検索
いざというときに言葉を噛んでしまう…!滑舌を直すにはどうしたらいいの?

2017.08.03

いざというときに言葉を噛んでしまう…!滑舌を直すにはどうしたらいいの?


バラエティ番組で、芸人さんが台詞を噛んでしまい、ツッコミを入れられて笑いが起きる……なんてシーンはよくありますよね。一視聴者としては笑って見ていられますが、いざ自分がここぞというときに言葉を噛んでしまうのは恥ずかしいもの。


でも、重要なプレゼンとか好きな人との会話とか、大事なときに限って緊張で滑舌が悪くなってしまうんですよね……。


もう滑舌で失敗したくない! ということで、青山ヴォイス・メイクアップアカデミーのヴォイス・ティーチャー、白石謙二先生に滑舌をよくする方法について聞いてきました。

取材協力・監修



白石謙二 先生


青山ヴォイス・メイクアップアカデミー代表。「話すため専門のヴォイストレーニング&ティーチングを行う」ヴォイス・ティーチャーとして活動する。これまでに、政治家や医師、弁護士、俳優から経営者、一般ビジネスマンまで、多種多様な業界で活躍する人々を指導。


▼青山ヴォイス・メイクアップアカデミー

https://www.a-vma.com


▼VOICE PRESS

https://ameblo.jp/shiraishi-kenji/

■滑舌が悪いのは○○が原因!?


――滑舌が悪くて、いつも会話の中で噛んでしまうんです……。どうしたらいいんでしょうか?


白石先生

「ちょっと早口でしゃべられていますよね。滑舌が悪いという方の大多数は早口なんです。発音が甘くて不完全な状態でしゃべり続けている状態です」


――舌の厚さとか歯並びなどは滑舌に関係しているんですか?


白石先生

「身体的な特徴というよりは、運動能力が大きく関係してきますね。そんなに人の何倍も厚い舌を持っているという人は珍しいですし。どちらかといえば、舌の動かし方や可動域が関係しています」


――そういえば、舌の筋肉が衰えていると、滑舌に影響があるということを聞いたことがあります。



白石先生

「年齢とともに反射神経は衰えてきますよね。それと同じで、舌の筋肉も20代から衰えてきます。人前でスピーチしたり、歌ったりするような機会がある人の場合は、ちゃんと鍛えられていますけどね」


――なるほど。ちなみに生活習慣や食習慣が滑舌に影響してくることはありますか?


白石先生

「基本的に口を動かさない環境にある場合は、影響があると思います。デスクワークで一日中誰ともしゃべらないとか。もちろん硬いものを噛んだり、咀嚼したりするのは効果的です。カラオケで歌ったり、友人と大きな声で話したりというのもいいですよ。


あとは、呼吸法が重要です。腹式呼吸で、しっかり息を吐く力がついていると、息の量をコントロールできるんです。浅い呼吸で、空気が口から漏れるような状態だと、滑舌が悪くなって聞き取りづらいしゃべり方になってしまうんです」


――原因は舌だけではなく、呼吸法にもあったんですね! 


白石先生

「そうです。滑舌が悪い人だと『ハヒフヘホ』と言うときに『ファフィフフェフォ』となってしまうことがあるんですが、腹式呼吸でお腹から声を出すようにすれば、息をコントロールして音を明瞭にできます。


それと同時に、舌や唇の動きを意識すること。音にはそれぞれ発音しやすい形があるので、それをトレーニングで習得すればOKです」

■舌の筋肉を鍛えるトレーニング


――カラダと同じで、口も運動が大事なんですね! 滑舌改善のトレーニングについて教えてください。


白石先生

「では、まず唇の動きを練習しましょう。『お』と『あ』を連続して繰り返して見ます。『お』のときは唇を突き出して。『あ』のときは上の歯を10本見えるように上唇を上げてみてください」



――『あ』で、唇が上がらないです……! あと頬が痛い……。


白石先生

「筋肉がこわばっていますね。『あ』は、口の開き方としては指一本分で大丈夫です。上唇が歯にかぶさらないようにするのがポイント。あとは口角をグッと上げること。20回1セットで、一日3セットから始めてみるといいですよ。トレーニングの際は、鏡の前に立って、口や唇の動きをしっかりみておきましょう」



――『お』『あ』の音以外にトレーニングに適した音はありますか?


白石先生

「『い』『う』の音や、『え』『お』の音なども、よくやりますね。唇周囲の筋肉である口輪筋を鍛えるのに適しているトレーニングなんです。唇を開いて、突き出して、開いて、突き出して……の運動です」

■滑舌改善でコミュニケーションに自信を!


――滑舌の悩みでアカデミーにいらっしゃる方は多いのですか?


白石先生

「かなり多いですよ! 年々増えてきているように感じています。いくら頭がよくて、いい話をしようとしても、滑舌が悪いと相手に不安な印象を与えてしまいますからね。


滑舌に自信がなくて改善したいという要望で来る方がいる一方で、自分の滑舌の悪さに自覚がない人も少なくありません。トレーニングをして初めて自分の滑舌の悪さに気付く人もいるのです」


――確かに、他人の滑舌の悪さって指摘しづらいものですよね。舌の運動能力は年々衰えてくるというお話もありましたし、気付かずに滑舌が悪くなっていってしまうケースは多いでしょうね。


白石先生

「自覚せずに、悪い滑舌で話し続けてしまうのはもったいないですよ。せっかく重要な話をしていても、相手にそれが伝わらないわけなので、かなり損をしています。


私たちは、ボイストレーニングを中心とした学校を運営していますが、単純にコンプレックスを解消するために受講するという考えではなく、自分の魅力をアップさせると考えて来ていただきたいです。そういう意識を持ってもらうことで、世の中のコミュニケーションの質が良くなると思うんですよ。みなさんが自信を持つお手伝いができたらうれしいですね」



専門家だからこそ引き出せる魅力があるんですね! 滑舌による悩みで、コミュニケーションに苦手意識を持つのはかなりもったいないこと。自分の印象をよりよいものにして自信を持つためにも、今日から滑舌改善のトレーニングを始めてみてはいかが?



(阿部綾奈+ノオト)