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抜け毛や薄毛が気になる…。専門家に聞いた女性のための育毛ケア

2018.11.18

抜け毛や薄毛が気になる…。専門家に聞いた女性のための育毛ケア


年齢を重ねると気になり出すのが毛髪のボリューム。分け目が以前より広くなったように感じたり、シャンプーやブラッシング時にいつもより抜け毛が多かったりすると、「このままどんどん薄毛になってしまうのでは……?」と心配になりますよね。


そこで、女性の薄毛の原因や特徴、ケアの方法について、医療法人社団 清優会 はなふさ皮膚科の花房火月理事長に伺いました。

<取材協力>

医療法人社団 清優会 はなふさ皮膚科   花房火月理事長


三鷹院、新座院、国分寺院、久我山院の4つのクリニックを持つはなふさ皮膚科の理事長を務めるかたわら、テレビ出演、新聞や雑誌掲載なども多数。著書に「だから差がつく!やっぱり美人は、かかりつけの美容皮膚科を持っていた」(雷鳥社)。皮膚科において低侵襲手術の独自性および術式を広めた実績が評価され、皮膚科医として唯一、The Japan Times紙による「アジアの次世代を担うリーダー100人」へ選出される。

■女性と男性では薄毛の原因が違う?

――薄毛や抜け毛は男性に多いイメージがあるのですが、女性の薄毛や抜け毛の原因と特徴を教えてください。


花房先生:

男性型脱毛は頭頂部や前頭部など部分的に始まるのに対して、女性型脱毛は前頭部から頭頂部にかけて、比較的広範囲に始まることが多いのが特徴です。また、男性型脱毛は男性ホルモンの影響によるものとされていますが、女性型脱毛の原因はさまざまあるので特定がとても難しいです。遺伝的要素や甲状腺によるホルモン異常、亜鉛や鉄の欠乏症、ストレス、出産後に起こる脱毛など、多岐に渡ります。また、女性は男性型脱毛にならないかと言うとそうではありません。


――髪のボリュームが気になりだすと、抜け毛にも敏感になります。頭髪は毎日抜けるものとはいえ、一般的な人と薄毛になる人の抜け毛の量にはどのくらいの差があるのでしょうか。


花房先生:

やはり髪のボリュームが変化してくると、「抜け毛が増えた」と感じる女性は多いですね。ただし、毛髪は年齢を重ねれば自然と減っていくものではあるんです。

抜け毛の量は、一日100本前後は正常と言われていますが、それが200本前後まで増えると脱毛のサインです。ただし、あくまで目安で個人差も大きい部分です。


また、毛には生え変わる周期があるのですが、本来抜けないはずの成熟していない細くて短い毛が抜けることも脱毛の初期症状です。

■抜け毛に効果が期待できるシャンプーは存在しない!?

――こうした抜け毛の症状に効果が期待できるシャンプーを教えてください。


花房先生:

抜け毛に対して直接的な効果が期待できるシャンプーというのは存在しないんです。しかし、頭皮が荒れると毛は抜けやすくなるので、頭皮や毛穴を清潔に保つことは、抜け毛の予防になります。育毛剤であればミノキシジルを含む「リアップ」「スカルプ ミノキ」や、アデノシンを含む「資生堂アデノシンシリーズ」、カルプロニウム塩化物を含む「カロヤン」、t-フラバノンを含む「サクセス」などが有効なのではないでしょうか。いずれも育毛有効成分と言われています。シャンプーに関してはあくまで頭皮を清潔に保つことが目的で、毛を増やすには皮膚に浸透させる育毛剤がおすすめです。


――シャンプーで頭皮や毛穴を清潔に保って、育毛剤を塗ることがベストなんですね。しかし、育毛シャンプーや育毛剤はどれも男性用のイメージがあるのですが、女性が使用しても問題はないのでしょうか。


花房先生:

最近では女性用の育毛剤も発売されていますが、数は少ないですよね。テレビCMや広告ではターゲット層の多い男性がモデルになっているため、男性用のイメージがあるだけで、女性が使用しても問題はありません。ただしミノキシジルが5%含まれているものなど、一部男性専用のものもありますので、よく確認してから購入することをおすすめします。


また、シャンプーを使用するときには、頭皮をまんべんなく洗い、泡が残らないようにしっかりすすぐようにしましょう。男性と比べて女性は髪が長い人が多いので、洗い方に気を付けることも薄毛の予防につながります。


髪を乾かす際は、髪や頭皮を傷めないようにしっかりタオルドライをした後にドライヤーを20cmほど離して髪を乾かすことが理想です。

■薄毛の改善に大切な生活習慣とは?

――シャンプーや育毛剤以外にも、薄毛を改善できる習慣などはありますか。


花房先生:

髪に栄養を運ぶのは毛細血管です。この毛細血管の血流が滞ると、頭髪にも悪い影響が出てきます。一番に控えたいのが喫煙。タバコを吸うと、毛細血管が細くなって末梢の血流が悪くなります。喫煙者であれば、まずはタバコを止めることから始めましょう。


また、睡眠のリズムが崩れると代謝が悪くなり、毛細血管の血流にも影響が出るので、規則正しい生活も大切です。適度な運動は毛細血管の活性化に繋がるので、定期的な運動を心がけてください。


食生活は、毛髪を作る栄養素がたくさん含まれている動物性タンパク質や豆類を積極的に摂取すること。女性は鉄欠乏性貧血からくる薄毛も多くみられますので、鉄分も補うようにしましょう。


――こうした改善を行ってどのくらいで効果が実感できるものなのでしょうか。


花房先生:

個人差はありますが、病院で治療をした場合には、半年くらいで効果を実感したという人が多いですね。薄毛は、シャンプーや育毛剤、生活習慣などの見直しで改善できることもありますが、怖いのは病気が隠れている場合です。急激に毛が抜ける、ここ最近で抜け毛が増えたなど、抜け毛が気になったら一度病院で診てもらうことをおすすめします。



髪が傷んでいたり、ボリュームが少なかったりすると、年齢よりも老けて見えることがあります。年齢とともに毛量が減少するのは自然であるとはいえ、できるなら艷やかで豊かな髪を保っておきたいところ。少しでも気になったら、シャンプーと食生活、生活習慣の見直しから始めてみましょう。また、急激な減少は病気のサインかもしれませんので、すぐに病院へ行って診断してもらってくださいね。


(取材・文:ヤマウチカズヨ 編集:ノオト)

今回の取材で紹介された商品まとめ

●ミノキシジルを含む育毛剤

・リアップ

Amazoで購入

・スカルプ ミノキ

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●アデノシンを含む商品

・資生堂アデノシンシリーズ

【資生堂 アデノゲン】Amazonで探す


●カルプロニウム塩化物を含む育毛剤

・カロヤン

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●t-フラバノンを含む商品

・サクセス

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(マイカラット編集部