「糖質制限ダイエット」は、多くの人に支持されていますよね。しかし、「効果的」という声がある一方で、「注意しないと!」と警鐘を鳴らす専門家も少なくありません。そこで今回は、糖質制限ダイエットの注意点について、『渋谷DSクリニック渋谷院』の林博之院長にお話を伺いました。

取材協力・監修


林博之 院長


1961年9月15日生まれ。『東京慈恵会医科大学』卒業。日本形成外科学会専門医。医学博士。『東京厚生年金病院(当時:現在は『独立行政法人 地域医療機能推進機構東京新宿メディカルセンター』に名称を変更)』形成外科医長を経て『渋谷DSクリニック』開設。現・同院長。


⇒『渋谷DSクリニック』

https://dsclinic.jp/

林院長は痩身(そうしん)医療を専門とし、その著作『ダイエットの真髄 -医師が教えるリバウンド知らずのダイエット術-』の中では、リバウンドのない持続できるダイエットを提唱していらっしゃいます。

■糖質制限ダイエットではこの5点に注意!

林院長によれば、糖質制限ダイエットで注意すべきことは主に以下の5点とのことです。


  • 1.リバウンドの可能性が大きい

糖質制限をして目標体重になったからといって安易に通常どおりの食事に戻すと、糖質飢餓が常態となった体内は、糖質をぐんぐん消化吸収します。そのため体重が増加してリバウンドとなる可能性が高いのです。これによって、ダイエットに励む⇒リバウンドの繰り返しになってしまいます。


  • 2.間食に走りがち

糖質を制限すると満腹感を得られないため、お菓子などの間食に走りがちです。「炭水化物を抜いているからほかのものを食べても平気」と思い込み、かえってダイエットに良くないものを食べてしまうなどが起こります。これによって栄養バランスを崩しやすいのです。


  • 3.栄養素が不足しがちになる

糖質さえ制限すれば何を食べても良いという思い込みから、栄養バランスを崩す可能性があります。これは2とも関連しています。


  • 4.筋肉減少

糖質制限など極端なダイエットでは、体脂肪と共に筋肉も減少してしまいます。これは、カロリーが足りない分を体脂肪だけでなく筋肉も消費して熱量に変えるからです。この筋肉の減少が問題で、食事制限をやめて体重が戻るときは脂肪だけが増えます。つまり、リバウンドしたときには、以前と同じ体重なのに筋肉が減っていて、その分体脂肪が増えているわけです。


  • 5.仕事や勉強の効率が落ちる

脳のエネルギー源である糖質が過度に不足すると、仕事や勉強の効率が低下してしまいます。


林院長は、糖質制限ダイエットについて、ほかにも「ホルモンバランスの乱れが生じる可能性」「免疫力の低下を引き起こす可能性」「貧血を引き起こす可能性」について指摘していらっしゃいます。

■糖質制限ダイエットはおすすめしない!?

――糖質制限ダイエットを始めようという女性は多いようです。痩身医療を専門にされている林院長は糖質制限ダイエットをどのように見ていらっしゃいますか?


林院長 糖質制限ダイエットで短期的に体重を落とすことは可能だとしても、長期的に見た場合は、持続が難しく、やめた場合リバウンドの可能性が伴います。ですので当院では糖質制限ダイエットは全否定しないものの、推奨はしておりません。「糖質制限で短期的に痩せる = ダイエット成功」ではなく、その体形を維持することこそが本当のダイエットだと考えてください。



痩身医療のプロである林院長は「短期的に痩せても、それを維持できなければ本当のダイエットではない」という見方をしていらっしゃるようです。確かにリバウンドしてしまうのであればそれは体にもあまり良くないことですね。もし糖質制限ダイエットを始めようと考えている皆さんは、上記の5点に十分注意して、そのリスクも考えてから行うようにしてくださいね。


(中田ボンベ@dcp)