運動をしているとき、ちょっと姿勢を変えようとしたとき、そして「寝ているときに突然」、足をつってしまった経験はありませんか?足をつる原因は様々ですが、思わぬ病気が潜んでいたり、放っておくと健康害になったりすることもあります。
今回は「足がつる」症状について、原因と対策を医師の筆者が解説いたします。
■足がつる原因とは?
足がつることは「こむらがえり」とも呼ばれていて、足の筋肉が縮んでしまいのびなくなった状態をいいます。つったときには立つのもツラいほどの痛みを伴いますが、すぐにその痛みが治まるというのが特徴的です。
・筋肉疲労
「なぜ足がつるのか」、その原因は様々ありますが、寝ているときに足がつったときは主に筋肉疲労により、筋肉の神経との繋がりがうまくとれなくなっていることが考えられます。特に女性は筋肉量が少ないので、ちょっとの負荷で筋肉疲労が起こりやすく、つる原因となります。
運動不足を感じている人は、休みの日はウォーキングに出かけたり、ストレッチをしたりして筋肉をつけることも予防になります。また、たくさん歩いた日や立ちっぱなしでいた日など、筋肉を酷使したときには入浴中や入浴後、寝る前などに足をマッサージして筋肉をケアするのがおすすめです。
・ダイエット
カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足していたりバランスが崩れているとき、また水分不足のときにも足がつりやすくなります。筋肉の収縮には、ミネラルとそれを運ぶための水分が欠かせないからです。
過度な偏ったダイエットをした場合や、食事量があまり摂れない場合、またお酒を飲んだときは体内のミネラルバランスが崩れやすくなります。また、女性は冷え性という人も多いですよね。血行不良が原因で体内の栄養分がスムーズに回らず、ミネラルバランスが崩れることもありますよ。
日ごろから薄着を避ける、ゆっくり湯船に浸かる、ミネラルウォーターのようなものでこまめに水分を摂る、などに注意するといいですね。
・貧血
そのほか、足がつるというのは、病気の影響で二次的に起こることもあります。特に女性は鉄欠乏性貧血の人が多く、それも足がつる原因となります。
また、脚に動脈硬化がある人は、筋肉への血流が不十分となり、寝ているときも、運動したときもつりやすくなります。
■足がつる対策とは?
こむらがえりを避けるためには、日頃からの予防策が重要です。
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食後すぐの運動は控える
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運動後には十分な、就寝前はコップ1杯のミネラルウォーターを飲む
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コーヒー、玉露、チョコレートなどのカフェイン摂取を控える
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運動や就寝の前に筋肉の軽いストレッチを行う
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お酒、たばこを控える
それでも頻繁につる人は、睡眠の質が下がっている可能性や、病気の可能性もあるので、早めに専門医に相談すると安心ですね。
もし足がつった場合は、つった足を伸ばすことで痛みが和らぎますので、手で足や足指を上方に引っ張るストレッチをしてみてください。ストレッチで改善しない(血行不良でつった)場合は、しばらく安静にしていると痛みが落ち着く可能性がありますよ。
(執筆 岡村信良/医療法人小田原博信会 理事長、医学博士-健康検定協会-)
●市販薬で対策
「夜中、何度もつってしまう」「マッサージやツボ押しでは治らない……」「今すぐ治したい!」という方は、市販薬を試してみてはいかがでしょうか。小林製薬の『コムレケア』は、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方処方で、筋肉の痛み・こわばりをしっかり鎮めます。
●マッサージで対策
筋肉を酷使した日は、足をしっかりマッサージしてケアしてあげることが対策につながります。がんばった日の自分へのご褒美として使うのもいいですね。
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(マイカラット編集部)