こんにちは。生理のときは白目剥きっぱなしの小林有希です。



月に一度やってくる生理。


私は生理初日ベッドから出られません。なんとか起きて、細切れになる集中力を繋ぎ合わせても、仕事には支障が出まくり。「探さないでください」と一斉メールして、生理痛のない世界に逃げたい……!


一方で、結婚願望はあり、将来の子ども溺愛計画を立案中(プレゼン先不明)。妊娠のために必要なものと理解しながらも、この生理痛は辛すぎる。



そこで、少しでも生理痛を緩和させるべく、迎春堂鍼灸治療院の小川院長にお話を伺ってきました。

取材協力・監修



小川邦雄 院長


(鍼灸師、あん摩・マッサージ・指圧師、日本鍼灸師会会員、東京都鍼灸師会会員、日本不妊カウンセリング学会会員)


中国国立吉林大学医学部を卒業後、同国で20年間 産婦人科医師として病院に勤務。1998年、銀座と新橋に迎春堂鍼灸治療院を開院した。 


▼迎春堂鍼灸治療院

http://www.tcm-geisyundo.com/index.htm

■事件は子宮で起こっているんじゃない、体全体で起きているんだ!


小林

「そもそも生理痛はなぜ起こるのでしょうか?」


小川先生

「生理は、子宮内を覆う内膜がはがれて外に出るもの。内膜を排出するために、プロスタグランジンという物質が分泌されて、子宮を収縮させます。そのときに起こる痛みが生理痛です。ただ排出がうまくできないとプロスタグランジンの分泌量が多くなり、収縮が強くなるため、痛みを強く感じてしまいます」


小林

「なぜ内膜はうまく出られないのでしょうか?」



小川先生

「東洋医学では、体を巡る『気や血が滞っていること』が原因と考えています。体を動かすとき、脳からの指令が神経を通じて末端に届きますが、血の巡りが悪くなると、脳からの神経伝達が鈍ります。すると子宮近くの筋肉へ指令が伝わらず、内膜の排出口がうまく広がりません。


口が狭いと内膜を出せなくなるから、収縮を起こすプロスタグランジンが多く出てしまいます。生理痛は子宮だけではなく、体全体に関わることなのです」

■体の不調が心のストレスに

小川先生

「血の巡りが滞る原因は、ストレス、ホルモンバランスが悪くなっていること、そして体の冷えです。生理痛が重いとイライラしますよね。これが心のストレスとなって脳に伝わり、さきほど話したように血と気の巡りが悪化するという悪循環が生まれます



小林

「まじですか……。20年間なんとか鎮痛剤でやり過ごしていたのです」


小川先生

「生理痛は多少なりともあるのが普通の状態です。ただ、鎮痛剤を服用するほどの痛みは『生理困難症』【※1】の可能性が考えられます」


【※1】生理困難症(月経困難症):月経時、あるいはその直前から下腹や腰が強く痛み、月経期間中に日常生活を営むのが難しい状態のこと。


小林

「3年前、鍼灸に行ったときに『お前の五臓六腑はすでに死んでいる』的なことを言われたことがあるんですが……」


小川先生

「……。とりあえず、ツボを教えましょう」

■不摂生がバレる! 激痛ツボ押しを体験


今回は生理痛や冷えを改善するといわれるツボと反射区を教えてもらいました。ツボが一点であることに対して、反射区とは内臓や体の各器官につながるといわれる、末梢神経が集中している面を指します。押すときは親指の腹か、手をげんこつにして中指の第二関節を使いましょう。




1) 帰来(きらい)・気衝(きしょう)のツボを手当てしよう



体をふたつに割る中心線上にあるツボの集合地、任脈(にんみゃく)。その上にある帰来(きらい)、気衝(きしょう)のツボを刺激することで、生理痛を緩和させます。実際の施術では「透刺(とうし)」という鍼でツボを刺激し、骨盤の位置を整えます。



子宮の上に両手を重ねて、左右に揺さぶります。手もお腹も温かくなったところで、そのまま両手で子宮を2分ほど抑え込みます。(子宮の上は、浅履きパンツのゴム紐らへんです)



2) 鎮痛、麻酔効果があるツボ 三陰交(さんいんこう)



三陰交は、くるぶしから指四本分上がった骨と筋肉の境目にあります。小川院長いわく、骨盤内の気と血の循環が弱っていると効き目が抜群、とのこと。



いっっっっっったい!!



3) 子宮・前立腺の反射区は自分で押しても相当痛い



反射区はかかとの内側、ちょうどくぼみがあるところにあります。小川院長によると、ここを押すことで子宮の働きが活発化するのだとか。



4) 肝臓、女性の生殖器、視力低下に効くツボ 大衝(たいしょう)



足の甲、親指と人差し指の間から下りたところにあり、刺激すると血の流れが良くなり、自律神経が整えられるのだとか。押すときは、足を折り曲げ抱え込む体勢になるため、自宅で押したほうが良いかもしれません。



デスクでリフレッシュするには、人差し指と親指の骨が合流するところから、やや人差し指よりにあるくぼみ「合谷(ごうこく)」がおすすめ。体を温める作用があり、冷え改善が期待できるのだそうです。



仲良く手をつないでいるように見えますが、合谷を押されて悶絶中。このあとも、小川院長の攻撃、ならぬツボ押し施術が続きます。



あまりの痛さに顔も体も歪みっぱなし。そして……。



まさかの本格施術へ。



私の不摂生を気遣ってくださり、灸、磁器、頭皮&任脈マッサージのフルコースを施してくださいました。本当にありがとうございます。



ベッドの中から失礼いたしました。



この取材、役得すぎる。


女性の生殖器関連のツボが集まるおへそ周りに灸を据えられ、痛気持ちいいマッサージを施され、まるで至れり尽くせりの極上エステのよう。体の内側から温まり、チークいらずの血色肌になった気がします。



ツボを押されたときは痛すぎて死ぬかと思いましたが、それはやはり自分の不摂生が原因だったのかもしれません。最終的には痛みにも多少慣れ、エステ並の心地良い施術に寝入ってしまいました。これで生理痛が改善されるなら、ツボ押しはぜひ続けてみたいですね。


生理痛に悩まれているみなさん、今回ご紹介したツボを押しても緩和されない場合は、なるべく余裕を作って専門医を訪ねてみてはいかがでしょうか。



撮影:宮坂樹( http://www.cloveragency.org/


(取材・文:小林有希 編集:ノオト)