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保湿効果と防腐性に優れている。化粧品成分『DPG』を徹底解剖!

2018.09.13

保湿効果と防腐性に優れている。化粧品成分『DPG』を徹底解剖!


近頃『防腐剤フリー』など、肌への刺激が少ないという化粧品をよく目にしますよね。実際に使用している方も多いと思います。

そんな防腐剤フリーの化粧水によく使用されている『DPG』という化粧品成分を、みなさんはご存知でしょうか。今回はこの『DPG』について解説します。

【DPGっていったい何者?】

◇保湿効果がある

DPGとは「ジプロピレングリコール」のことで一般的に化粧品に使用されており、アルコールの仲間の保湿成分です。

べたつかずにさらっとした感触なので、その使用感を好む方も多いようです。


◇PGの仲間?

似たような名前で『PG』(プロピレングリコール)というものがあります。こちらは以前日本の化粧品に多く配合されていましたが、現在では肌刺激への懸念からほとんど使用されていません。(海外の化粧品には使用されることもあります)

名前が似ているので誤解されやすく、DPGも肌刺激があるのでは?と思われがちですがDPGとPGは別の成分です。


◇防腐性が高い

もうひとつの大きな特徴として、防腐性が高いことでも知られています。

菌が育ちにくい状態を作ってくれるので、防腐剤を入れなくても(または減らしても)品質を保つことができるんです。


冒頭で述べたように、『防腐剤フリーの化粧水などに配合されていることが多い』のはこのためです。


ほかに防腐性の高い成分には『エタノール』『BG』(ブチレングリコール)などがあります。


このDPG、防腐効果があるうえに保湿もしてくれるとても優秀な成分だということがおわかりいただけたかと思います。


さて、『防腐剤って肌に悪いって聞くし、やっぱり防腐剤フリーの化粧品が安心』と思われるかもしれませんが、実は防腐剤が入ってないから一概に安心とも言えません。

【ちょっと待って!防腐剤フリーの真実】


◇防腐剤フリーだからって安心できない?

防腐剤の代表として『パラベン』があります。『パラベンフリー』という言葉を、みなさんも目にしたことがあるのではないでしょうか。


パラベンは肌に悪いものというイメージが定着していますが、長年使用されてきた実績もありますし、刺激も少なく安全だということがわかっています。


化粧品に対する刺激は個人差によるところが大きいので、何に刺激を感じてしまうかは人それぞれです。パラベンに対して刺激を感じてしまう方もいれば、反対にDPGに対して刺激を感じてしまう方もいるでしょう。


『防腐剤フリーだから肌に優しいとは限らない』ということをお忘れなく。



◇『敏感肌用』・『低刺激』の基準はない?

防腐剤フリーと同じように『敏感肌用』や『低刺激』も人気ですね。

一度化粧品でかぶれなどを起こしてしまったことがあると、これらを選ぶ方が多いと思います。しかし、こちらも注意が必要です。


この『敏感肌』や『低刺激』に定義はありません。メーカーによって基準が異なっているのです。


大げさな話、たとえば『ある化粧品を100人が使用したとき5人は肌に合わなかったが、この新商品が合わなかったのは100人中1人だけだったから低刺激』としているものもあれば、『100人中30人の肌に合わなかったものを改良して15人にまで減らせたから低刺激で売り出そう』など……。


つまりこれらは『当社比』というもので、明確な定義はないのです。


敏感肌も、なにをもって敏感肌用とするかは定まっていません。



『防腐剤フリーだから』『敏感肌用だから』安心なのではなく、一番大切なのは「何が自分に合うのか」を見極めることです。使っても問題がないのなら、その成分を避ける必要はありません。

【化粧品成分の危険性って?】

◇DPGは刺激が強い?

あまり必要以上に不安になることもありませんが、私たち消費者が知識を持つことも大切です。


今回紹介しているDPGは保湿効果もあり、防腐性も高い反面、肌や目への刺激が懸念されているという一面もあります。


ですがこれは「一度に化粧水を100リットル使ったら危険だ」と言っているようなもので、使用していて異常がなければ気にすることはないといえます。



こういった毒性はさまざまなものにあります。身近なものでいえば、しょう油や塩は、一度に大量に飲んだり食べたりすると死を招いてしまうほどの強い毒性を持っています。ですが、私たちはしょう油も塩も食卓を豊かにしてくれることを知っていますし、上手に付き合っていますよね。


DPGだけでなく、インターネットなどで危険だといわれているほかの化粧品成分もこれと同じなのではないでしょうか。イメージだけで避けてしまうのはとてももったいないと思います。


本当に刺激の強いものや危険なものは配合が禁止されていたり、配合量が制限されていたりするのでご安心を。新しい化粧品を買うときのワクワクする気持ちを制限してしまうよりも、選ぶ時間から楽しめたほうが、より充実したものになるでしょう。



正しい知識を持って間違った噂に左右されることなく、楽しみながら自分に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。



爪肌育成マエストロ/大森里奈