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性行為のあと下腹部に痛みが……。もしかして、病気のサインかも?

2017.10.02

性行為のあと下腹部に痛みが……。もしかして、病気のサインかも?


セックスのあと、下腹部に痛みを感じたことはありませんか?周りの人に相談するのもむずかしいし、病院に行くべきかどうかも悩んでしまいますよね。でも、「痛み」はあなたの体が異常を告げているサインかもしれません。今回はセックス後の下腹部痛の原因について解説します。

記事監修



高橋しづこ先生


産婦人科専門医。1995年、米国オレゴン州私立Reed Collegeを卒業。1997年、東海大学医学部へ入学。同大卒業後、東京大学医学部大学院より医学博士。その後は日赤医療センターや山王メディカルセンターで非常勤医師。女医+(じょいぷらす)所属。


▼詳細プロフィール

https://mycarat.jp/experts/138

■セックスの後に痛みを感じる原因は?

セックス後の下腹部痛には、痛みを感じる部位などによってさまざまな原因が考えられます。まず特に病気ではない場合です。これは、たとえば男性のペニスが特に長い場合、また無理な体位でセックスをした場合など、膣そのもの、また子宮・ぼうこう・腸といった臓器に圧迫が加わり、痛みを引き起こすことがあります。


セックス後の下腹部痛を生じる代表的な病気としては以下のようなものが挙げられます。


  • 子宮内膜症

膣奥の痛みを感じるなどの下腹部痛、また腰痛、性交痛、排便痛などを感じる場合には「子宮内膜症」が疑われます。子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所で増殖。剥離(はくり)・出血を繰り返す病気です。特に疼痛(ずきずきとうずくような痛み)を感じるときには要注意です。

  • 子宮腺筋症

子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉層にできる病気です。月経のたびにこの組織が増殖・剥離を起こし、痛みを感じることがあります。子宮内膜に似た組織が原因となる点では同じなので、子宮内膜症の一種でもあります。


  • ぼうこう炎

頻尿、残尿感、排尿時痛を伴う場合には「ぼうこう炎」が疑われます。多くの場合細菌によって、ぼうこうの粘膜が炎症を起こす病気です。疲労やストレスによって免疫力が落ちると細菌に感染しやすくなるので注意が必要です。

  • 性器クラミジア感染症

セックスの最中にも痛みがある場合(性交痛)には性病のひとつ「性器クラミジア感染症」の疑いもあります。クラミジア・トラコマチスという病原体によって引き起こされる病気です。排尿痛、 尿道不快感、そう痒感などの自覚症状があることが多く、おりものの増加、不正出血を伴う場合もあります。

  • 淋菌感染症

淋菌という病原体によって引き起こされる病気(性病)です。男性と比べて症状が軽く、また自覚症状がないまま経過することも多いのですが、米国では上記の性器クラミジア感染症とともに、骨盤炎症性疾患、卵管不妊症、子宮外妊娠、慢性骨盤痛の主要な原因となっています。

■こんなときは病院へ!

上記のように、男性の性器の形状、またセックスの仕方によっても女性に下腹部痛が起こるわけですが、その場合にはパートナーの男性との話し合いが必要でしょう。しかし、それらが原因とは考えられない場合には、病気を疑う必要があります。


性病ですとパートナーにうつしてしまう可能性がありますから、特に気を付けなければなりません。また、子宮内膜症、子宮腺筋症の場合には「不妊」を合併する場合があります。これらの病気に罹患(りかん)していないかを意識して、超音波検査や性病検査が含まれるブライダルチェックを定期的に受けるようにしましょう。クラミジアは自覚症状がないこともあるので、健診は有用です。



繰り返しになりますが、痛みは体の異常を知らせるサインです。我慢すればいいとか、鎮痛剤を飲めばいい、などと考えるのはよくありません。痛みがあったらすぐに専門医を受診するようにしましょう。


(高橋モータース@dcp)