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髪の天敵って本当?オイリーな頭皮に使える「ラウレス硫酸ナトリウム」とは

2018.10.18

髪の天敵って本当?オイリーな頭皮に使える「ラウレス硫酸ナトリウム」とは


「ラウレス硫酸ナトリウム」という界面活性剤の一種をご存知でしょうか。


名前の響きや界面活性剤ということから、あまり良いイメージが浮かばないかもしれませんが、どちらも私たちに身近な成分です。

ラウレス硫酸ナトリウムが使われている身近な商品といえば、シャンプーなどがあります。


ではまず、界面活性剤とはどういうものなのかを知っていきましょう。

界面活性剤とは


界面活性剤は、水と仲良くなる「親水基」と、油と仲良くなる「親油基」の2つの性質を持っています。

混じりあうことのない水と油のラインを「界面」というのですが、界面活性剤があると水と油が混ざり合うようになります。

そのため、化粧品では乳液や美容液、ファンデーションなどさまざまな製品に使われています。マヨネーズや母乳、アイスクリームなどにも天然の界面活性剤が入っていますし、人工的な界面活性剤は洗濯や食器洗い用洗剤など、普段の生活に欠かせない製品に入っています。


このように身近な界面活性剤ですが、ネットや広告では何かと悪者にされがちな印象です。また、「天然だからよい」、「人工だからダメ」ということもありません。天然ゆえに危険なものもあります。


市場に出回っている製品は、メーカー側が「健康的な人が使って安全安心なもの」を研究し、成分を配合しています。

しかし、界面活性剤はその数が膨大にあります。

成分表示を見てもカタカナの羅列がまるで呪文のように見えますが、少しでも成分を理解することができれば、「自分に合った界面活性剤」を選ぶことも可能なのです。

では、簡単に界面活性剤の4タイプをご紹介します。

海面活性剤は、水にとけたときのイオン状態によってタイプが異なります。


1. アニオン界面活性剤(陰イオン)・・・洗浄が得意。例:洗剤

2. カチオン界面活性剤(陽イオン)・・・殺菌や帯電が得意。例:柔軟剤

3. アンホ界面活性剤(両性イオン)・・・パワーは弱めだが、陰陽どちらにもなれる。例:オシャレ着洗剤

4. ノニオン界面活性剤(非イオン)・・・イオン化せず、乳化や増粘が得意。組み合わせが自由

この中で、シャンプーに入っているのが1のアニオン界面活性剤です。

洗浄が得意なので、食器用洗剤や衣類洗剤、化粧品ではシャンプーやボディシャンプーのメイン成分として配合されています。


このように界面活性剤は4つのタイプに分かれていて、しかもそれぞれのタイプに膨大な種類があるのです。


化粧品の成分表示に記されている界面活性剤は、膨大な種類の中からメーカーの研究によって組み合わされ、配合されています。

そして今回はこの1のアニオン界面活性剤のなかから、冒頭に述べた「ラウレス硫酸ナトリウム」をご紹介します。

ラウレス硫酸ナトリウムの特徴

ラウレス硫酸ナトリウムの特徴は以下のようなものです。


・無色~淡黄色の液体

・石油由来と植物由来がある

・最近のものはほとんど植物由来(ヤシ油等)

・油への洗浄力が高い

・皮膚刺激が少ない

・少量で泡立つ

・アニオン型界面活性剤

・水によく溶ける


これらの特徴から、ラウレス硫酸ナトリウムは目や粘膜に入っても刺激が少なくなるように、シャンプーによく使われています。

ラウレス硫酸ナトリウム配合のシャンプーにはどんな効能がある?


ではたくさんのアニオン界面活性剤があるなかで、ラウレス硫酸ナトリウム入りのシャンプーはどのような時に使うのがよいでしょうか?

