影響について、三谷さんは説明を続けます。


「紫外線は、頭皮の深部にある、髪を作り出す毛母細胞を傷つけます。毛母細胞はダメージを受けると機能が損なわれて、薄毛や白髪の原因になります。


また、紫外線は頭皮の皮脂を酸化させて炎症を起こすので、抜け毛にもつながります。乾燥して頭皮がかゆくなる場合もあります。頭皮も、髪や肌と同じように、紫外線によって老化しているわけです。


毛髪は色や触り心地、指のとおりなどで傷みの具合はわかりやすいのですが、頭皮は髪に覆われて直接目に見えにくいため、ダメージの状態を意識して注意する必要があります。


とくに髪や肌が傷んでいるときには、家族で頭部に炎症が起きていないか、乾燥がひどくないか、なにか違和感はないかなどを確認しあうとよいでしょう」


髪にダメージがあるときは、頭皮も疑ってケアしようということです。

■簡単手作り「精製水+クエン酸」リンスでケア

続いて、ダメージを受けた毛髪や頭皮をケアする方法について、三谷さんは次のようにアドバイスをします。


「髪は、ダメージを受けると自ら修復する機能がないので、ダメージを最小限に抑えるケアと、日ごろから傷みにくい髪質を保つことが必要です。


そのためにはまず、朝のスタイリング前と、洗髪後の両方で、洗い流さないトリートメントを利用するのがよいでしょう。


また、お手製で簡単に作れる、『市販の精製水100ミリリットルとクエン酸10グラムを混ぜたリンス』を作り、スプレーボトルに入れて毎日お風呂あがりに髪に吹きかけると、しっとりとした髪を保つことができます。精製水だけでも十分に髪にうるおいを与えることができますから試してみてください」


このリンスは、三谷さんが勤務するヘアサロンの「スタッフ間の自家製で、安価で手軽で応用が利く」ということです。続いて、頭皮のケアについて、


「光老化は頭皮を硬くして、血流を悪くします。ですから、頭皮のマッサージをしてほぐし、血流を促進しましょう。入浴中や入浴直後に両方の手の指で頭をそっとつかみ、爪を立てずに、指の腹で頭皮を押すようにしてもみます。押す位置を少しずつ変えながら、1~2分行うとよいでしょう。


頭皮が日焼けして赤くなっている、また指でつかむと痛みがある場合はマッサージを控え、まずは日焼け部分を冷やしましょう」と三谷さん。

■外出時は紫外線があたりにくいヘアスタイルを


さらに、紫外線によるダメージの予防法について、三谷さんに教えてもらいました。


「なによりも、頭部や毛髪が紫外線に当たらないようにするための工夫が必要です。そのために外出時は、日傘や帽子で頭部を守りましょう。その際の日傘と帽子は、必ず、紫外線カット99%以上のものを選び、帽子は、紫外線が頭部や顔に侵入しにくいツバが広いタイプで、汗を吸収しやすくて通気性が良い素材が良いでしょう」


最後に三谷さんは、外出時の髪のケアについて、こうアドバイスをします。「外出前には、髪用の紫外線をカットするスプレーをしてください。また、紫外線を浴びる範囲を少なくするために、髪を結ぶ、アップにするなどしてまとめておきましょう。日よけスタイルとしてのヘアアレンジを楽しまれてはどうでしょうか」



紫外線が髪や頭皮にもたらす「光老化」は、想像以上に大きいものであるようです。とくに、頭皮へのダメージは自覚が難しく、抜け毛や白髪をまねいているという指摘にはドキッとしました。日ごろから日傘や帽子、ヘアアレンジで紫外線を避けながら、洗い流さないトリートメント、頭皮マッサージ、紫外線カットスプレー、また「精製水とクエン酸のリンス」などでケアを怠らないようにしたいものです。


取材・文 藤原 椋/ユンブル