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におい残り、色落ちを防ぎたい!ジーンズを洗うときのポイント

2018.11.30

におい残り、色落ちを防ぎたい!ジーンズを洗うときのポイント


ジーンズについては「頻繁に洗うべきではない」という人もいれば「ほかの衣服と同じ頻度で洗うべき」という人もいますよね。また、洗うときにも専用の洗剤を使う派と使わない派の方がいるかもしれません。このように、ジーンズの洗濯方法については諸説ありますが、どのように洗うのが良いのでしょうか。今回は「ジーンズの洗い方」についてです。

そもそもジーンズは洗うべき?

結論から申し上げますと、やっぱりジーンズもほかの衣類と同じように「洗ったほうがいい」です。


とはいえ、きちんとした方法で洗って乾かすことが大切。なぜならそれが「におい残り」や「色落ち」を防ぐことになるからです。


・においが残るのはなぜ?

「ジーンズ」の特徴から考えると、においが残りやすい理由がわかります。


衣類のにおいの元となるのは「細菌」です。この細菌が増えてしまう主な原因は以下の3つ。

栄養…私たちの身体から出る皮脂や角質などの汚れ

水分…私たちの体から出る汗、雨や洗濯水など

温度…体温

なかでも、特ににおいに関係しているのは「水分」です。そのため、洗濯をしたらなるべく素早く乾かすことがにおい防止につながります。夏によく「吸水速乾素材」の衣類を目にしますが、これは肌触りを快適にするだけでなく、においを防ぐ効果もあるわけです。


さて、「ジーンズ:jeans(ジーン:jeanの複数)」は、綿の糸を「綾織り(あやおり)」という方法で織った布を指します。綿は吸水性が良いのですが、乾きにくい素材です。さらにジーンズは太い糸で厚手に作られているため、より乾きにくいと考えられます。


乾きにくいということは、細菌増殖の原因となる水分を長く保つということ。だからジーンズは「においが発生しやすく、残りやすい」のです。



・色落ちしやすいのはなぜ?

ジーンズが色落ちしやすいのは、染料と染め方に関係があります。


ジーンズというと、「ブルー」のイメージがあるのではないでしょうか(正確には、ブルーの場合は「ジーンズ」ではなく「デニム」と呼びます)。これは、濃紺の縦糸と白の横糸を綾織りして作られています。綾織りでは、「表に縦糸/裏に横糸」が多く出るので、表が濃紺になり、裏は白っぽくなるのです。


この縦糸を濃紺に染めているのが「インディゴ」という染料。染料自体は丈夫ですが、布を染める場合は摩擦で色落ちしやすくなります。しかも、濡れた状態だとさらに落ちやすくなってしまうのです。


デニムに使う糸は表面だけを染めて内部は染めずに白いままにする「中白」という染め方をしているので、表面の色が落ちると染めていない部分が露出して白くなます。そのため、「色落ち」したように感じるのです。



これがジーンズの良さでもあり、短所でもあるでしょう。

「におい残り」や「色落ち」を防ぐ洗い方、干し方は?


・洗剤はなるべく「専用」のものを使う

まずポイントとなるのは「洗剤」です。ジーンズ専用洗剤は、一般的な洗濯洗剤と比べると、

①界面活性剤が少ない

②中性タイプが多い

③色止め剤やその効果があるものが含まれているものが多い

……など、色落ち防止の工夫が見られます。こうした専用洗剤を使うのがベストなのですが、通常の洗濯洗剤でも、「蛍光増白剤」や「漂白剤」を含まないものを使えば、ある程度ダメージは減らせると思います。


「中性洗剤で洗うといい」というウワサもありますが、これはインディゴ染料がアルカリ性で水に溶けやすいことに関係するのでしょう。ただ、弱アルカリ性の洗濯洗剤を水に溶かした程度のアルカリ性では、インディゴが急激に溶けるほどの影響はないと思います。とはいえ、中性洗剤にはダメージを少なくする「助剤」が含まれているものが多いので、色落ち防止にも効果的だといえるでしょう。


洗剤を使わずに水だけで洗うと、洗剤による変色などのダメージは防ぐことができますが、染料が水に溶けて流れ出すことによる色落ち、あるいはほかの洗濯物との摩擦による色落ちは起こります。そもそも水洗いだけでは皮脂汚れは落ちにくいので、やはり洗剤を適量使うと良いですね。



・裏返して、ネットに入れて洗う

洗剤を選んだら洗濯スタートです。洗濯機に入れる前に、ジーンズを裏返しにして洗いましょう。できればネットに入れて、ほかのものとは分けて洗濯することをおすすめします。上述のように、インディゴ染料は濡れた状態での摩擦に弱いからです。別にして洗うことで、色落ちだけでなく、ほかの衣類への「色移り」を防ぐこともできます。



・なるべく早く、しわを伸ばして干す

洗濯後はできるだけ早く洗濯機から取り出します。さきほどお話したように、濡れた状態で放置すると、細菌が発生してにおいの原因になるからです。


取り出したら、振りさばき、引っ張ってしわをよく伸ばします。綿はしわになりやすい素材ですが、水分を含んだ状態で伸ばすと元に戻りやすいです。


しわを伸ばしたら裏返しのまま干します。インディゴ染料が紫外線で色あせたり、変色したりするのを防ぐためです。ピンチハンガーなどを使って筒状に干すと、風が通りやすいので早く乾きますよ。



ジーンズは、きちんとケアをしてあげれば長く使うことができます。ぜひ、お洗濯の際はこれらのポイントを意識するようにしてみてください。

 

(執筆・監修 YukieKarube/テキスタイルアドバイザー)