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カビがアレルギーの原因に…?対処法と予防法

2017.07.04

カビがアレルギーの原因に…?対処法と予防法


部屋の中や浴室、また食品にカビが発生してしまったことはありませんか?見た目が汚いだけでなく、カビの中には体によくない影響を与えるものもあるので、できるだけ生えないようにしたいですよね。いったいどのようにすればいいのでしょうか?カビの相談機関である『NPO法人カビ相談センター』の副理事長・久米田裕子さんに聞いてみました。

取材協力・監修


久米田裕子さん


NPO法人カビ相談センター副理事長。大阪府立大学客員研究員。大阪府立公衆衛生研究所副所長を定年退職(2017年3月31日)。日本食品微生物学会理事。日本防菌防黴学会評議員。内閣府食品安全委員会(かび毒・自然毒等専門調査会)専門委員。


NPO法人カビ相談センター

http://www.kabisoudan.com/index.html

■部屋の中で発生するカビの種類

カビは多くの種類があり、その数は数万種類にも及びます。カビの中には食品の発酵を助けたりする有益な種類も多いですが、私たちの身近には体によくない影響を与えるカビも数多くあるのです。たとえば、以下のようなカビが代表に挙げられます。


・クロカビ……食品や衣類に発生するカビ。低温の場所にも発生し、ぜんそくなどアレルギー疾患の原因になることもあります。


・ススカビ……お風呂場や押し入れの壁に発生するカビ。すすのように黒ずむのが特徴。こちらもアレルギーの原因となるカビです。


・アオカビ……果物やパン、押入れ、畳などに発生するカビ。アオカビの中にはチーズの熟成に利用される有益な種類もありますが、食品中でカビ毒を産生する種類もあります。


久米田さんによると、この3種類が身近に発生しやすいカビとのことです。特にクロカビは空気中やほこりの中に最も多く含まれているカビで、次に多いのがアオカビなのだそうです。

■カビ発生の条件を知ろう!

カビが生きるための条件としてポイントとなるのが、


1.酸素

2.20~30度の適度な温度

3.栄養分

4.80%以上の湿度(水分)


この4つなのだそうです。カビは生き物なので、酸素がないと生きていけませんし、適度な温度と水分も必要です。また、カビは栄養がなければ生きていけませんので、人の体から落ちた垢や皮脂といったものを栄養として発育します。ですので、きちんと掃除していない部屋は栄養が豊富なため、カビが発生しやすいのです。


久米田さんによると「このうちどれかひとつでもいいので、条件を満たさないことがカビを発生させないためには大事」とのこと。酸素の供給をストップするのは無理ですが、しっかりと掃除をすることで栄養分がカットできますよね。掃除をしていない部屋は空気中のカビの量も非常に多いため、こまめに掃除するのがおすすめです。


また、あまり部屋内の湿度を上げ過ぎたりしないことで、水分もカットできます。ちなみに湿度が55%以下だと、カビは活動できないそうです。押し入れの空気を入れ替えるなどの工夫をするのもいいですね。ほかにも、食品では真空パックで保存したり、冷凍することでカビを生やさないようにできます。

■カビの正しい処置方法

発生しないように気を付けていても、カビが生えてしまうことはあります。そうした場合は、正しい処理を行うことが大事です。


カビが生えると、多くの人は雑巾やティッシュでさっと拭いて処理をするでしょうが、それはNG。ただ拭くだけではカビはまた生えてきてしまうのです。しっかりと殺菌しなくてはいけません。


そのためには、カビ取り剤などを使うのが手軽でおすすめです。発生した場所によっては、消毒用エタノールを噴霧して殺菌するのもいいでしょうし、熱いお湯をかけるのも一定効果があります。また、カビを取り除く際は、舞い上がったカビをできるだけ吸い込まないようにマスクを着けることを忘れないでください。



カビはアレルギーだけでなく、水虫などの皮膚病の原因にもなります。また、抵抗力が弱っている状態だと、病原性の弱いカビでも病気を引き起こす可能性があります。「窓を開けず、あまり部屋の掃除をしていない」という人は、カビの発生を防ぐために、こまめな換気と掃除を心掛けてください。


(中田ボンベ@dcp)