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ニキビと菌に立ち向かう救世主?万能オイル「ティートリー油」とは

2018.08.23

ニキビと菌に立ち向かう救世主?万能オイル「ティートリー油」とは


ティートリー(ティーツリー)油はアロマなどを勉強している方には馴染みのある成分かもしれません。そうではない方は「あまり見たことないな」と思いますよね。

「ティートリー油」とは一体どんな成分なのか、しっかりとご紹介していきたいと思います!

<ティートリー油の起源>

カタカナの名前表記を見てもよくわからないかもしれませんが、英語に直すと「Tea Tree」と書きます。みなさんがふだん飲む「お茶」とは関係のない木で、この「Tea Tree」の木の葉をオーストラリアの先住民”アボリジニ”が医療目的で使っていたといわれています。

ティートリー油には抗菌作用や抗炎症作用があり、第二次世界大戦のときにはオーストラリア兵の常備薬として使用されていたという歴史もあります。オーストラリアでは古くから使用されてきた有名な油なのですね。今では「ティートリー油」の持つ様々な効果が発見され、世界中で使用されています。

<どんな目的で使われているの?>


歴史の古いティートリー油ですが、化粧品ではどんな目的で使用されているのでしょうか。ティートリー油が化粧品に配合される目的としては

1、抗菌作用

2、抗炎症作用

があります。

  • 1、抗菌作用

    ティートリー油には強い抗菌作用を持った成分が含まれています。

    「抗菌作用」というと綺麗に菌をなくしてくれるイメージですよね?その通り、菌の増加を防ぐ働きをしてくれます。

    この抗菌作用は、「どんな理由で化粧品に入っているか」によって働き方が変わってきます。

*「防腐剤」としての働き

化粧品にはこの「防腐剤」というものがとても大切です。

正しく化粧品を使っていると、1ヶ月や2ヶ月毎日蓋を開け閉めするため中身が空気に触れていますよね。

大抵の成分はそのままだと腐りやすい状態になってしまいます。効果を良い状態に保つことが難しいのです。そこで登場するのが「防腐作用」のある成分たちです。良い状態で長い期間使えるように、腐りやすい成分と一緒にティートリー油が配合されることで使用期間が長くなるのです!


*「殺菌剤」としての働き

文字の通り、菌を倒してくれる働きです。この「殺菌剤」としての効果を利用したものが、頭皮のフケを抑えるものであったり、ニキビの原因となる菌を倒してくれるものであったりします。ワキの臭いを抑えるデオドラント製品などもそうです。

  • 2、抗炎症作用

    抗炎症作用というのは、その名の通り「炎症」を抑えるために働く力のことです。

    ティートリー油にも抗炎症作用があり、ニキビの炎症を抑えるために使用されているものもあります。

<虫よけ作用としても効果的!>

ティートリー油は、化粧品ではないものにも使われています。「虫よけ」もそのひとつです。

ドラッグストアなどで「ディート不使用」となっている商品や、「植物成分」などのキャッチコピーのついている虫よけアイテムによく使用されています。

アボリジニたちは、あの時代から虫よけ効果にも気づいていたのかもしれませんね。


化粧品に配合される以外の使用方法はほかにもあります。医療現場などで薬として使われたり、アロマテラピーで使用されたりしています。様々な病気にも効果があるとされているそうです!

なかでも、最近では膣カンジダの治療に効果があるという研究結果が注目を集めているそうですよ。

<ティーツリー油の毒性について>


化粧品に薄めて配合される場合の毒性は比較的低いといわれていますが、アレルゲンとなる成分を含んでいることもわかっています。そのため、敏感肌やアレルギー体質の方は特に注意が必要です。

また、精油の場合は基本的に植物本来の持つ「自然界で生き抜くための力(毒性)」がそのまま抽出されているものになるので、小さいお子様やペットには使用を控えた方が良いでしょう。使い続けることで反応が出始めたという例もあります。

肌が荒れやすい方や、初めて使用する場合にも念のため注意が必要です。


「毒性」と聞くと怖いと感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、これはティートリー油だけに言えることではありません。どのような製品、成分でもパッケージ裏の使用方法や注意事項を確認した上で正しく使用することをおすすめします。


夏の時期にはデオドラント製品や虫よけで見かけることが増えてくる「ティートリー油」。万能な成分であることはおわかりいただけましたか?ご紹介した通り、成分表のどの位置に名前があるかで「ティートリー油」の力の発揮ポイントが変わります!商品を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。


<(社)日本爪肌美容検定協会 講師/ 安藤 道子 >

参考文献:

化粧品成分用語辞典2012 /中央書院