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重要なのはヘアケアだけじゃない!? 髪の「うねり」の原因と対処法

2018.09.21

重要なのはヘアケアだけじゃない!? 髪の「うねり」の原因と対処法


髪が縮れたり、ねじれたりして真っすぐにならない様子を「髪がうねる」なんていいますね。髪がうねってしまうのはなぜなのでしょうか? また、うねった髪はどうすれば改善できるのでしょうか? 今回は「髪がうねる原因と対処法」についてご紹介します。

記事監修



矢加部文(やかべ・あや)先生


専門は形成外科、乳腺外科、美容外科、美容皮膚科。長崎大学医学部卒業後、長崎大学形成外科入局。長崎大学病院・長崎医療センター・福岡徳洲会病院で形成外科、ナグモクリニック福岡院勤務福岡大学形成外科 レーザー外来・美容医療担当、メディアージュクリニック勤務を経て、2016年形成外科・美容皮膚科 みやびクリニック 開院。


▼みやびクリニック

http://www.miyabiclinic.net/

■髪がうねる原因は?


「髪のうねり」は、髪が真っすぐにならずに波打ったリねじれたりする状態です。髪がうねる主な原因は以下のようなものだといわれています。

  • 遺伝

  • 髪のダメージや乾燥

  • 毛穴のゆがみ

  • 血流の低下

  • ホルモン分泌の減少

それぞれの原因について見てみましょう。


●遺伝

おおよそ90%の日本人は直毛だといわれています。つまり、「生まれつきうねる髪質」という人は少ないのです。遺伝によるうねりをヘアケアのみで対処するのは難しく、どうしても直したい場合には縮毛矯正を行う、またはストレートパーマを当てるのがいいとされます。


●髪のダメージや乾燥

乾燥した髪、ダメージを受けた状態の髪は空気中の水分を吸収しやすくなります。髪の内部で水分が膨張し、うねりの原因になるといわれています。


また、髪の根元の毛包が変形してダメージを受けると、表面を覆っている「キューティクル」が剥がれて髪の内部の水分やタンパク質が流れてしまいます。髪の構造が壊れて、キューティクルが均一に分布しなくなるために曲がって、うねってしまうのです。


対処法としては、トリートメントを活用しましょう。最近はシャンプーの後に使う一般的な「洗い流すタイプのトリートメント」以外にも、「洗い流さないタイプのトリートメント」が販売されています。また、スタイリングの際に「ヘアスタイリング剤」を使用することで、きれいにまとめるだけでなくドライヤーやヘアアイロンの熱ダメージから保護します。


●毛穴のゆがみ

加齢による頭皮のたるみ、皮脂などによる毛穴の詰まりなどで、毛穴の形が変わってしまうことがあります。このような場合、そこから生えてくる髪の形にも影響し、真っすぐにならないことがあります。毛穴の汚れ・詰まりが原因の場合は、日々のシャンプーの仕方に問題があるかもしれません。特に、すすぎが不十分だと毛穴が詰まる原因になるので注意しましょう。生え際はすすぎ残しをしやすい部位なので特に気をつけましょう。


●毛細血管の減少による血流の低下

最近の研究で、毛細血管は加齢に伴って減少することが分かりました。頭皮の毛細血管もこの影響を受けて血流が少なくなり、毛根に十分な栄養を届けられなくなります。血流量が減少した頭皮は表面が硬くなったり、たるんだりします。抜け毛や薄毛、髪の毛のうねりを引き起こします。指で頭皮全体をマッサージして、血行改善を図りましょう。


●ホルモン分泌の減少

年を取ると「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が減少します。これは髪の成長に関係が深いホルモンで、減少すると抜け毛・薄毛にもつながるとされています。

■アラフォーからの「髪のうねり」とは?


30代半ばになると、加齢により以下のような変化が現れます。

  • 髪のダメージや乾燥

  • 毛穴のゆがみ

  • 血流の低下

  • ホルモン分泌の減少

これらの変化が「髪のうねり」につながる原因です。加齢による変化を完全になくすことはできないため、対処も簡単ではありません。加齢の影響を少しでも減らすため、生活習慣を改善し、健康な髪が生えてくるようにケアしていくことが大切です。基本的なことですが、以下のようなポイントを意識した生活を心掛けましょう。


・十分な睡眠・質の良い睡眠

睡眠中は日中にダメージを受けた体や肌の修復が行われます。毛根や髪の毛も然り。睡眠不足が続くとダメージが修復されず、機能が低下してしまいます。毛根のターンオーバーの能力も低下し、髪のダメージは修復されません。できるだけ、毎日決まった時刻に起床・就寝するように心掛けましょう。質のよい睡眠をとるためにも、寝る直前のパソコンやスマートフォン操作でのブルーライトによる脳の刺激は避けたほうがいいかもしれませんね。寝る直前の食事・寝酒なども睡眠の質を下げるので注意しましょう。


・栄養バランスの取れた食事

毎日必要な栄養素も、若いときとは異なります。糖分・塩分・脂質などの取り過ぎには気を付けましょう。また、糖質制限など、食事制限を伴うダイエットは食事の栄養バランスを崩すことがあります。医師・栄養士などに相談し、必要な栄養素はしっかり取りましょう。


髪の新陳代謝にはたんぱく質・ビタミンが重要です。卵や肉、魚や豆などの良質なたんぱく質を積極的に摂取しましょう。ビタミンの中でもビタミンB郡は髪の毛の代謝に関与します。ビタミンB2は、皮膚や粘膜、爪、髪の毛の細胞再生に関わります。うなぎ、サバなどの青魚、牛・豚・鶏のレバー、アーモンド等のナッツ類に含まれます。また、ビタミンB6は細胞の代謝を促進する役割を持ったビタミンで、皮膚や歯、髪の毛などを健康に保ち、成長を助ける働きがあります。うなぎ、豚肉、豆類などに含まれます。ビタミンB7(ビオチン・ビタミンH)は皮膚や髪の毛の健康を保ち、血行を改善する働きがあります。牛・豚・鶏のレバー、卵、鮭や落花生などに含まれます。


抗酸化作用をもつビタミンA,C,Eなどの摂取も心がけましょう。食事でとることが難しい場合はサプリメントなどをうまく利用するといいですね。


・ストレスをため込まない

強いストレスを受けていると、ホルモンバランスを崩してしまいます。適度な運動はストレス解消になるので、ウオーキングやストレッチなどを日常生活に取り入れてみましょう。また、睡眠不足や疲労もストレスにつながるので注意してください。



「髪のうねり」は、加齢が原因の場合には毎日のヘアケアだけでは改善しきれないこともあります。ヘアケアを行うのはもちろんですが、それ以外に生活習慣を見直すことも大事です。日々の生活習慣・食生活を整えることは髪のトラブルの改善にもつながるのです。


(藤野晶@dcp)