薬局で「足のつる人」という朱色の大きめの短冊型ポスターを見掛けませんか?足が「つる」とは、ふくらはぎの筋肉が収縮してけいれんを起こすことです。「こむら返り」といったりしますね。睡眠中に足がつり、あまりの痛みに飛び起きる、なんてことがあるそうです。なぜ睡眠中に足がつるのでしょうか?

■筋肉が収縮する仕組み

ふくらはぎの「腓腹(ひふく)筋」が収縮してけいれんする状態を、一般に「足がつる」「こむら返り」と呼びます。突然起こりますし、自分で伸ばすことが困難になるほど腓腹筋が収縮するので非常に痛いですよね。


この「腓腹筋」が意図せず収縮する原因は、筋肉が伸び縮みするメカニズムにあります。ややこしい話が苦手な人は下の数ブロックの文章を飛ばして「重要ポイント!」だけ読んでください。


筋肉は筋繊維と呼ばれる細胞が束になってできています。筋繊維はその名のとおり繊維状のものですが、これもまたより細い繊維(筋原繊維)が合わさってできたものです。つまり、筋肉とは細い糸が束になったようなものなのです。


この筋肉を動かす司令を送っているのが運動神経です。運動神経はその終端部分に神経伝達物質(アセチルコリン)を含んだたくさんの小胞を持っています。


中枢から筋肉を動かす電気信号が来ると、それを感知してカルシウムが神経細胞に流入します。このカルシウム流入がきっかけとなって先ほどの小胞から神経伝達物質(アセチルコリン)が放出されます。アセチルコリンが筋肉の細胞膜に達すると、ナトリウムが筋細胞に流入します。これによって活動電位という電気信号が発生し、この信号が筋細胞に次々と伝わることで筋肉が収縮するのです。


ここでは、

●重要ポイント!


1.中枢から筋肉への司令には神経伝達物質(アセチルコリン)が関わっている

2.カルシウムとナトリウムが筋肉を動かすのに重要な役割を果たしている

について理解しておいてください。

■足がつるメカニズムは?

では、意図しない筋肉の収縮である「足がつる」とはどのような仕組みで起こるのでしょうか?


足がつったときの痛み、こわばりを治す『コムレケア』という内服薬を小林製薬が販売しています。薬が開発できているということは、足がつる仕組み、その原因と治し方が分かっているはずです。というわけで、小林製薬株式会社 ヘルスケア事業部 マーケティング部の髙井晋平さんにお話を伺いました。


――足がつる原因とは何なのでしょうか?


髙井さん 何らかの原因で神経伝達物質(アセチルコリン)が過剰に分泌されることで筋肉(腓腹筋)が収縮することで起こります。


●筋肉疲労

●血行不良

●ミネラル分の不足

●水分不足


といったことが原因と考えられています。たとえば、足がつりやすい状況として「運動を行っているとき」が挙げられますが、


●運動中は……

 発汗により体内が「水分不足」になりやすい

 「ミネラル分の不足」により電解物質のバランスが崩れやすい


と上記の要素に当てはまります。


――睡眠中に足がつるのはなぜなのでしょうか?


髙井さん あお向けに寝る人が多いと思うのですが、その場合、つま先が伸びるのでふくらはぎが縮んだ状態になります。普通起きているときは、ふくらはぎの腓腹筋は伸びた状態になっているのですが、つま先が伸びるとそれが弛緩(しかん)した状態になります。この弛緩した状態は足がつりやすいといわれているのです。また、足底に圧力がかかっていないので、筋肉の緊張を調整できず、これがまた足がつるのを誘発しやすいと考えられます。


――なるほど。寝ている姿勢はそもそも足がつりやすい形なのですね。夜中に足がつる人は多いのでしょうか?


髙井さん 私たちの調査によると、


1年間に1回以上足がつる人の7割以上は「就寝中、または起床時」


というデータがあります。


――それは興味深いデータですね。年齢とか男女による差はあるのでしょうか?


髙井さん 男女差は特にないのですが、年齢が進むに従って足がつりやすくなる、というデータがあります。加齢による筋肉の衰え、また神経伝達物質の適切な分泌ができなくなる(異常な分泌が起こる)、といった要因で起こりやすくなる、と考えられます。

■足がつったときは? マッサージが効果的! 薬もあります!

では、足がつったときにはどのようにすればいいのでしょうか?髙井さんに伺ったところ「やはり筋肉が収縮しているので、マッサージが良い方法です。ゆっくり筋肉を伸ばして収縮状態を解消し、筋肉を柔らかくしてやるのです」とのこと。


興味深いのは、内服薬があることです。マッサージを直接的な対処法とするなら、内服薬は間接的な、体の内部からの対処法といえるでしょう。誰か隣にいれば、筋肉を伸ばすマッサージを助けてくれるでしょうが、ひとりで寝ていたらそれもままなりません。薬で対処するというのはひとつの方法ですね。


――小林製薬の『コムレケア』はどのような仕組みで筋肉のこわばりを治しているのでしょうか?


髙井さん 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方処方がありまして、これは「芍薬」と「甘草」という生薬でできているのですが、このふたつが神経伝達物質の分泌を正常化させ、硬くなった筋肉を柔らかくします。それで足のつりにも効果があるのです。


――飲んですぐ効くものなのでしょうか?


髙井さん 漢方というと長く服用して体質改善を行うというイメージがあるかもしれませんが、芍薬甘草湯については飲んで30分ぐらいで効くと文献でいわれています。


――なるほど。それは漢方のイメージと違っていますね。飲み続けると、足がつりにくくなる体質改善効果はあるのでしょうか?


髙井さん いえ、芍薬甘草湯の連用はおすすめしておりません。あくまでも頓服(症状が現れたときに服用するという意味)のお薬と考えてください。私たちのデータではないのですが、普段からストレッチなどの運動を行って血行を良くすることで、足がつるのをある程度は予防できるのではないか、といわれています。


――ありがとうございました。



足がつったら、つま先をつかんで手前にぐーっと引っ張り、腓腹筋を伸ばすようにすれば良いと習った人も多いでしょう。運動中ならまだいいのですが、足のつりが睡眠中に起きると、この動作をするのも大変です。加齢とともに睡眠中に足がつる人は増加するとのこと。適度な運動をする、ストレッチを日課にするなど、普段から血行を良くするように努力しておいた方が良いかもしれませんね。


⇒小林製薬 『コムレケア』とその特徴

http://www.kobayashi.co.jp/brand/comurecare/about/index.html


(高橋モータース@dcp)

●小林製薬『コムレケア』

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