口紅を使うと、唇がガサガサしてしまう。そんな話をよく耳にします。唇はデリケートなので、色素などが原因で荒れてしまうことも。「荒れにくい」という方も、空気が乾燥するリップメイクはやはり、色だけでなく保湿にもこだわりたいですよね。そこで今回は「色つきリップ」の魅力と使い方のポイントをご紹介します。
●「色つきリップ」の魅力って?
口紅やグロスは食べたり話したりしている間にすぐに落ちてしまうので、「塗らない」という人もいらっしゃるようです。しかし、ほかの部分はメイクをしているのに唇にだけ色がないと、それだけで老けた印象になってしまします。せっかくメイクをしているのに、ちょっともったいないですよね。華やかで、健康的な印象を保つためにも、やはり唇には適度に色をのせるほうがいいでしょう。
とはいえ、「口紅は唇が荒れるから苦手」という方は多いようです。そうでない方も、乾燥する季節はしっかり保湿しながら口元を彩りたいですよね。
そこで活躍するのが、「色つきリップ」です。保湿とメイクアップを同時に行えるのが最大の魅力。リップクリームのような保湿力があるのはもちろん、カラーバリエーションも豊富です。発色がよくないイメージがあるかもしれませんが、その短所は使い方でカバーできますよ(もちろん、発色がいい製品も数多くあります)。
さて、それでは「色つきリップ」の上手な使い方を紹介しましょう。
●使い方のポイント(1)…重ね付けする
色がついているとはいえリップですから、メインの役割は「保湿」です。口紅と比べると、発色がよくないものが多いでしょう。
ふだんのメイクに色つきリップを取り入れるなら、「重ね付け」がおすすめ。2回、3回と重ねることで、自然な色づきが楽しめます。
また、色つきリップは「下地」としても活躍します。上から口紅やグロスを重ね付けすると、手軽にツヤ感を演出できますよ。
●使い方のポイント(2)…ナチュラルメイクに活用する
「大人のメイクは引き算が基本」といわれるように、盛りすぎずに仕上げることがよしとされています。しかし、「発色のいい口紅を薄く塗る」ってけっこう難しいですよね。ナチュラルメイクをしたつもりなのに、派手な印象になってしまうこともあるかもしれません。
色つきリップは、ナチュラルメイクをするときにも重宝します。自然な発色なので、重ね付けしても変に目立ちすぎることはありません。
また、ちょっとした外出にも色つきリップが活躍します。
すっぴんだと血色が悪く、暗い印象を与えてしまいがちですし、紫外線も気になりますよね。色つきリップのなかには、保湿や色味だけでなく、UVケアを兼ねたものもありますので、ぜひ活用してみてください。ちょっとしたお出かけなら、日焼け止めクリーム(または、日焼け止め効果のある化粧下地)と色つきリップで十分ケアできます。紫外線は唇が荒れる原因のひとつなので、しっかりお手入れしてあげましょう。
色つきリップは、口紅よりも安価なところも魅力のひとつ。口紅が苦手な人はもちろん、よりリップメイクを気軽に楽しみたい人にもおすすめです。ぜひ試してみてくださいね。
(執筆・監修 元化粧品メーカー勤務・美容家 渡辺あきこ/OFFICE-SANGA)