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鍼灸師が教える。「スマホ老眼」の改善ツボ&ストレッチ5つ

2017.08.24

鍼灸師が教える。「スマホ老眼」の改善ツボ&ストレッチ5つ


最近、スマートフォン(以下、スマホ)やパソコンを操作する時間が長くなると、画面がぼやけて見える、まぶたが重く感じることがあります。「加齢による老眼とは別に、スマホが原因で目が疲れ、ピント機能が低下する『スマホ老眼』になる人が増えています」と話すのは、鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)院長の丸尾啓輔さん。このような目の疲れを感じたときにすぐに実践できるセルフケアはないものか、詳しく聞いてみました。

取材協力・監修

丸尾啓輔氏


鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。「健康寿命をいつまでも!」と掲げ、整形外科勤務の経験を活かしたロコモティブシンドロームの改善を得意とし、リハビリ、鍼灸治療を行っている。


太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10

http://www.taisibasi.com/

■目疲れの原因となる「目の周りの筋肉の疲れ」をツボ押しケア

まず、長時間のスマホの使用が目の疲れをまねく原因について、丸尾さんは次のように説明します。


「スマホの操作では、一点を見つめて目を動かさない状態が続くため、目の周りの筋肉が凝り、血流が悪くなります。すると、目のピント調節を行う『毛様体筋(もうようたいきん)』の働きが悪くなります。


また、パソコンやテレビなどに比べてスマホは小さくて手で持って操作をするため、目と画面の距離が近くなることも問題です」


次に丸尾さんは、20~30代にも起こる「スマホ老眼」という現象について、こう説明を続けます。


「加齢による老眼とスマホ老眼は別の現象です。老眼とは、40歳前後から始まり、近くの文字や物がぼやける、見えにくくなるといった目の老化現象を指します。『スマホ老眼』とは、スマホの画面を長時間見ることで目のピント調節機能が衰え、若い人でも一時的に、老眼と同じような状態になることを言います。


『スマホ老眼』では、目がショボショボする、乾燥する、かすむ、充血する、くまができるなどします。できるだけ目の疲れを感じる前に、目の周りの血流を促すツボ押しとストレッチをしましょう。スマホの操作中に、またオフィスや通勤電車、テレビを観ているときなどでもすぐにできる5つの方法を紹介します」



(1) ツボ・承泣(しょうきゅう) ……目の疲れやまぶたのけいれんを和らげる

「承」は受けること、「泣」は涙のことで、「涙を承(う)ける位置」を意味します。このツボは、ウィンクや瞬きをするときに使う筋肉に働きかけ、目の疲れやまぶたのけいれん、むくみを改善します。


<位置>

黒目の真下、下まぶたの下の骨のきわにあたります。


<刺激法>

ひとさし指の腹でゆっくりと痛みを感じない程度に軽く押します。ひと押し10~20秒を3~5回、繰り返しましょう。



(2) ツボ・攅竹(さんちく) ……目のピント機能を調節する

「攅」は集まる、「竹」は竹の杖を表し、「目が見えにくくて歩けない人を助ける竹の杖のように目に良い」ことを意味します。眉間のしわを寄せる筋肉に作用し、目の疲れを緩和し、ピント機能を調整する、目の充血を和らげるツボとして知られています。


<位置>

左右の眉頭、まぶた側のくぼみに位置します。鼻側のまゆ毛の端の少し下側にあります。


<ツボの刺激法>

おや指の腹をあてて、気持ちよく感じる程度の強さでひと押し10~20秒を3~5回、繰り返します。



(3) ツボ・太陽……目の疲れや乾燥を和らげるツボ

「太陽が照るように目の疲れがすっきりと晴れてくる」ことから呼ばれるツボです。老眼を改善するツボとしても知られますが、「スマホ老眼」のような目のショボショボした感じ、乾燥、くま、充血、かすみなどさまざまなトラブルを改善する万能ツボとして知られています。


<位置>

「眉尻と目尻の真ん中」から、ひとさし指の幅1本分くらい頭のほうへ向かったところにある小さなくぼみ。


<ツボの刺激法>

ひとさし指と中指をそろえ、指の腹で小さな輪を描くように10~20秒ほどもみながら押し、3~5回繰り返します。初めから強く押すのではなく、徐々に力を入れましょう。ツボを押す時間や回数は目の疲れ具合によって調節してください。



(4) 目を閉じて開くギュッ・パッストレッチ

目を2~5秒ほどギュッときつく閉じてから、パッと大きく目を見開いて2~5秒ほどキープします。目を閉じて開くまでを1セットとし、この動作を5~10セット繰り返します。眼輪筋(がんりんきん)という目の周りの筋肉を大きく動かすことで血流を促進します。



(5) 眼球グルグルストレッチ


まず、目をつむったまま、眼球をゆっくり右回りで3~5回、左回りで3~5回ほど回します。目を開けたまま回すとめまいがすることがあるので注意してください。

次に両目を開いて顔を正面に向け、目だけを動かして上を見て、次に下を見ます。

最後に両方の目で鼻の頭を見て「寄り目」にします。各3~5秒キープ。


眼球をぐるぐる回す、上下を見る、寄り目にするという3つの動作で1セットとし、2~5セットを行いましょう。顔は動かさずに眼球だけを動かすようにしてください。



最後に丸尾さんは、セルフケアのタイミングについて、

「目の疲れを感じる前に行う習慣をつけましょう。スマホの操作中は、10分に1回は画面から目を離して遠くを見るなど視点を変えてから、ツボ押しやストレッチを行ってください」とアドバイスを加えます。


筆者はスマホやタブレットの長時間操作で目の疲労感がいつもありましたが、ツボ押しとストレッチを1週間続けたところ、目の焦点が合いにくいと感じる瞬間がなくなりました。また、血流が改善されたからか、鏡を見て目の周囲のむくみやくまが以前よりも和らいだように感じます。スマホ操作の前後や途中に目のツボ&ストレッチ、ぜひ試してみてください。


(取材・文 小山田遥/ユンブル)