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どう見られたい?前髪がつくる顔の印象

2017.07.05

どう見られたい?前髪がつくる顔の印象


顔型に合わせた前髪という考え方も多く紹介されていますが、「小顔」のコラムでお話したように、顔の印象には「全体のシルエットと顔周りの髪の処理」が大切になります。ここでは美容師の筆者が、前髪による基本的な視覚効果についてお話したいと思います。

■自分はどんな印象をつくりたい?

前髪は顔の額縁として、とても大切な部分です。その人を印象付ける重要な部位にもなります。


人の印象をつくるのは、長さ、幅、テクスチャー(髪の切られ方、切り口の形状)、隙間の位置、色等の組み合わせです。自分がなりたい印象、たとえば「かわいく見せたい」のか「大人っぽく見せたい」のかで、選択する前髪の形を変えるといいでしょう。

■前髪がつくる顔の印象

まずは、代表的な「ぱっつん前髪(以下フルバング)」で印象を見てみましょう。


図1:ラウンド・フルバングとストレート・フルバング

目元の印象に注目してください。ひとつだけ見ていてはわかりませんが、ふたつを比べると左は目をパッと見開いた明るい印象です。右は穏やかで静かな印象になります。


図2:ストレート・フルバング

同じ前髪でも、位置で印象は変化します。高い位置では顔の面積も増え、大人っぽくかつ平面的で穏やかに見えます。

■前髪の分け目と印象

前髪に分け目を入れます。すると、入れたところの印象が強くなります。


図3:前髪の分け目と印象

左の図は、分け目がサイド目の上にあり、分け目側の目の印象が強くなり、また分け目側の頬がすっきりと見えます。


右の図は、中央に分け目があるため目の間の印象が強くなり、目の間がやや広めに見え、顔が平面的な穏やかな印象になります。


ご自身が印象づけたい部分に分け目をもってくると良い、という一例です。

■フルバング以外の前髪の印象

上にあげた以外で、特徴的な前髪の印象を見てみましょう。


図4:横分けロングバングとM字バング

前項での説明したように、分け目の印象が強くなりますが、そこを起点に髪の流れに視線が誘導されます。


左の図はロングバングが斜めの動きをつくり、顔に立体感を与えるので、ややシャープで大人っぽい印象です。


右の図は目の上にリズミカルなインパクトを与えながら、分け目と顎先をV字に見せ、快活でかつすっきりとした印象があります。

■日本人に多い顔型と前髪の印象

日本人の顔は、西洋人に比べ凹凸が少なく平面的です。四角や丸の顔型の人も多いと思います。ここでは、このふたつの顔型を強調する前髪と、印象を和らげる前髪を当てはめてみます。


図5:四角顔さんと丸顔さんの前髪印象

これは、どちらかが間違いという話ではありません。


図5のように、四角顔さんに直線的なフルバングを当てはめると、四角い印象がさらに際立ってしまいます。M字バングを当てはめると、図4のようなV字効果で柔らかい印象になります。


また、丸顔さんにラウンドバングを当てはめると丸顔が際立ちます。横分けのロングバングを当てはめると、少し大人っぽいすっきりとした印象になります。



今回は特徴的な前髪の形についてお話いたしましたが、前髪がお顔の印象にどのように関わるのか、感じていただけたでしょうか。


今回は触れていませんが、前髪の厚みや色等も印象に関係があります。美容師さんとヘアスタイルの相談をするとき、自分の印象をどのようにしたいのか、カバーしたい部分があるのかをしっかり伝えましょう。きっと素敵な前髪に出会えます。



(富田知子/山野美容芸術短期大学 美容師-健康検定協会-)