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「乳がん」が一番多い?40代女性が注意すべき「がん」の種類を解説

2018.09.04

「乳がん」が一番多い?40代女性が注意すべき「がん」の種類を解説


みなさんもよくご存じの「がん」は、日本人の死因の第1位です。女性は、「乳房」「子宮」「卵巣」といった授乳や生殖に関係するいくつかの器官にがんを発症します。今回は40代女性が注意すべきがんの種類についてご紹介します。

記事監修


樋口俊哉 先生


藤田保健衛生大学医学部卒業 豊橋市民病院勤務 医療法人財団親和会勤務

2018年1月より愛知県豊川市の樋口病院 副院長・健診センター長就任。


日本乳がん検診学会会員

人間ドック健診情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)

日本人間ドック学会 認定医

日本消化器病学会 消化器専門医

日本肝臓学会 肝臓専門医

厚生労働省健康局 がん緩和ケア研修会修了

日本医師会認定産業医


▼樋口病院 健診センターホームページ

http://seishunkai.or.jp/higuchikensincenter/

■40代女性に多い「がん」の種類は?

『がん研究振興財団』が公表している「がんの統計'17」の中に、女性全体の「部位別予測がん罹患数」(体のどの部分にがんを発症する人が多いのかを推計したデータ)があります。多い部位順に10位までを見ると以下のようになります。


第1位 乳房……8万9,100人(20%)

第2位 大腸……6万4,000人(15%)

第3位 胃……4万2,400人(10%)

第4位 肺……4万2,000人(10%)

第5位 子宮……2万8,100人(6%)

第6位 膵(すい)臓……1万9,700人(4%)

第7位 肝臓……1万4,900人(3%)

第8位 皮膚……1万4,300人(3%)

第9位 甲状腺……1万4,200人(3%)

第10位 悪性リンパ腫……1万4,000人(3%)

※大腸は「結腸」と「直腸」を足したものです(以下同)


女性は「乳がん」に気を付けるべきとよくいわれますが、その理由がこのデータからも分かりますね。

■40代女性の死亡数の多いがんの種類は?

次に40代女性で「死亡数の多いがん」を部位別に見てみましょう。多い順に5位までを挙げると以下のようになります。


●40-44歳

第1位 乳房……444人(28.5%)

第2位 子宮……242人(15.5%)

第3位 大腸……172人(11.0%)

第4位 卵巣……136人(8.7%)

第5位 胃……128人(8.2%)

N=1,560人

(参考)子宮頸(けい)部……185人(11.9%)

(参考)子宮体部……37人(2.4%)


●45-49歳

第1位 乳房……744人(28.5%)

第2位 子宮……347人(13.3%)

第3位 大腸……305人(11.7%)

第4位 卵巣……248人(9.5%)

第5位 胃……205人(7.8%)

N=2,612人

(参考)子宮頸部……237人(9.1%)

(参考)子宮体部……66人(2.5%)


この結果から、40代女性が特に注意しなければならない「がん」は、

  • 乳がん

  • 子宮がん

  • 卵巣がん

  • 胃がん

  • 大腸がん

となります。


また、40代女性は「乳がん」「子宮がん」「卵巣がん」の合計が「がんによる死亡数」の約半分となります。一方、生存率が高いがんも「乳がん」「子宮がん」です。死亡数が多いのは、見つかった時にすでに進行してしまっていることが多いためです。このことから、「乳がん」と「子宮がん」は、早く見つけることがとても大切です。現在アラフォーの皆さんはもちろん、「若いからまだ大丈夫だろう」と思っている年代のかたも、乳がん検診など、定期的に検査を受けることを心がけてください。

⇒データ出典:『公益財団法人 がん研究振興財団』「がんの統計'17」

https://ganjoho.jp/data/reg_stat/statistics/brochure/2017/cancer_statistics_2017.pdf

(高橋モータース@dcp)