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毛髪に蓄積されたミネラルの量を調べた結果、食事や生活の改善点が見えてきた! ―「毛髪検査のススメ」 vol.2

2018.11.16

毛髪に蓄積されたミネラルの量を調べた結果、食事や生活の改善点が見えてきた! ―「毛髪検査のススメ」 vol.2


150本(0.3g)程度の髪の毛を採取して専門機関でおこなう「毛髪検査」。Vol.1では、過去3~6か月にどれくらいの有害重金属に曝露されていたかの結果をお伝えしましたが、続くvol.2では、「必須ミネラル」についてみていきます。

取材協力・監修



三番町ごきげんクリニック 院長/医学博士

澤登雅一先生


1992年、東京慈恵会医科大学卒業。血液内科医として、日本赤十字社医療センターに勤務。2005年より三番町ごきげんクリニック院長を務める。著書に、『細胞から「毒」が逃げ出す生き方 ─ キレーション身体革命』(講談社)『ビタミンCはガンに効く ビタミンC大量点滴療法のすべて』『人より20歳若く見えて、20年長く生きる!」『その「不調」、あなたの好きな食べものが原因だった?~遅発型フードアレルギー~』(以上、ディスカヴァー)など



三番町ごきげんクリニック

https://kenko.org/


▼詳しいプロフィール

必須ミネラルとは、亜鉛やカルシウム、カリウム、鉄、マグネシウムなど、不足や欠乏により生命や健康維持に大きな影響が出るものをいいます。


そのうち、今回わたしに不足していると結果が出た必須ミネラルのひとつめが「マンガン」。マンガンが不足すると、副交感神経が低下しやすく、また、ピロリ菌感染の可能性が高いのだそうです。「ピロリ菌がいた場合は胃癌リスクが高くなるので、除菌することをおすすめします」という澤登先生によると、ピロリ菌がいるかいないかは血液検査で簡単にわかるそうです。


さらに、「クロミウム」が不足しているため糖の代謝が悪いことや、「リチウム」が著しく不足しているため、ビタミンB12や葉酸をサプリメントなどで摂取しても、摂取した栄養素が細胞にまで取り込まれにくいことがわかりました。それではサプリメントを摂っても意味がないのかというと、そうではなく、「リチウム」(微量のリチウムオロチン酸)を摂取することによって、必要な栄養素を身体に摂りこみやすくなるのだとか。


「サプリメントはすごく高価なものを選ぶ必要はありませんが、安すぎるものはおすすめしません。一般的に安価なサプリメントは、素材が悪い場合や添加物が多いことがあります。身体のために摂るなら、不安要素をできるだけ避けて、身体に良いものを選びたいですよね」(澤登先生)


また、サプリメントに関して、特に妊娠中や妊娠を希望されている女性に積極的に摂ってほしいものは「ビタミンD」だと澤登先生は明言。「ビタミンDは食事を摂っても増えにくい栄養素ですし、紫外線を避けるとビタミンDの生成率も下がります。しかし、ビタミンDは妊婦さんにとっては必須の栄養素。最先端の医療に詳しい産科医の中には、すでに妊婦さんにビタミンDを処方している先生もいます。これは近いうち妊婦さんにとっての“常識”になるでしょう」。


先生の診察終了後は、担当の看護師さんがさらに細かい食事指導や生活指導をおこなってくれます。その際に用意されるのが、毛髪検査の結果をもとに作成された、一人ひとりの現在の身体の状態や推奨される食事内容、運動量、避けたほうがよい食材などを細かく記したファイルです。


ファイルを一緒に見ながら説明を受けますが、個室にて一対一で説明してもらえるので、疑問点があれば気軽に質問できます。


まずわたしが気になったのは、同世代の女性も同じような有害重金属が蓄積しがちな傾向にあるのかということでした。答えはNO。体内の有害重金属の蓄積量は、年齢や性別は一切関係なく、住んでいる地域や好んで食べるものおよび自身の「解毒力」などによって決まるのだそう。


「たとえば腸内環境が悪い人は、腸内細菌がアルミニウムを抱え込みがちなので、腸の中にアルミニウムが溜まりやすいです。アルミ鍋を使っている人は、アルミ鍋から溶け出したアルミニウムを知らず知らずのうちに摂取している可能性もあります」と教えてくれました。


さらに、「腸や肝臓の働きが悪く、身体に炎症が起きている場合は、オメガ3系の油やビタミンD、乳酸菌を摂るといいですよ」とのアドバイスも。


また、女性は妊娠中であれば、32週以降は胎児がオメガ3系脂肪酸を体内(とりわけ脳)にとりこみ始めるため、お母さんがオメガ3系の油を積極的に摂取していると、IQの発達がよくなるのだとか。「赤ちゃんのためにも、32週からおっぱい卒業までは意識的にたくさん摂ってほしい栄養素です」。また、40代~60代の方は、「炎症のライフステージ」に入るため、抗炎症作用のあるオメガ3系の油を摂ることで体調を良好に保ちやすいそう。


解毒力を高めて内臓を活性化させるためには、よく噛んでゆっくり食べることが大切とのこと。「食材の香りを感じながらゆっくり食べると胃酸がしっかり分泌されます。それと、食事中に水を飲みすぎると胃酸が薄まってよく働きません。水分は、食前に常温で350~500ml程度摂るのが理想的です。みそ汁やスープをたっぷり飲みたいなら、食事の最初にいただきましょう」。


さらに、「食後2時間は胃酸が食べたものを消化しているため、水分摂取は控えるのが◎!2時間経ったら好きなものを飲んでいい」などの初めて耳にする情報もたくさん。しかも、すぐに実践できそうなことなので、今日から体質改善するぞ!という気持ちも高まります。


看護師さんによる説明で摂取をすすめられたサプリメントに関しては、三番町ごきげんクリニックで処方してもらうことも可能。わたしも、まずは2週間分処方してもらいましたが、その後、続けたい場合は郵送でも対応してもらえるそうです。


「しっかり寝ても疲れが取れない」「長年体調不良に悩まされている」といった人はもちろん、これから妊娠をお考えの女性も、ぜひ一度検査を受けてみてはいかがでしょうか?



(取材・文 松本玲子)