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【コスメ選びのための成分解説】スクワランオイルとは?どんな使い方をしたらいい?

2018.09.11

【コスメ選びのための成分解説】スクワランオイルとは?どんな使い方をしたらいい?


化粧品のオイルは無数にありますが、なかでも「スクワランオイル」は有名ですよね。

「スクワラン配合」とか「植物性スクワラン」とか……。目にしたことがある方も多いのでは?


でも、「スクワラン」っていったい何なのか、あまりピンとこない。そんな方もいらっしゃるはず。


今回は「スクワランオイル」をご紹介します。

スクワランとスクワレンの違いは?

さて、「スクワラン」と表記してきましたが、「『スクワレン』のほうが、見覚えがある……。どっちが正しいの?」なんて思う方もいらっしゃるかもしれませんね。


実は、「レン」と「ラン」でちょっと違うものなのです。


簡単にいうと、動物や植物にある「スクワレン」という油の成分を、酸化しないように安定化させたものが「スクワラン」です。スクワランは無色無臭でサラッとしていて、刺激が少なく、変質しにくいという特徴があります。そのため、主に化粧品のベースオイルとして使われます。サプリメントとして商品化されることもあるようです。

スクワレンって何?


スクワランのもともとの成分である「スクワレン」は、酸素を補給する働きがあるとされ「酸素の運び屋」とも呼ばれています。


人間の皮膚にもありますが、最も多く含まれてるとされるのが「サメの肝臓」です。サメは酸素も光も届かない過酷な環境で暮らしているため、肝臓の中に油(スクワレン)をたくさん蓄える必要があると考えられます。


そのほか、植物にもスクワレンを含むものがあります。米、大豆、アボカドなどに含まれており、最も多いのがオリーブです。


ただ、こうした植物に含まれるスクワレンの量は少なく抽出が難しかったため、以前は製品には使用できませんでした。

しかし、近年はバイオテクノロジーの進歩のおかげで植物性のスクワランも手にすることができるようになっています。

科学の進歩はすごいですね!


というわけで、スクワランには「植物性」と「動物性」の2種類があります。

動物性と植物性の違いは?

  • 動物性スクワラン

植物性より使われてきた歴史が長く、純度は高いです。オイルの質感も、比較的サラッとしています(精製純度が高いほどサラッとした質感になります)。



しかし、まれに紅斑反応や刺激として反応する「プリスタン」という成分も含まれています。プリスタンは保湿力もあり化粧品成分にもなるものなので一概に悪者扱いはできませんが、刺激に弱い方は注意が必要です。


  • 植物性スクワラン

植物性はプリスタンを含みませんが、純度は少し下がります。



とはいえ、「動物性」も「植物性」も非常に優れたオイルなので、どちらを選ぶかは個人の好みで大丈夫です。悩んだ場合はテスターなどを利用して、自分の肌にはどちらが合うのか試してみてくださいね。

スクワランは先に述べたように「無色、無臭でサラッとしていて、刺激が少なく、変質しにくい」という特徴があり、酸素の運び屋とも言われているオイルです。

そのほかにも「保湿力がとても高い」という、うれしい特徴があります。


この「保湿力」も、大きく分けて2種類あります。


●水分を与えてくれる「モイスチャ効果」

●水分を逃がさないようにする「エモリエント効果」


スクワランオイルは後者の「エモリエント効果」が非常に高いため、肌の保湿に一役かってくれます。


効果的な使い方は、「化粧水をつけた後やお風呂上りなど、肌の角層に水分がたっぷりと含まれている状態でオイルを塗る」!

こうすることで、肌表面に油のベールを張って水分を逃がさないようにしてくれますす。


ワセリンやミネラルオイルもエモリエント効果が高いですが、使用感はスクワランのほうがかなりサラッとして伸びがよいです。1滴2滴でもしっかり伸びてコスパが良いので、美容女子にはありがたい。


水分のふたをするように、お手入れの最後に使うといいですね。

デメリットは?

スクワランはエモリエント効果が高くて万人受けするオイルですが、メイクや皮脂の汚れを落とし切らずに塗ってしまうと逆効果になる場合もあります。汚れをそのままお肌に閉じ込めて、ふたをしてしまう可能性があるからです。


必ず「お肌を清潔にし、化粧水などで水分を蓄えてから」塗るようにしてくださいね。


さらに、先ほど述べた動物性スクワランに含まれる「プリスタンによる刺激」もデメリットのひとつ。

もちろん、必ずしもトラブルになるわけではないですが、注意は必要です。スクワランオイル自体の安全性は高く評価されているものの、合う、合わないは人それぞれです(これはスクワランオイルに限らず、化粧品すべてに言えることですが……)。


使用する環境や状況によっても違ってきますので、心配な方はパッチテストを行ってくださいね。もし肌にかゆみ赤み、違和感、オイルの異臭や変質があれば、すぐに使用を中止しましょう。

まとめ

化粧品成分表に「スクワラン」があれば、ざっとこんな風に思ってくださいね。

  • エモリエント効果が高く、保湿力に優れている

  • ふたの役割があるのでお手入れの最後に使う

  • 無色無臭で、使い心地はサラッとしている

  • 刺激性が低く、安全性が高い

  • 動物性:純度は高いが、まれに刺激として反応する「プリスタン」という成分が含まれる。/植物性: プリスタンは含まないが、純度は少し下がる。

以上、スクワランオイルのご紹介でした。ぜひ毎日のお手入れの参考にしてみてください。



爪肌育成マエストロ/JNA認定講師/金山亜希恵

参考文献


NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構ホームページ)

「乾燥性皮膚疾患に対するスクワランの有用性、皮膚刺激および保湿性についての検討」論文 平成3年4月 大阪市立大学医学部皮膚科学教室