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快適素材で着心地アップ! UVカット&汗ジミ防止で「きれい色」や定番の「グレー」を着よう

2018.09.03

快適素材で着心地アップ! UVカット&汗ジミ防止で「きれい色」や定番の「グレー」を着よう


  • 日焼けしやすい

  • 汗かきなので汗ジミが目立つ


小麦色に焼けた肌は健康的かもしれませんが……お肌へのダメージも気になるところ。できれば日焼けはしたくないから、紫外線を防ぎたい。きれい色や定番のグレーを着たいけれど、汗ジミが気になるから目立ちにくい白や黒の服を選んでしまいがち。


そんなお悩みは、「快適素材」の洋服が解決してくれるかもしれません。洋服の素材や厚さ、色などによって紫外線や汗ジミを防いでくれるのです。

今回は効果的に「UVをカットする素材」「汗ジミを防止する素材」の仕組みについて解説します。

UVカット・遮熱素材


 UV:Ultra Violet(紫外線)を遮るのがUVカット素材、赤外線を遮って温度の上昇を抑えるのが遮熱素材です。地球上で私たちがさらされる光は主に可視光線、赤外線、紫外線の3つです。

  • 可視光線

    文字通り私たちが目で見ることのできる光です。可視光線の一部を色素が吸収し、色素が吸収せずに反射・透過した光を私たちの目が受け取ることで、私たちは色を認識するのです。

  • 赤外線・紫外線

    私たちの目には見えませんが、赤外線には温度を上げる作用があり、紫外線には日焼けや殺菌の作用があります。赤外線を遮れば暑さをしのげますし、紫外線を遮れば日焼けを防ぐことができます。

 洋服によって赤外線と紫外線を遮る方法は大きくふたつあります。ひとつはこれらの光を洋服の素材である繊維に「吸収」させる方法。もうひとつは繊維で「散乱」させる方法です。



 光を吸収・散乱する物質を繊維の中に練り込む、または繊維表面にコーティングすることで光が私たちの肌まで到達せず、結果的に遮られる(カットされる)ことになるのです。



 化学繊維の場合には、繊維を合成するとき原料にこれらの物質を練り込むことができます。天然繊維の場合、練り込むのは難しいのであとからコーティングすることが多いです。


コーティングした場合は洗濯した時に取れてしまう可能性がありますから、効果がより長く続くのは吸収剤や散乱剤を練り込んだ化学繊維といえるでしょう。


また、コーティング剤を使わずに繊維断面の形を通常の丸型とは異なる形に変える方法もあります。


こうしてできた異形断面繊維の表面は凹凸になり、繊維表面での光の乱反射を促して散乱させることができるのです。

汗ジミ防止素材


 吸収された汗が表側にしみ出るのを防いで、見えにくくする素材です。そもそも汗が布に吸収されなければ汗ジミにもならないわけですが、それでは汗が肌を濡らしたままの状態になってしまうので不快ですね。



洋服で汗ジミを防止するには、布に吸汗速乾性と撥水(はっすい)性を持たせる方法があります。吸汗速乾は汗を素早く吸収して素早く乾かすことを指します。吸汗速乾素材については以前に書かせて頂いていますので、詳細はそちらをご覧頂ければと思います。

汗ジミは、洋服に吸収された汗が長くそこにとどまることで発生します。ということは、汗ジミになる前に素早く乾かせば良いわけです。吸汗速乾素材は同時に汗ジミ防止にもなるのです。


一方の撥水は水をはじくことです。撥水の方法は大きくふたつあります。ひとつは水をはじく性質を持った物質を布の表面にコーティングする方法。もうひとつは布の表面に凹凸を作る方法です。



みなさん、葉っぱの上の雨粒が丸くなっているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。葉っぱの表面には産毛のような細かい毛羽があります。この毛羽が水をはじいているため、葉っぱに水がしみこまないのです。布表面に作られた凸凹は、毛羽の役割をして水をはじくことができます。



このような原理を利用して吸汗速乾布の表側(見える側)に撥水加工をすると、汗を吸ってもはじかれて表側にはしみ出ないので、汗ジミが気にならないというわけです。


さらに撥水は、繊維表面を完全に覆い通気性も失われる防水とは違いますから、水蒸気となった汗は布の隙間から外に出ていきます。吸汗速乾の効果はそのままなので、汗が肌の上に残って不快ということもないのです。

おわりに

以前は日光を浴びることは健康に良いというイメージがありましたが、今はむしろ健康被害を与えるといわれるようになりました。



温暖化などの気候変動により、気温が高くなり紫外線量が増えているといわれている現在。快適と健康を維持するために、UVカット素材や遮熱素材をうまく利用するのもひとつの手段ですね。また汗ジミに関しては、ある女性アナウンサーが「汗ジミは頑張っている証拠だから大目にみてほしい」というような発言をして話題になりました。これも一理あると思いますが、一方で気にする方がいるのも事実。そんな時は「汗ジミ防止素材」を活用してみてはいかがでしょうか。




(Yukie Karube/テキスタイルアドバイザー)