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紫外線から守ってくれる!日焼け止め成分「酸化亜鉛」の効果と種類

2018.09.10

紫外線から守ってくれる!日焼け止め成分「酸化亜鉛」の効果と種類


日差しが強い時期は、化粧品コーナーのアイテムの中から何を手に取りますか?


この時期多くの人が必ず欲しくなるのが「日焼け止め」ではないでしょうか。


でも、いざ選ぶとなるとSPFの数値やPAの「+」の数で悩んだり、クリームタイプかスプレータイプかで悩んだりとなかなか決められない…。さらに、肌への負担も気になりますよね。


今回は、そんな「日焼け止め」に注目したいと思います。その中でも、使用感や紫外線予防に特に役立っている成分「酸化亜鉛」について紹介します。


■酸化亜鉛はこんなにも身近!最新技術で進化する成分

酸化亜鉛は白い粉状の成分で、約40年も前から使われています。白い粉を肌の上に載せることで紫外線を鏡のように反射させ、肌への刺激(紫外線)を防いでくれます。


日焼け止めには鏡のように反射して防ぐ成分(紫外線散乱剤)と、紫外線を吸収し熱というエネルギーに変えて防いでくれる成分(紫外線吸収剤)があります。酸化亜鉛はこのうち「紫外線散乱剤」にあたります。


酸化亜鉛は日焼け止めのほかにも、ファンデーションに入れて肌をきれいに見せたり、デオドラントスプレーとして消臭効果を発揮したりしています。

化粧品以外の使い方だと、医療品として止血や鎮痛の役割、電子機器の部品、絵の具の原料(白色)など、幅広く使われている身近な成分です!

■酸化亜鉛の「使いにくさ」も科学の力で解決


さまざまな製品に使われる酸化亜鉛ですが、化粧品としては使いにくい面もありました。「白い粉」である酸化亜鉛は、実際に使ってみると伸びが悪く部分的に白くなってしまい、仕上がりにムラが出てしまっていたのです。

そこで、問題解決のひとつとして粉の粒を小さくする「ナノ酸化亜鉛」という技術ができました!

粒を小さくすることで肌なじみや使用感が良くなると同時に、伸びも良くなり化粧品としても使いやすくなりました。


さらにもうひとつの技術が、粉の周りを「汗や水に強い成分」で包み込むことです。おかげで肌触りをよくしたり、塗りムラをなくしたり薄付きにしてくれたりと使い方の幅が広がりました。

肌を明るく見せる使い方もできるようになり、ファンデーションにも多く使われる優れた成分に生まれ変わったということです。

そのほかにも、粉の形を変えることで滑らかな使い心地や透明感を実現した酸化亜鉛もあります。


このように、酸化亜鉛は様々な技術により進化を遂げてきた成分なのです。

■酸化亜鉛のアレルギーは?

ナノ酸化亜鉛は通常の酸化亜鉛よりもっと細かな粉状の成分なので、「それだけ細かい粉なら、鼻から吸い込んでしまいやすいのでは?肌に塗って大丈夫なの?」と不安に思う方もいるでしょう。


しかし、人の肌は「最大の防御壁」といわれるほど、体外からの侵入が難しい部分です。肌表面は「皮脂膜」という膜が刺激やアレルゲンをブロックしてくれて、肌内面では「ランゲルハンス細胞」という細胞がお肌のボーディーガードとして体内に侵入してきたアレルゲンやバイ菌を外へ出してくれます。


ただし、睡眠やストレス、ホルモンバランスの乱れで防御機能がうまく働かない時もあるので気を付けなければいけません。



また、酸化亜鉛の亜鉛とは「金属」のこと。アレルギーが心配な場合は使用を控えた方がいいかもしれません。気になる方はいちど病院でご相談してからの使用をおすすめします。

■肌への負担が少ない酸化亜鉛の特長


現在は肌への影響を少なくしようと、酸化亜鉛の表面を肌への負担が少ない成分でコーティングする技術があります。

では、どんな成分でコーティングされているのか見てみましょう。


●シリカ

シリカは人の体内にもあるミネラルのひとつです。シリカで酸化亜鉛を覆い肌荒れを防いでくれます。

商品を選ぶ際には、コーティングされた酸化亜鉛入りの化粧品や日焼け止めをチョイスするのが良いかもしれませんね。成分表示の後ろあたりに「酸化亜鉛」と、「シリカ」が書いてあるのが目安です。


●シリコーン系油脂

シリコーン系の油脂でのコーティングは、メイク用品に使われている場合が多くみられます。シリコーンを使うと、落ちにくく滑らかな感触に仕上がるので、「汗や皮脂につよい」とうたわれる化粧品に含まれている可能性が高いです。


●ステアリン酸

ステアリン酸だけでいえば石鹸で使われることがありますが、酸化亜鉛のコーティングとなると「ステアリン酸亜鉛」という名前での表示になります。日焼け止め以外にもファンデーションやチーク、アイシャドウなど多くの化粧品に使われています。

■まとめ

「亜鉛」は必須ミネラルのひとつでもあり、昔から皮膚病の薬として重宝されていました。

現在は酸素と亜鉛を合体させ、化粧品や日用品としても使用されています。さらに、肌に影響がないように粒子を小さくしたり、肌に直接触れないようコーティングしたりと多くの工夫が詰め込まれた成分です。

古くから使い続けられているでけでなく、時代に合わせて進化し続けていますす。

これからもっと科学技術が進むことで、私たちにとってよりよい酸化亜鉛の活用方法が見つかると思うと楽しみですね。



【爪肌育成マエストロ/せきぐちさとみ】

参考文献:化粧品成分オンライン 「酸化亜鉛とは…成分効果と毒性を解説」