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こすって伸ばすのはNG。「ワセリン」を使うのにベストなタイミング、方法は?

2018.10.08

こすって伸ばすのはNG。「ワセリン」を使うのにベストなタイミング、方法は?


ドラッグストアやネットショップで手軽に購入できる「ワセリン」は、私たちの生活に身近なアイテムのひとつになっていますよね?ワセリンは万能とよく聞くけど、「具体的にどんな効果があるのかは知らない」という方も多いはず。

今回はワセリンの効果や使い方、注意点などを詳しく説明していきます。

1.ワセリンとは


普段私たちがよく耳にするワセリンとは、一般的に「白色ワセリン」のことを指します。白色ワセリンには、肌の刺激となる不純物がほとんど含まれていないため、敏感肌の方やお肌にトラブルを抱えている方でも安心して使用でき、お肌の乾燥対策や保湿ケアにも効果があるとされています。

では、ワセリンは何からできているのかご存知でしょうか?

ワセリンの原料は「石油」です。

石油と聞くと、「石油を肌に塗って大丈夫なの?」と抵抗を感じる方も多いと思います。しかし石油は、元をたどれば動物や植物が数億年もの長い時間をかけて地球の内部に積み重ねたものです。つまり、石油は自然由来の油といえるのではないでしょうか。そして、ワセリンは植物油とは少し違い、不純物が取り除かれていることから、細菌のエサとなる物質や酸素・炭素などと結びつきにくい性質を持っているのです。

2.効能

・保護

ワセリンは、肌刺激となる不純物を取り除き、高純度に精製された肌の保護剤です。

「乾燥したらワセリン」とよくいいますが、ワセリンは化粧水や美容液と違って「肌を保護するもの」です。皮膚に水分を与えたり、油分を与えたり、浸透していくものではありません。ワセリンは皮脂の代わりとなる油性の膜を張ることで、外部の刺激から肌を守ってくれる効果があるのです。

・保湿

体の表面を覆っている皮膚は肌の水分を維持してくれたり、外部からの異物の侵入を防いでくれたりと大切な役割を担っています。これがよくいう「バリア機能」というものです。このバリア機能が壊れてしまうと肌荒れやかゆみといった症状だけでなく、肌内部の水分が保たれず蒸発し、肌が乾燥してしまいます。ワセリンは、バリア機能を失った敏感な患部を保護し、皮膚表面のバリア機能を壊さずに密着して水分蒸発を防いでくれるのです。

3.使い方


保湿をするためには水分が必要です。入浴後や洗顔後など、肌が潤った状態の時にワセリンを塗るのが効果的でしょう。

たくさん塗れば保湿力が上がるのでは?と考える方もいると思いますが、それは大きな間違いです。ワセリンをつけすぎると皮膚から出た水分が蒸発できず、皮膚の上に水分が留まってしまいます。すると角層にあるバリア機能が崩れてしまうため、肌が本来持っている保湿成分の「天然保湿因子(てんねんほしついんし)」も水分と一緒に蒸発してしまい、肌が乾燥しやすくなると考えられるのです。刺激が少ないのがワセリンの特徴ですが、適正な分量があることを忘れてはいけません。


また、ワセリンを塗るポイントのひとつとして「お顔に対して、米一粒分くらいの量が目安」といわれています。手のひらで温め、スーっと伸びるくらいの柔らかさになったら、気になるところに押し込むように塗ってください。


しかし、そのままの固さのワセリンは伸びが悪い状態なので、必要以上の量を塗ってしまう可能性があります。

余分に塗るとベタベタした使用感になり、ゴシゴシこすって伸ばそうとすることで皮膚に摩擦、負担をかけてしまいます。肌表面の角層は0.02㎜と、とても薄い膜でできています。万が一強くこすってしまうと角層が剥がれやすくなり、元に戻るのに3~4日程かかるといわれています。少し手間かもしれませんが、やさしく押し込むことが「美肌」を手に入れるポイントなのかもしれませんね。

もし物足りないと思ったら、時間を空けて再度薄く押し込むように塗ってあげてください。

4.使用上の注意点

ワセリンを塗って紫外線を長時間浴びると色素沈着が起こる、シミができやすくなると聞いたことはありませんか?

これは、シミやそばかすの原因となる「油やけ」を起こしてしまったからだと考えられます。石油に含まれる不純物を100%取り除くのは難しいため、除去しきれなかった不純物が紫外線に反応し、色素沈着を起こしてしまうことがあります。

お肌に塗る時にも、手や空気中に存在する雑菌が混ざりやすくなってしまうことから品質が低下し、皮膚に刺激を与える不純物が発生することも考えられるので注意が必要です。長時間の外出の際は日焼け止めを塗り、帽子・日傘・手袋などの紫外線対策をしっかり行いましょう。

また、品質の低下を最小限に抑えるために、清潔な手で取ること、ワンシーズンで使い切れるサイズを選ぶこと、チューブタイプを選ぶことをおすすめします。

水に強く、腐敗するスピードも非常に遅いワセリンは、開封後も数年間品質が変わらないといわれています。しかし、トラブルを防ぐためにも商品に記載されている使用期限を必ず守りましょう。

5.ワセリンが含まれている商品を手に入れるには

健栄製薬さんから商品化されている第三類医薬品のワセリンは、インターネットやお近くのドラッグストアなどで手軽に購入できるアイテムです。

50gで410円(税別)と、価格も量もお手頃で、試しやすいサイズがあるのも嬉しいところ。

●健栄製薬ワセリン

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6.豆知識

蒸発、乾燥を防ぐために高価なクリームを塗る人もいますが、化粧品の成分によってはバリア機能を弱めてしまったり、肌本来の力を低下させてしまったりと、余計な肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

一方、ワセリンは肌の刺激となる成分が含まれていないため、肌のバリア機能を維持してくれて、正常な肌に導く効果があるといわれています。

もし、週末など誰とも会う予定がないのであれば、化粧品を全く使わないワセリンケアをしてみてはいかがでしょうか?高いクリームを使い続けるよりも効果が期待できるかもしれませんよ。



(爪肌育成マエストロ/山田 翔子)


参考資料:主婦と生活者 化粧品を使わず美肌になる!