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スキンケア用品、肌にとっての「OK成分」と「NG成分」を見分けるには?

2018.11.01

スキンケア用品、肌にとっての「OK成分」と「NG成分」を見分けるには?


「美白に効果的な成分」、「アンチエイジングの最新成分」といわれると、つい飛びつきたくなってしまいます。しかし一方で、肌に刺激を与えるという声もあり、何がいいのかわからなくなることも。スキンケア用品のOK成分とNG成分とはどのようなものでしょうか。

◇肌にいい成分、悪い成分はあるの?


 美肌を作るためにはスキンケア効果の高い成分を選び、刺激となるものは避けたいですよね。それでは、肌にいい成分、悪い成分というものはあるのでしょうか。


 その答えは「ない」と言えます。ある人にとってはいい成分でも、別の人には悪い成分になることがあります。たとえ美白効果が高い成分でも肌に刺激を感じることがありますし、悪いといわれている成分でも、それがないと化粧品として成り立たないことがあるからです。


 たとえば、ビタミンA誘導体のトレチノインは、シミ治療に使われています。代謝を活性化してメラニン色素を表に出すというメカニズムがあり、美容医療ではおなじみの成分です。


 しかし、刺激が強いことでも知られています。皮がむけて赤みが生じることで、効果を発揮するともいわれるのですが、これに耐えられずに治療をやめてしまう人がいるほどです。シミの治療という観点では「いい成分」といえるのですが、赤みが出るなどの症状を見ると「悪い成分」といえますね。


 エタノールも刺激が強い、肌の水分を蒸発させるとして嫌われやすい成分です。たしかにそのような作用もあるので、乾燥肌の人には不向きかもしれません。しかし、それは量の問題で、エタノールが配合されている化粧品をつけると乾燥する、というわけではありません。


 エタノールは植物エキスを抽出するために使われることがあります。そうしたエキスを配合している製品には、キャリーオーバーであるこのエタノールを表示しているものもあります。この場合、ごく少量が含まれているだけなので、アレルギーを持っていなければ、肌へはほとんど作用しないでしょう。


 ほかにも、エタノールはすっきりした使用感を与えたり、防腐効果を期待したりして配合されることが多い成分です。肌を引き締める収斂作用もあるとされ、毛穴ケア製品にも使われます。


 ちなみに、毛穴ケアに使われるハマメリス水や、美白コスメに配合するビタミンC誘導体も、美容への働きかけが期待できる一方で、肌に刺激を与える可能性があります。


 そのほか、防腐剤も刺激を起こしやすい成分です。しかし、まったく入れなければ製品化することが難しいもの。腐敗したものを肌につけるほうがトラブルを招きやすくなります。

◇自分のお肌に合った成分を


 私は以前、とある高級化粧品をいただいたことがあります。保湿効果に優れ、アンチエイジングにも効果的だけど、価格が高いことからなかなか手が届かないという口コミが多く見られました。友だちに話すと「うらやましい」といわれるほどの化粧品です。


 これにも、独自の有効成分が含まれていたのですが、私はちょっと試しにつけただけで肌にかゆみが生じ、たちまち赤くなってしまいました。日を改めても使えず、成分を確認したところ、この化粧品に含まれている独自の有効成分以外は使ったことがありました。つまり、この独自の有効成分に反応したのだと思います。


 肌トラブルが出てしまっては使えないので、前述の友だちに譲りました。彼女はとても喜び、その使用感に感動したといいます。肌の乾燥が抑えられて、いまではほかのものは考えられないというほどファンになり、高くてもリピートしているそうです。


 このように、どのような成分にも長所と短所があります。販売するときには長所のみをアピールし、短所が目立つ成分を「悪い」として無添加をうたうことがありますが、「万人の肌に合う成分」というものはないと思った方がいいかもしれません。


どの成分にも何かしらの効果が期待できて、逆に悪影響を及ぼす可能性があります。誰でも使えると思われる「水」でさえ、ふれると肌トラブルを起こしてしまう人もいるのです。

◇肌タイプ別のおすすめ成分

 肌にいい成分とは、自分の肌に合ったもの。悪い成分とは自分の肌に合わないもの。まずはこの基本を忘れずに、肌質に合ったものを選びましょう。


 傾向としては、下記のような特徴が挙げられます。

  • オイリー肌

    油分が控えめのさっぱりしたものがおすすめ(油分=悪ではありません)

  • 乾燥肌

    エタノールや収斂作用のある成分を避けた方がいいでしょう

  • 化粧かぶれを起こしやすい敏感肌

    美容効果の高い成分は刺激になることがあるので、パッチテストを行うなどし、気をつける

すべての人に当てはまるわけではありませんが、目安にはなると思います。それでも肌の状態がイマイチ、という場合は、これまで試した化粧品の成分をまとめ、皮膚科医に相談するのがおすすめ。肌の状態を診断したうえで、アドバイスをもらえることでしょう。



(執筆・監修 元化粧品メーカー勤務・美容家 渡辺あきこ/OFFICE-SANGA)