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長年の研究の成果!ニキビや乾燥肌の悩みに寄り添う「敏感肌用コスメ」とは

2018.10.16

長年の研究の成果!ニキビや乾燥肌の悩みに寄り添う「敏感肌用コスメ」とは


 化粧品などの刺激を受けやすい肌を「敏感肌」といいます。肌が弱いというイメージがあるかもしれませんが、女性はホルモンバランスの影響で一時的に敏感肌に傾くことも。そんなときは、敏感肌用コスメの使用がおすすめです。

■敏感肌ってどんな肌?


 敏感肌とは医学的な用語ではなく、はっきりとした定義があるわけではありません。一般的には、外的刺激に弱い、化粧品かぶれを起こしやすい、バリア機能が低下しているといった状態を指すことが多いです。特定の物質に対するアレルギーがある人や、アトピー性皮膚炎なども敏感肌に該当します。


 メーカーでは、こうした肌に対応すべく、アレルギーの原因となりやすい物質を使わない、低刺激成分を処方した「敏感肌用コスメ」を用意しています。肌が弱い人はもちろん、生理前など、肌の状態が不安定なときにも便利です。もちろん、肌トラブルが見られない人が使っても問題ありません。


 世の中にはたくさんの敏感肌用コスメがあります。実際にはどのようなコンセプト、処方が組まれているのでしょうか。ドラッグストアなどでも販売されている、代表的なものを紹介します。

■敏感肌用コスメの種類

●dプログラム(資生堂)


WEBサイトには、「デリケート肌を考えた低刺激設計」とあります。具体的には、肌に刺激を与えやすい成分(香料、アルコール、パラベン)は使わず、敏感肌の方の協力によるパッチテスト済みのものということ。こうして肌を守ると同時に、健やかな状態へと育てることをコンセプトにしたブランドです。


 季節の変わり目などに繰り返す「ときどき敏感肌」を予防する狙いもあり、さらにニキビ、保湿、エイジングのほか、空気中の微粒子汚れや紫外線から肌を守る「アレルバリア」というジャンルがあるのも特徴。敏感肌用コスメのなかでも、あらゆる肌の悩みに対応したシリーズといえます。洗顔系以外の化粧水などは医薬部外品が多い印象です。


 保湿しながらも、使用感を高める工夫がなされている医薬部外品のなかには、炎症を抑える「グリチルリチン酸2K」や、メラノサイトの活性化や肌荒れを抑制する「トラネキサム酸」といった有効成分を配合。肌を保護しつつ、美白ケアも行えるのはうれしいところですね。


「アレルバリア ミスト」には、「アクアインプール」(PEG/PPG-14/7ジメチルエーテルほか)という資生堂独自の成分が使われています。保湿と油分の両方の機能を持ち、毛穴の開きや表情ジワの原因のケアも期待できるのだとか。こうした新しい成分が使われているのは、大手ならではといえるでしょう。


●【d プログラム】アレルバリア ミスト (化粧水)



肌を守るオイル層と、うるおいを与える化粧水層でみずみずしい肌へ導く、2層タイプのミスト化粧水。 メイクの仕上げに、または化粧直しの際にお使いください。

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●NOV(常盤薬品工業)


「臨床皮膚医学に基づいて乾燥肌・敏感肌・にきび肌に悩むあなたのスキンケアを考えます」というコンセプトで作られたコスメです。発売から30年以上と、敏感肌向けとしては老舗ともいえる存在で、皮膚科医や調剤薬局でもよく扱われています。


スキンケアのほか、ベース・ポイントメイク用アイテムも展開しているので、肌の弱い人がライン使いしていることが多い印象です。


 皮膚科医や大学との交流や共同研究、最新の皮膚科学のトピックをもとに作られているのが特徴で、その研究結果は学会専門誌にも掲載。原料の品質や安全性はもちろん、精製度にもこだわることで肌に刺激を与える不純物を排除しているそうです。


 敏感肌といっても、細分化されているのが印象的。いつも刺激を受けやすい、いわゆる肌が弱い人向けのラインもあれば、季節の変わり目や体調によって肌あれ・乾燥が気になる人に向けたシリーズもあります。


 スキンケア製品の多くは医薬部外品で、肌荒れ予防の有効成分(グリチルリチン酸2Kまたはグリチルレチン酸ステアリル)を配合。さらに、保湿成分として天然型セラミド(セラミド3)を配合したアイテムや、エイジングケアにコエンザイムQ10を処方するなど、シンプルな配合で最大限の効果を期待するブランドといえそうです。

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●アルージェ(全薬工業)


 皮膚病薬の研究をしてきた製薬会社から販売されているブランドで、基本のスキンケアに、UV・美白ケアがプラスされたシリーズを展開。セラミドの産生を助ける「バリア保湿」、低刺激処方、肌荒れケア成分の3本柱で構成されています。


 保湿成分としては、ナノ化天然セラミド(ビオセラミド、セレブロシド)を使用。香料、着色料などの刺激を受けやすい成分を使用しておらず、一部商品では界面活性剤も使っていません。


 肌荒れケアアイテムには、抗炎症成分としておなじみの「グリチルリチン酸2K」 または「グリチルレチン酸ステアリル」、「ε-アミノカプロン酸」を配合。これは、湿疹などの皮膚炎の治療に用いられる成分で、皮膚刺激を抑制するために配合されるのが一般的です。


 敏感肌用コスメには定義がありませんが、保湿や抗炎症作用成分を配合しているブランドが多かったです。抗炎症成分で刺激を受けた肌を健康な状態へ導き、バリア機能を高めるためには保湿が有効ですから、理にかなっているといえます。


「低刺激」という点に関しては、できるだけリスクを少なくしていても、個人差があるのも事実。また、医薬部外品や化粧品の範囲を超えた効果が得られなくても無理はありません。


 ただ、普通肌向けに作られたものよりも、敏感肌の人にも使いやすい処方が組まれています。肌が弱くなってきた、不安定な時期があると感じたときのために、自分に合ったものを見つけておくと安心かもしれません。



(執筆・監修 元化粧品メーカー勤務・美容家 渡辺あきこ/OFFICE-SANGA)