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なんだか枕がくさい…。「加齢臭」が発生する理由って?

2017.09.08

なんだか枕がくさい…。「加齢臭」が発生する理由って?


加齢臭は、年を重ねて中年になったときに発するもの、また男性に特有のものと一般に思われていますね。でも、実は女性でも加齢臭は起こり得るのです。


今回はこの「加齢臭」について『成城松村クリニック』院長の松村圭子医師にお話を伺いました。松村院長はエイジングケアの専門家です。

取材協力・監修


松村圭子医師


1995年、広島大学医学部卒業。広島大学医学部 産婦人科学教室入局。2010年『成城松村クリニック』開院、同クリニック院長。『女性ホルモンで、ふわっと香る美人になる』(KKベストセラーズ)など著書多数。


⇒『成城松村クリニック』公式サイト

http://seijo-keikoclub.com/

■加齢臭はなぜ起こる?

――そもそも加齢臭はなぜ発生するのでしょうか?


松村院長 加齢臭の原因となっているのは「ノネナール」という物質です。


皮脂が酸化されると過酸化脂質になります。この過酸化脂質と皮脂の中の脂肪酸、パルミトオレイン酸が反応することによって、ノネナールが発生します。「古い本のにおい」とか「ロウソクのにおい」なんていわれますが、このノネナールが加齢臭の主な原因です。


女性に比べて、男性のほうが皮脂の分泌が多いので、そのぶん加齢臭も発生しやすいというメカニズムなのです。


――皮脂の分泌量の差で女性には加齢臭がないのですか?


松村院長 それだけではありません。女性に加齢臭が少ない理由のひとつは、女性ホルモン「エストロゲン」にあります。エストロゲンには抗酸化作用があって、これが皮脂の酸化を防ぎノネナールの発生を抑えるのです。


閉経して女性ホルモンの分泌が少なくなると、先ほど申し上げた抗酸化の働きがなくなりますので、女性でも加齢臭のある人が出てきます。ですので女性の場合は、加齢臭は更年期を迎えてから、ということが多いですね。

■加齢臭の予防法

――加齢臭の予防法にはどのようなものがあるのでしょうか?


松村院長 やはりこれは酸化を防ぐことですね。抗酸化はアンチエイジングの主眼ですが、加齢臭を防ぐためにも、抗酸化作用のある栄養素を多く摂取することがおすすめです。

●抗酸化作用のある栄養素


・ビタミンA、C、E

・ポリフェノール

…アントシアニン、タンニン、カテキンなど

を多く含む食物を取ると良いでしょう。抗酸化作用のある物質のサプリメントでも効果があると考えられます。


――加齢臭に悩む女性にアドバイスがあればお願いいたします。


松村院長 体臭が気になって汗をかくことに抵抗のある女性がいらっしゃるかもしれませんが、加齢臭の原因ともなる皮脂と汗は別物です。そもそも現代人は汗腺が退化傾向にありますし、また若い女性は汗をかき慣れていないという面もあります。汗腺がうまく機能していないと、ミネラルや老廃物の多い、においのもとになるような汗が出てしまいます。


汗をかき慣れていれば、さらさらしたあまりにおいの伴わない汗をかきます。そのためには普段から適度な運動を行うことが大切ですね。


――ありがとうございました。



女性にはあまり加齢臭はないとのことですが、「まったくない」わけではありません。油断していると、「あれ?もしかして?」という日が、すぐにやってきてしまうかもしれませんよ……。加齢臭の予防を今からしようという場合には、抗酸化作用のある栄養素を多く摂取いたしましょう!


(高橋モータース@dcp)