冬はもちろん、夏も紫外線やクーラーによって肌は乾燥します。外出先でも、メイクの上からさっと保湿ができたらいいですよね。さて、そんなときに便利なのが、ミストタイプの化粧水。さっとひと吹きするだけで、顔はもちろん、髪やボディも潤すことができます。今回は「ミスト化粧水」の便利な活用法をご紹介しましょう。
■「ミスト化粧水」の魅力
ミストタイプの化粧水は、オフィスはもちろん、アウトドアレジャーなど、さまざまなシーンで大活躍。スプレータイプの製品もありますが、ビーチなどの炎天下では、爆発するかもしれないというリスクがあります。こうしたリスクを避けるためにも、ふだん使っている化粧水をアトマイザーに詰め替えて持ち歩いてもいいかもしれません。家用と外出用を別で購入するより、コスパも良いですよ。
もちろん、ミスト化粧水は「外出用」ではありません。お外だけでなく、自宅で使うのもアリです!朝から晩までいろいろなシーンで使えるので、活用法をチェックしておきましょう。
●お風呂上がりの乾燥を防ぐ
お風呂上がりは、少しでも早く保湿したいもの。しかし、スキンケア自体は「ゆっくりリラックスして行いたい」という人が多いでしょう。
そもそも、化粧水やボディクリームなど全身のスキンケア用品一式をお風呂場に置いておくのは、収納スペース的にも衛生的にも気になりますよね。
そこで、お風呂場には「ミスト化粧水だけ」を置いておくのがおすすめ。お風呂上りに、全身にさっとひと吹きできて便利。これだけでは完全な保湿とはいえませんが、「お風呂場からでてスキンケアをするまでの保湿」と考えれば十分でしょう。
体を拭いたら全身にミストをかけて肌になじませます。着替えなどをしたら、いつものスキンケアを行いましょう。この1ステップをくわえることで、肌がよりしっとりと感じられるはず。
●寝癖直し、外出先でのヘアセット
しっかりセットして出かけたはずなのに、外出先のお手洗いでふと鏡を見ると髪が乱れている……。なんてことも少なくないでしょう。「洗ったあとの濡れた手でなでておさえる」という人もいるようですが、これだと不衛生ですし、乾燥してよけいに乱れてしまう可能性も。
そこで、ミスト化粧水を吹きかけてみましょう。髪が落ち着いてまとまりやすくなるはずです。
また、ミスト化粧水は頭皮のケアにも効果的。紫外線を浴びると、髪だけでなく頭皮も乾燥してしまいます。紫外線を防ぐ方法としては「帽子を被る」のが最適なのですが、通勤時には不向きですよね。紫外線が強い日に帽子なしで外出したときは、ミスト化粧水を頭皮に吹きかけて、保湿ケアを行いましょう。
もちろん、頭皮や髪を本格的にケアするなら専用アイテムのほうがなじみやすいです。ミスト化粧水は、お出かけ中の応急処置程度に使うといいでしょう。
また、ミスト化粧水は、寝癖直しにも使えます。気になるところに吹きかけて、ドライヤーで乾かせばOK。忙しい朝に重宝しますよ。
●スポーツ、ランチ後のメイク直し
スポーツやランチの後には「メイク直し」をしますよね。ここでも、ミスト化粧水が活躍します。
メイクの上からミスト化粧水を吹きかけたら、余計な水分をティッシュオフ。そして、手で肌になじませ、パウダーをつけて仕上げましょう。メイクが崩れた肌にそのままパウダーを重ねるよりも、きれいな仕上がりになりますよ。乾燥がひどい場合は、パウダーの前に乳液をつけてもOKです。
この「化粧直し」用として、メイクの上から使えるミスト化粧水も販売されているので要チェック。保湿とメイク直しが手軽に行える便利アイテムです。
●化粧崩れを防ぐ
お直しは面倒なので、できるだけメイクを長持ちさせたい。それならば、メイクの仕上げにミスト化粧水を使いましょう。いつも通りにメイクを行ったら、最後にスプレーをひと吹きします。吹きかけたらそのままにせず、ティッシュでおさえてなじませます。これだけで、メイクが崩れにくくなりますよ。
「化粧崩れ防止」のミストも、専用のアイテムが販売されています。用途によって使い分けたい、という人は購入してみてはいかがでしょうか。もし手持ちの化粧水で代用したいなら、さっぱりタイプの化粧水を使うといいでしょう。
ミストタイプの化粧水はとても使い勝手が良いアイテムですが、つけっぱなしにすると蒸発するときに肌の水分まで奪ってしまう可能性があります。そのため、吹きかけたら必ずなじませるクセをつけるようにしましょう。
手持ちの化粧水を詰め替える場合は、衛生面に注意して。使い切らないうちに補充してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。きちんと洗浄して、乾かしてから詰め替えるように心がけましょう。
(執筆・監修 元化粧品メーカー勤務・美容家 渡辺あきこ/OFFICE-SANGA)