一時期流行したダイエット方法に「バナナダイエット」がありました。普段の食事をバナナに変更するというものでしたが、これは本当に効果があるものなのでしょうか?バナナダイエットについて、管理栄養士の窪田あい先生に聞いてみました。

取材協力・監修


窪田あい先生


管理栄養士。健康栄養支援センターの事業本部部長として、一般の方に、もっと医学や栄養学をわかりやすく伝えたいと様々な講座を企画し、講師を務める。またパーソナルカウンセリングにて、それぞれのライフスタイルにあわせた体重コントロール法でダイエットサポートも行っている。


健康栄養支援センターのHP

http://hns-japan.com/

■バナナだけ食べるダイエットはおすすめできない!

「バナナダイエットの効果」についてですが、窪田先生からは「そもそもバナナだけ食べて体重を落とそうとする行為は栄養士としておすすめできない」という指摘がまずありました。また、同じダイエット方法を用いても、体重BMI18.5以下の痩せ型の人とBMI22前後の普通体重の人とBMI25以上の肥満体型の人ではアドバイスは異なり、食習慣も個人差が大きいため、バナナダイエットが誰にでも効果があるか判断するのは難しい、とのこと。


※BMI……WHOで定めた肥満判定の国際基準。体重÷(身長×身長)で求められる。日本では18.5以下が痩せ型、25以上は肥満とされている


ただし、1日の食事のうち朝食をバナナに変えれば、当然ながら1日の総摂取カロリーは変わります。たとえば、一般的に朝食は300~500キロカロリーになりますが、バナナは1本約80キロカロリーしかないので、普通に朝食を食べるより約200~400キロカロリーは抑えることができるわけです。


もしあなたの1日に必要なカロリーが1,800キロカロリーで、朝昼夕と食事をしっかり取っている場合、朝食をバナナに置き換えることで1日の総摂取カロリーを1,400~1,600キロカロリーまで下げられます。そうすれば、足りない分は体に蓄積された脂肪が分解されるわけです。9キロカロリーの消費で脂肪1グラムを減らすことができることから、200~400キロカロリー消費すると、基本的に1日約22~44グラムの脂肪を減らすことができる計算になる。窪田先生によると、このような形で体重が減ることは想定される、とのことでした。

■長期的に行うのは危険!?

食事をバナナに切り替えてダイエットに成功したとして、その後は元の食事に戻す人が多いと思います。そうなると体重も元に戻ってしまいます。一過性のダイエットはこうした点も問題なのだそうです。


バナナダイエットの問題点として、ほかにも「栄養不足になること」が挙げられると窪田先生は指摘します。バナナはカリウムやビタミン、食物繊維など必要な栄養素を「ある程度」取ることができる食材ですが、カルシウムや鉄分といった大切な栄養素は不足してしまいます。そのため長期的に行うことはおすすめできない、とのことです。

■バナナを1日の食事に上手に取り入れよう!

では、バナナを用いて上手にダイエットをするにはどうすればいいのでしょうか?窪田先生によると、やはり「朝をバナナにし、昼食と夕食で足りない栄養を補う食事をすること」が大切とのことです。つまり「むちゃをしない」ということですね。


とくに、カルシウムや鉄分、ビタミンAが不足しないようにヨーグルトや牛乳などの乳製品、豆乳や納豆などの豆製品、にんじんやブロッコリーなど緑黄色野菜を取るようにすると良いそうです。



「痩せたい!」という気持ちが強すぎて、「3食バナナだけ」という強引な食事内容にしたり、長期的に続けるという人もいます。しかし、窪田先生が指摘したように、そうしたむちゃなダイエットは一過性で終わることもありますし、何より体が節約モードになりかえって痩せにくい体になるそうです。もしバナナを取り入れてダイエットをする場合は、昼食と夕食でしっかりと栄養を取るなど、健康的なやり方にするようにしましょう!


(中田ボンベ@dcp)