はじめまして。私は『好きなものを食べて痩せるダイエットアドバイザー』として活動している清水理恵です。
あなたは暴飲暴食をしてしまったとき、どんなふうに思うことが多いですか??
「あーー。なんでこんなに意志が弱いのだろう」
「もうまた食べ過ぎちゃった!!大体こんなに食べるのも今日彼と逢うのにドタキャンされたからだよね。もう!!」
「何であの上司はあんな言い方しかできないの??しかも私にだけあんな言い方してきて本当にむかつく!!」
……もっともっといろいろあるかもしれませんが、やっぱりどれもネガティブな感情ですよね。
私のクラインアントさんも、この状態になる方は多いものです。
もちろん私自身も、なんで今日はこんなに食べてしまうのだろうと思うこともあります。
ただ、「暴飲暴食を止めること」をゴールにしてしまうと、なかなかやめられません。
まず、あなたが暴飲暴食してしまうのはどんなときなのかを思い出してみましょう。
このタイミングを把握してあげると、なぜこんなに食べてしまうのかが分かります。
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毎日
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1週間に1回程度
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月に1回
暴飲暴食してしまう日は、女性ならではの周期が関係しているのです。
この周期を利用してダイエットをすると、理想の体重に近づける可能性がぐんとあがります。
これが、私自身が13キロ痩せたときに発見した生理周期ダイエットです。
■女性の体の周期とダイエットのタイミング
人間の体は、良好な状態を保つために脳からいろいろなホルモンが分泌されています。
ホルモンとは、ギリシャ語の「刺激する」という言葉が語源で、体の調子をよくするために重要な働きをしています。女性は生理、妊娠、出産という大きなイベントをするために、女性ホルモンを分泌して、上手にコントロールしているのです。
生理が始まってから2週間は、卵胞ホルモンが優位にたちます。
このホルモンは新陳代謝や肌艶、髪艶、化粧のりをよくし、心身ともに安定させるので、1か月の中でもとくに女性が美しくしてくれます。妊娠をするために男性を惹きつけるホルモンとも呼ばれているほどです。意中の人に告白するなら、この時期が成功率は高いかもしれませんね。
デトックス作用も高く、1か月の中でいちばん利尿作用が高まる時期です。脳もデトックスする期になるので、さっぱりした野菜やフルーツ、きのこ類、海藻類を食べたくなります。このような食べ物を好むことで、よりデトックス作用が高まるでしょう。
そして、排卵後から2週間は黄体ホルモンが優位にたちます。
この時期は栄養を蓄えようとするため、いつも以上に食べてします。味付けの濃いものほど栄養があると思ってしまい、ダイエットによくない物を食べたくなります。たとえばハンバーガーやから揚げ、チョコレート、ポテトフライやお酒、炭酸飲料が食べたくなったり飲みたくなったり。これを暴飲暴食と勘違いしてしまう方が多いのです。
さらに生理前は、経血を体から流すために脳が「栄養を補給しよう」と体に命令します。ですから、月に1回から2回程度いつもより食べてしまう日があっても、当然の現象であって暴飲暴食ではないのです。
妊娠すると急に食欲が増すのも、自分と赤ちゃんの両方の栄養を蓄えようとしている時期だからです。それを知らないと、この時期の食べる量を反省してしまったり自己嫌悪におちいったりしてしまうかもしれませんね。
「どうして……」と落ち込んだり、
「やめなきゃ!」と思いつめたりする前に、
まずはみなさんが「暴飲暴食をしてしまう時期」を気にしてもらいたいのです。
■暴飲暴食は「ダイエットをがんばる」気力になる!
これをクラインアントさん達にもお伝えすると、
「ダイエットしてせっかく痩せてきたのにここでこんなに食べたらもとに戻ってしまうから不安だったけど、毎月こういう目線で食べてみると安心だし、1回か2回くらい食べてもそこまで太らないし、ほっとしました」
というお声をいただきます。
もちろんストイックに、いつでも規則正しく食べることはとても素晴らしいです。
でも、女性の体の周期を知って自分の食事を振り返り、「体が栄養を欲している時期」はしっかり食べ、「デトックス期」にはダイエットをがんばることを意識してみるのもいいのではないでしょうか。
暴飲暴食という言葉を使うと食べること自体も嫌になってしまうので、栄養補給の時期という捉え方に変えてあげてください。
「いつも仕事に家事にがんばっているから今日はご褒美で食べちゃおう」
「生理周期で月に1回食べてもいい日があるなんてなんだかうれしい」
このように思いながら食べると、もれなく幸福ホルモンのセロトニンが脳から分泌されます。
すると、代謝がよくなり血管は拡張され、血液の流れがよくなるのです。
反省したり、イライラしたりしながら食べると、それがストレスになりさらに食べてしまう……、なんてこともあるかもしれません。月に1、2回程度の暴飲暴食なら、自分を許してあげるようにしましょう。
食べてしまったこと自体は変えられないですが、少しでもいい捉え方をしてあげるとダイエットをがんばる気力に変わるはずですよ。
(清水理恵/ダイエットアドバイザー)