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お腹が張って苦しい場合に考えられる病気とは?

2017.09.13

お腹が張って苦しい場合に考えられる病気とは?


「お腹が張る」という状態を経験した人は多いのではないでしょうか。特に女性は、月経や女性ホルモンの影響で便秘やお腹の張りを感じる人が多くいます。ただし、お腹が張る原因はそれだけではありません。放置してしまうと、症状が悪化していく可能性もあります。今回は「お腹の張り」について、医師の筆者が解説します。

■お腹が張る原因とは?

お腹が張る原因として最も多いのが「便秘とガス溜まり」です。


特に、便秘になると腸内にガスが発生しやすくなり、お腹の張りにつながります。すると、胃腸の機能が低下し消化が遅れ、腸の動きが鈍くなり、お腹に溜まったガスを排出することが困難になります。


主な「お腹が張る原因」をご紹介します。

  • 1)ガスが過剰になることが原因

・便秘:腸の中に留まっている便による。

・呑気症:食事のとき過剰に空気まで取り入れてしまうことで起こる。

・炭酸飲料:炭酸飲料自体にガスが含まれているため。

・食事:イモ類、パン、ごはん等でんぷん質が多い食べ物の摂取過剰による。

  • 2)ガスが排泄されないことが原因

・暴飲暴食:腸が過剰に働くことで、全体としては胃腸の動きが低下するため。

・過度の緊張:過度の緊張から胃腸の働きが鈍くなるため。

女性に便秘が多いのは、「排卵から月経までの期間に分泌される黄体ホルモンの働きで大腸の動きが鈍くなり、便が硬くなることで便秘を引き起こす」からだと考えられています。さらに、ストレスを抱えることで便秘を助長してしまうこともありますので、気をつけたいですね。

■お腹の張りが酷い場合は「膨満感」の疑いあり!

膨満感の主な原因は「便秘」で、お腹に溜まっているガスや要らない老廃物が要因になっています。


ただ、腹部膨満感は、様々な病気でみられる症状ですので実は大腸がんや腸閉塞等の大きな病気になっている可能性もあります。便秘が一週間以上続いていたり、吐き気を伴ったり、お腹がゴロゴロ鳴ったり、血便等がある場合は早めに内科、胃腸科、消化器内科などの医療機関を受診してください。また、ストレス等が起因の場合は、心療内科等を受診してください。

■お腹の張りは病気のサイン?考えられる病気は何?

お腹の張りは、病気のサインとも考えられます。ほかの症状と合わせて確認してみましょう。

  • ①過敏性腸症候群

    …お腹が張ったり、下痢と便秘を繰り返したりする状態が慢性化し、腸が知覚過敏になっている状態です。主な原因はストレスです。

  • ②腸閉塞

    …小腸、大腸が狭くなることで食べ物や消化液が通過しにくくなる状態です。お腹の張り、腸がゴロゴロする、吐き気、悪心、便やおならが出なくなる などの症状がみられます。

  • ③大腸がん

    …初期症状としては、特に腹痛や体調不良がないのに下痢、便秘を繰り返します。お腹が張ったり、便が出にくくなったり、便が細くなったり、便表面に粘液や血液が付着したり等の症状が現れます。大腸がんは、発見が難しい一方、早期発見により治りやすいといわれています。

  • ④巨大結腸症

    …腸閉塞と同様に、腸の内容物が腸内に溜まってしまう症状です。

  • ⑤卵巣嚢腫

    …お腹の張り、便秘、嘔吐、残尿感、下腹部の痛み等の症状が現れます。

  • ⑥子宮筋腫

    …お腹の張り、便秘、貧血、動悸、倦怠感、めまい、頭痛、月経痛、腰痛、おりものが増える、頻尿、不正出血等の症状が現れます。

  • ⑦胆のう炎

    …お腹の張りとともに右腹部に痛み、発熱、おう吐等の症状が現れます。

  • ⑧虫垂炎

    …お腹の張り、右腹部の痛みが時間経過とともに増していきます。

  • ⑨S状結腸憩室炎

    …お腹の張り、左腹部の痛み、下痢等の症状が現れます。

  • ⑩急性胃炎、慢性胃炎

    …お腹の張り、胃の痛み、吐き気、発熱、左腹部の痛み等の症状が現れます。


どれも自己判断では難しいので、違和感があったら、早めに医療機関へ行きましょう。

■月経前もお腹が張りやすい!

月経前は、子宮が妊娠に向けた準備をしているため、栄養や水分をたっぷり貯えます。そのため、腸が圧迫され蠕動運動が弱くなり、老廃物が溜まりやすくなります。すると、腸内で悪玉菌が増殖し、ガスが発生しやすくなりお腹が張ります。


また、食生活とお腹の張りは大きく関わっています。食の欧米化が定着し、胃腸に負担を掛ける食事が主流になっていることで、お腹の張りや便秘を引き起こす可能性が高くなります。


動物性脂肪や糖質中心の食生活を見直し、野菜中心の食生活へと移行することで、腸内に蓄積されている老廃物等を排出してくれる「食物繊維を積極的に摂取する」ように心掛けましょう。


生活習慣を見直すことも重要です。早寝早起き、良質な睡眠を十分とる、偏食しない等、できることから始めてみてはいかがでしょうか。



食生活や生活習慣を改善しても症状が治らない、悪化した場合には無理をせず医療機関を受診してくださいね。


(執筆 岡村信良/医療法人小田原博信会 理事長、医学博士-健康検定協会-)

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(マイカラット編集部)