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靴を脱いだ瞬間、クサっ!足のニオイはこうやって発生する

2017.08.20

靴を脱いだ瞬間、クサっ!足のニオイはこうやって発生する


こんにちは、ライターの小林有希です。


晴れた日は、装い軽やかにお出かけしたくなりますよね。お気に入りの服を着て、足元もサンダルに変えて……って



クサっ!!!!!


ふと足から立ちのぼる臭気に動揺を隠しきれません。


女性のデリケートな「足のニオイ」問題を解決すべく、「におい刑事」の松林宏治さんにお話を伺ってきました。

取材協力・監修



松林宏治氏


におい刑事(デカ)/株式会社 共生エアテクノ 代表取締役


南山大学経済学部卒業。一般企業を経て2003年に有限会社共生エアテクノを起業。臭気判定士・シックハウス診断士の有資格者。「深呼吸空間の創造」をミッションに掲げ、ニオイに特化した専門企業として毎月100件以上の案件に対応。自ら「におい刑事(デカ)」として、テレビや雑誌、講演などでも幅広く活動中。


(株)共生エアテクノHP: http://www.201110.gr.jp/

■優しい人ほど臭くなる?! ニオイが発生する原因とは


小林

「どうして足は臭くなるのでしょうか」


松林さん

「足が臭くなる一般的な原因は、皮膚に付いた雑菌です。他にも汗と一緒に出てきた体内の老廃物が、汗が引いた後もそのまま肌に残ることで臭います」


小林

「男性の方に怒られそうですが……。女性よりも男性のほうが臭う気がするのはなぜでしょう?」


松林さん

「女性ホルモンが多いとニオイは比較的抑えられるようです。あとは食生活ですね。たとえば、脂の多い肉を多く摂る人は、加齢臭の元となるノネナールというニオイ物質が体内で作られます」



松林さん

「とはいえ、ニオイを気にしすぎるのもよくありません。人はストレスを抱えると、老化現象を起こす活性酸素を作ります。その活性酸素は身体を酸化させる働きがあり、悪臭の原因にもなるんですよ。人がニオイを気にする理由は『周りの人に迷惑をかけたくないから』。気遣いができる優しい心を持つ人ほど悪循環にはまってしまうのです」

■見直すべきはお風呂習慣!かいた汗はきちんと拭きとることが大事


小林

「どのようにニオイをケアすればいいのでしょうか」


松林さん

「汗腺トレーニングはどうでしょう。最近はどこも空調設備が整っていて汗をかく機会が減っています。汗を習慣的にかかないと、たまの汗で溜まった老廃物が汗と一緒に放出されるため、ニオイの原因になるのです。

予防するには日常的にお風呂で湯船につかって、定期的に汗を流し、老廃物の溜まっていない汗をかくようにすることがいいと思います。



また、入浴後も汗をかくので、きちんと汗を拭きとることが大切です。特に指の間は通気性も悪く、タオルで拭き取らないと老廃物が皮膚に残って臭ってしまいます」


小林

「友人の家を訪ねるときや外食でお座敷だったときなど、屋外ではどうしたらいいでしょうか」


松林さん

「気になる人は、予備の靴下やストッキングを用意しておいて、靴を脱ぐときに取り替えたほうがいいでしょう。もしくは『吸水速乾』機能がついた商品は、よく汗を吸い込んで湿気を発散してくれるため、履き替える時間がない人は試してもいいかもしれません」

■夏は特にニオイを感じやすい季節!

松林さん

「夏は、特にニオイを感じやすくなるので注意が必要です。実は、ニオイ成分はいたるところに染み込んでいます。気温が上がる夏は隠れているニオイ成分が揮発するため、冬よりも私たちがニオイを感じやすくなるのです」


小林

「水が水蒸気に変わるように、モワモワとニオイ成分が立ち上って、私たちの鼻に入り『クサっっ』となるのですね。ニオイの種類ってどのようなものがありますか」



松林さん

「ニオイは酸性、アルカリ性、中性の3つに分類されます。

ニオイ物質の種類は多く、ブレンドされて各性質のニオイに感じます。反対にいうと嗅ぎ分けることができると、原因の物質が特定できるんです。



たとえばむくんでいる人はよく酸っぱいアンモニア臭がしますが、そのニオイはアルカリ性に属します。納豆のようなムレた足のニオイは硫化水素とイソ吉草酸を含む、酸性ですね。そして先ほど話した、ノネナールが含まれる加齢臭は中性のニオイです」


小林

「一覧を見てみると、どれも嗅いだことのあるニオイばかりで想像しやすいですね。そもそも松林さんは、ニオイをどのように判定するのでしょうか」


松林さん

「臭気を測定する専門の機械があるので、そちらで判定します。試してみますか?」



小林

「え」

■足のニオイの数値を測ってみた!

松林さんの一言により、スニーカーのニオイを実際に測定いただけることになりました!



こちらが、株式会社カルモアが販売しているニオイセンサー「POLFA」。空気中の臭気を測定し、数値化してくれる機械です。



臭気測定値がレベル分けされています。値330以上の欄には「(苦情対策が必要になるにおい)」と記されており、松林さんの経験上、臭気の強いものだと500以上の数値をたたき出すとのこと。


取材当日は雨、湿気と汗が入り混じり、悪臭を測定するには好条件すぎる日和。早速、筆者と編集担当のスニーカーのニオイを測定することに。



「えー私のほうがニオイやばいですよー(笑)」と編集とけん制し合ったうえで、ジャッジスタート。

~結果~


編集・阿部 「458」

筆者・小林 「522」

ふたりとも「苦情対策が必要になる」レベルを超える。

さらに私は一個上のステージ、「臭気が不快感を催す」レベルへ踏み込むことに。



もう笑うしかない。


すると松林さんがおもむろに二人のスニーカーを手に取り、直接嗅ぎ始めました。白昼の大胆な行動に、恥ずかしさはマックス。親でも嗅いだことがないのに!!



松林さん

「小林さんのスニーカー(ニオイ)は、快・不快でいうと『快』ですね。芳香剤やアロマオイルなど、心地よい香りのときも濃度が高ければ、数値が上がるんですよ。

阿部さんのは……これから熟成されていきそうな感じですね(笑)」



ワインのテイスティングのように、阿部のスニーカーのニオイを嗅ぐ前にマスクで鼻の調子を整える、におい刑事。

プロの技を拝見できてうれしいです。


小林

「私のニオイが数値は高いけれども『心地よい』ということは、女性としてフェロモンが多いということでしょうか」


松林さん

「いえ、フェロモンは関係ありません。そういった誤解がないように、私はこれからもニオイの専門家として、人々に正しい知識を伝えていきたいと考えています(苦笑)。

今回のテーマは足のニオイでしたが、普段は工場や施設などで臭気対策から日常に潜む身近なニオイのトラブルに対応しています。ニオイは人が生活していく上で必ず出るものなので、上手に付き合っていく方法を模索していきたいですね」



調子に乗ってすみませんでした。


ニオイは人間につきものですが、やっぱり女性としては気になるもの。

ローマは一日にしてならずのように、ニオイは一日にして収まらず。


生活習慣を見直そうとしても、忙しい日が続くと後回しにしがちですよね。ただ体に心地よいことなら、継続しやすいのでは。まずはお風呂で、ゆっくり汗をかくことから始めてみませんか。



(取材・文:小林有希 編集:ノオト)