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女性の更年期対策。「サプリメント」の成分がもたらす効果とは?

2018.10.12

女性の更年期対策。「サプリメント」の成分がもたらす効果とは?


更年期障害の対策に用いられるサプリメントはいくつもありますが、どんな成分が含まれていて、どういったときに役立つのでしょうか? 今回は、「更年期障害を緩和するとされているサプリメント」に含まれる成分について解説します。

記事監修


桑島靖子 先生


総合内科専門医

漢方専門医

抗加齢医学会専門医

桑島内科医院 副院長


▼桑島内科医院

http://kuwajima.net/

▼ブログ

http://yasuko.kuwajima.net/

■更年期対策サプリの多くが「大豆イソフラボン」配合


更年期サプリの多くに主成分として配合されているのが「大豆イソフラボン」です。大豆に含まれている大豆イソフラボンは、エストロゲン(女性ホルモン)に似た作用をもたらすとされています。そのため、エストロゲンが大きく減少する更年期に大豆イソフラボンを摂取することで、症状の緩和が期待できるのです。

ただ、正確には大豆イソフラボンではなく、「大豆イソフラボンが体内で分解されてできる物質」にエストロゲンに似た作用があるのです。


大豆イソフラボンは正しくは「グリコシド型イソフラボン」と呼ばれています。グリコシド型のイソフラボンが腸内で分解されて糖が外れると、「アグリコン型イソフラボン」に変わります。このアグリコン型の分子構造がエストロゲンに似ているため、エストロゲンと同じような働きをすると考えられているのです。


エストロゲンに似た作用を持つアグリコン型イソフラボンには、

・ゲニステイン

・グリシテイン

・ダイゼイン

の3つの成分が含まれています。3つの中でエストロゲンに似た働きが最も強いのが「ゲニステイン」。一方、最も弱いのが「ダイゼイン」です。しかしダイゼインが腸内細菌によって分解されるとエストロゲンに似た作用が非常に強い「エクオール」という物質に変わります。


ゲニステインは作用は強いとされているものの、吸収される量はあまり多くありません。ですから、更年期障害を緩和するには、いかにダイゼインをエクオールに変えられるかが重要です。


ただ、エクオールをつくる腸内細菌がない人もいるので、誰でもダイゼインからエクオールを作り出すことができるわけではありません。そのため、「エクオール」を配合したものや、エクオールそのものをサプリメントにした商品も販売されています。

■「イソフラボン」と共に多く見る「サポニン」

更年期サプリに含まれる成分として、大豆イソフラボンと共に多く見られるのが「サポニン」です。このサポニンはほとんどの植物に含まれていますが、特に高麗ニンジンなどのウコギ科のニンジンに多く含まれています。そのため、高麗ニンジン由来のサポニン配合の更年期サプリが多いのです。


このサポニンは、ウコギ科のニンジン由来のものは「ジンセノサイド」と呼ばれます。ジンセノサイドは数百もの種類に分かれていて、ウコギ科のニンジンの品種によって含まれるジンセノサイドは異なり、その効果も異なります。


ジンセノサイドには、以下のような作用があります。

  • 精神安定作用

  • 中枢神経抑制作用

  • 抗ストレス作用

  • 抗糖尿病作用

  • 副腎皮質ホルモン分泌促進作用

例えば、中国原産のウコギ科のニンジン「田七(でんしち)人参」には、主に「Rb1」「Rd」「Rg1」の3種類のジンセノサイドが含まれています。Rb1のジンセノサイドなら「中枢神経抑制作用」や「精神安定作用」、Rdには抗ストレス作用、Rg1にはRb1と同様の作用のほか、「抗ストレス作用」も含まれています。


つまり、ニンジン由来のサポニンが含まれる更年期サプリを摂取することで、更年期に起こりがちな自律神経の乱れからくる精神不安定や動悸・息切れ、不眠といった症状の緩和が期待できる、ということです。



しかし、「効果が期待できる」とは、必ず効くということではありません。サプリメントを摂取する前に、バランスの良い食事を心がけたり、睡眠をしっかり取るために生活バランスを見直したりと、多角的な工夫をすることも重要です。また、あまりにも更年期障害がひどい場合は医師の診察を受けるようにしましょう。


(中田ボンベ@dcp)