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もしかして「ヘルニア」!?症状と予防法

2017.09.06

もしかして「ヘルニア」!?症状と予防法


「椎間板ヘルニア」はよく耳にする病気ではありますが、どういった病気なのか、また何が原因で起こるのか知らない人も多いでしょう。年齢は特に関係なく発症する可能性があるそうですが、いったいどうしてなのでしょうか。今回は、椎間板ヘルニアについて『東京腰痛クリニック』の三浦恭志院長に聞いてみました。

取材協力・監修


三浦恭志 院長


医学博士。本整形外科学会専門医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術・技術認定医、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医。日本PED研究会世話人。東京腰痛クリニック院長、あいち腰痛オペクリニック理事。最小侵襲脊椎手術 Minimally Invasive Spine Surgery(MISS)の日本での先駆的指導者として活躍。


東京腰痛クリニックHP

http://www.tokyo-itoortho.jp/

■椎間板ヘルニアってどんな病気なの?

まずは椎間板ヘルニアがどんな病気なのかを三浦院長に聞いてみたところ、「背骨の骨と骨の間には、椎間板というクッションのようなものがあり、これが本来の場所から飛び出てしまうことを椎間板ヘルニアといいます」とのこと。


骨の後ろには脊柱管という神経が通っている管があるのですが、椎間板が飛び出してしまうことで脊柱管の中の神経が圧迫されたりして、さまざまな症状が出てしまうのだそうです。

■椎間板ヘルニアになると、どんなことが起こる?

椎間板ヘルニアになると、どんな症状が起こるのでしょうか?三浦院長によると、「小さく飛び出た場合で、神経の障害がない状態なら、患部周辺の痛みが発生するのが一般的です。次に大きく飛び出し、神経を障害してしまっているケースでは、患部周辺の痛みに加えて障害されている神経に対応した部位の痛みやしびれも伴います」とのこと。


この痛みとしびれが主な症状ですが、ひどい状態になると「まひ状態」になり、運動神経のまひ、知覚のまひ、さらに重篤な場合は直腸や膀胱(ぼうこう)のまひによって排尿や排便ができなくなったり、場合によっては四肢まひになり寝たきりになるという場合もあるそうです。

■椎間板ヘルニアになってしまう原因は?

椎間板ヘルニアの原因としては、主に「加齢変化」と「強い圧力」が挙げられるそうです。


まず加齢変化ですが、年を重ねることで椎間板そのものが変性してしまい飛び出してしまうことがあります。もうひとつの強い圧力は、たとえば重たいものを持ち上げようとして背骨に強い圧力が加わったことで、椎間板が飛び出てしまう、というものです。体に強い負荷をかけるスポーツ選手なども、こうした理由で椎間板ヘルニアになる人が多いそうです。

■椎間板ヘルニアになってしまったら?

さて、もし椎間板ヘルニアになってしまったら、どんな治療が行われるのかについてですが、症状が軽い場合は、投薬やコルセットを用いたリハビリ、また患部に痛みを抑える注射を行うなどの保存治療を行います。もし症状が重篤な場合は、飛び出した部分を取り除く手術を行うこともあるそうです。

■椎間板ヘルニアにならないためには?

最後に、椎間板ヘルニアにならないために気を付けるべきことを聞いてみたところ、「若い人はまず背骨に強い圧力をかけないこと」が第一なのだそうです。たとえば重いものを持つときに前かがみの状態で持ち上げようとすると、椎間板に強い圧力がかかり、ヘルニアになる可能性が上がります。腰を落として体の近くで物を持つようにするなど、腰に負担をかけない動作を心掛けるようにしましょう。


そしてもうひとつ、ストレッチや効果的な運動を取り入れて腰や首を鍛え、「守る力」をつけることも重要だと三浦院長は指摘します。もちろんこうしたことを意識しても、ヘルニアになる可能性はありますが、やっているのといないのとでは大きく違ってきます。



20代だと、加齢変化よりも強い圧力によってヘルニアになる可能性の方が高いかもしれませんから、重いものを持つ際は、腰に負担をかけないように注意しましょう。もちろん普段から腰や首を鍛え、予防することも忘れないようにしてくださいね!


(中田ボンベ@dcp)