  • しっかりさっぱりと洗いたい時

  • 油分の多いオイリータイプの髪質の方

  • 頭皮に皮脂が多い思春期の方

  • ヘアセット剤などで油汚れが気になる時

ラウレス硫酸ナトリウム配合のシャンプーには少量で泡立ち、しっかりさっぱりとした洗い心地が期待できます。

また、一般消費者が手に取りやすい価格のシャンプーにラウレス硫酸ナトリウムが入っているものが多く、価格帯もメリットのひとつと考えられます。

正しいシャンプーの使い方


毎日当たり前のように行っているシャンプーですが、正しいシャンプー&トリートメントの使い方があるのをご存知でしょうか。ぜひ参考にしてみてください。


1 シャンプー前にブラッシングをする

髪の絡みや汚れを落とし、抜け毛や切れ毛を防ぎます。泡立ちも良くなるため、頭皮の血行促進にも繋がります。


2 予備洗いをする

シャンプー剤をつける前に、髪を丁寧に濡らしましょう。摩擦を減らし髪のダメージリスクを下げます。


3 シャンプーは事前に泡立てる

洗いムラや刺激を避けるためにシャンプーを手に取って、よく泡立ててから使います。洗い残しがないようにうなじや後頭部付近から泡をつけましょう。


4 指の腹を使う

爪を立てて洗うと頭皮を傷つけます。指の腹でマッサージをするように優しく洗いましょう。


5 十分すすぐ

すすぎ残しがあるとフケや痒みの原因になります。熱すぎないお湯で丁寧にすすぎましょう。


6 トリートメントは地肌につけない

トリートメントの役割は髪の軋みをなくすこと。髪の毛だけにつけ、地肌にはつかないようにしましょう。


使用する量は髪の長さや好みによっても違いますが、ラウレス硫酸ナトリウムは特に洗浄力が高く、泡立ちが豊かですので少量をしっかり泡立ててお使いください。

ラウレス硫酸ナトリウム入りシャンプーの注意点

ネットで検索すると、ラウレス硫酸ナトリウムは「髪の毛の天敵」といったような情報があふれています。しかし先にも書いたように、化粧品に配合される界面活性剤は、メーカー側が安全性を考えて開発しています。

発ガン性の危険や髪のダメージなどが問題視されていますが、健康に害を及ばすものは化粧品には配合できませんし、髪の毛のダメージは使う人の髪質によっても違います。


それに、たとえどんなに高級なシャンプーを使っていても雑な洗い方をしていたりすすぎ残しがあったりするとダメージになります。

合うか合わないかは人によって違いますが、ラウレス硫酸ナトリウムそのものが悪者というわけではありません。



しかし、ラウレス硫酸ナトリウムに高い洗浄力があることは確か。


そのため


・髪の油分が少なくパサつきやすい髪質の方

・ヘアカラーやパーマを当てている方

・地肌に炎症やかゆみがある方

・頭皮の乾燥からフケが気になる方


にはあまりおすすめできません。

ラウレス硫酸ナトリウムが含まれている商品を手に入れるには?

ラウレス硫酸ナトリウム入りのシャンプーは一般的に広く販売されています。

例えば、下記のようなものがあります。


●【資生堂】TSUBAKIさらさらストレートシャンプー


洗浄力が高く、比較的安価な成分なため、特に大手の会社が広く開発販売しやすい商品に配合されています。

ドラッグストアやコンビニでも簡単に手に入ります。


Amazonで購入

以上、ラウレス硫酸ナトリウムについてのご紹介でした。

界面活性剤は悪者ではなく、私たちに身近な成分だということやラウリス硫酸ナトリウムのシャンプーには高い洗浄力があるということ。

これらを知っておくと、シャンプー選びの参考になると思います。


とはいえ、メーカー側のシャンプーの開発には手触りや刺激性、香りなど、さまざまな側面から安全性を考え、たくさんの成分が配合されています。

シャンプーに限らず、化粧品全般において大切なことは、自分の肌や髪質を知ること。

それに合わせて選べるように、ぜひ一度パッケージに記載されている成分表示を読んでみてくださいね。

そして実際に使ってみて、刺激を感じたら使用をやめるということも肌や髪の毛を守るために大切なことです。


人間の肌のセンサー機能は素晴らしいので、少しでも違和感がある場合は、イエロー信号だと思ってくださいね。

豆知識

ラウレス硫酸ナトリウムとよく似た界面活性剤があります。

それは「ラウリル硫酸ナトリウム」。「レス」 と 「リル」 の違いは肌刺激です。

今回説明したラウレス硫酸ナトリウムは、目や粘膜に入っても刺激が少ない界面活性剤ですが、

ラウリル硫酸ナトリウムは刺激になりうる可能性があります。最近は使用が控えられているものの、目や粘膜に入る可能性が低いボディ化粧品などに配合されていることもあります。

参考文献

・日本化粧品検定2級3級対策テキスト

・化粧品成分検定公式テキスト

日本爪肌育美容検定協会爪肌育成マエストロ、日本化粧品検定1級/金山亜希恵