検索
どうしても貯金ができない…。「お金をためる」ために大事なこと

2017.09.01

どうしても貯金ができない…。「お金をためる」ために大事なこと


将来のことを考えると、やはり貯蓄は大切です。でも、なかには「貯金したいけど、なかなかためられない!」なんて人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は「お金をためる方法」についてファイナンシャル・プランナーの小池洋子先生にお話を伺いました。

取材協力・監修

小池洋子先生


1級ファイナンシャル・プランニング技能士。CFP(R)。相続アドバイザー。住宅ローンアドバイザー。終活アドバイザー。

歯科矯正をしたことで、人生初の医療費控除の申請をし、思わぬ還付を受け取ったことから「知らないと損をする!」を実感。また、自ら申告をしないと還付を受けられない社会の仕組みにも驚き、ファイナンシャル・プランナーを目指す。


⇒FPオフィスwill

http://www.fp-will.jp/

■「お金の不安」は「将来いくら必要かが分からない」から起こる!


――若い世代でも、将来のお金について不安に思う人は多いようです。


小池先生 そうですね。私のところに相談に来られる方の多くが、「将来のお金」に不安を持っていらっしゃいます。


――お金についての不安はなくなりませんね。


小池先生 不安に思うのは「お金がいくらあればいいか」が分からないからです。「3,000万円貯金があります」という女性が相談に来られたことがあります。「なぜ3,000万円も持っているのに不安なんですか?」と聞いてみましたが、本人は「将来のことが分からないから」というお答えでした。


――先のことが見えない(分からない)から不安なんですね。


小池先生 自分の送りたい「ライフプラン」で、いつ、いくらお金が必要なのかが分かれば、その不安はなくなります。たとえば、何歳で結婚したいのか、どんな結婚式がしたいのか。何歳で出産したいのか、何人子どもが欲しいのか、といった「ライフイベント」に沿って「お金がいつ、いくら必要か」は変わります。


――なるほど。


小池先生 大事なのは、

1.いつ

2.何に

3.いくら必要なのか

を明確にすることです。ライフイベントを設定して、この3つがはっきりすれば、それまでにいくらためればいいのかが分かりますね。あとは、その目標に向かって先取り貯蓄をスタートさせればいいのです。つまり、

目標を明確にすることがお金をためる一番の近道

なのです。思い描くライフスタイルや目標がぼんやりしているのでは、お金はたまりません。


――まずはライフプランを立てることですか?


小池先生 はい。自分のライフプランについて考えることが、不安をなくすための第一歩です。目標がはっきりし生活に必要な金額が分かれば「お金がいくらあっても不安」といったことにはなりません。また、もし設定したライフイベントが起こらなければ、ためたお金は別のことに回すことができます。その分、次の目標があっという間に達成でき、新たな夢の実現も可能になるかもしれませんよ。

■20歳代・30歳代の貯蓄額ってどのくらいが平均!?


――自分の貯蓄がほかの人より少ないんじゃないか、と不安になる人もいるようです。一般に貯蓄の平均金額がいくらか、というのは分かるのでしょうか?


小池先生 『金融広報中央委員会』が毎年行っている金融資産保有額についてのデータがあります。読者の皆さんは若い女性が多いということですので、若い単身者のデータを見てみましょう。

年収300~500万円未満の場合

20歳代 平均貯蓄額:205万円/中央値:73万円

30歳代 平均貯蓄額:504万円/中央値:100万円

――20歳代で「205万円」、30歳代で「504万円」というと、みんなかなりためているのですね!


小池先生 気を付けていただきたいのは、中央値が「73万円」「100万円」と低いことです。中央値が平均値より大きく低いので、高額の貯蓄がある少数の人が平均値を押し上げているわけです。


つまり実際の貯蓄額では、多い人と少ない人で大きな差があるのです。ですから、この平均と自分の貯蓄額を比べてもあまり参考にならないのです。


※中央値とは、たとえば100人の人がいたら、その貯蓄額を高低の順番で並べて真ん中の人の金額(100人だと偶数なので50番目と51番目の金額の平均)。

⇒データ引用元:『金融広報中央委員会』

https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2016/16crosst001.html

■お金をためるには「先取り貯蓄」のしくみを作る!


――お金をためるにはどうすればいいのでしょうか?


小池先生 貯蓄というと「余ったお金をためる」という考え方をする人が多いのですが、そうではなく、


●ライフプランに合わせて貯蓄する金額を決めておきます。

「お給料が出たら、その金額を先に貯蓄をして(先取り貯蓄)残ったお金で生活する」、というふうに考えましょう。余ったお金を貯蓄するのではなく、まず貯蓄をして、余ったお金で生活するのです。


●貯蓄して、残ったお金は全部使ってもいい!

という気持ちで「先取り貯蓄」をすると、気持ちが楽になりますよ。


――「残りは全部使ってもいい!」というのはいいですね。


小池先生 はい。先に貯蓄をしていますから、あとは全部使ってもいいのです。こう考えるとやりくりのストレスもなくなり、安心して楽しくお金が使えますよ。


――ありがとうございました。



お金がなかなか貯まらないという人は、「まず貯蓄。余ったお金でやりくりする」仕組みをぜひ試してみてください。お金がたまってくると、その喜びからさらにやりくりが上手になりますよ!また、将来のお金が心配なら、一度自分のライフプランについてファイナンシャル・プランナーに相談してみましょう!目標がはっきりして、目からウロコが3枚ぐらい落ちること請け合いです。



 (高橋モータース@dcp)