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やけどをした時の応急処置。どんな薬を選べば良い?

2017.10.03

やけどをした時の応急処置。どんな薬を選べば良い?


やけどをしたときの応急処置として、焦らずに水でじっくり冷やすということは知っている人も多いでしょう。しかし、その後はどうすればよいのでしょうか?そして、やけどをした場合の薬はどんなものを選ぶといいのでしょうか?


今回はやけどの薬について 星のまち薬局 薬剤師の岩本昌英(いわもと・まさひで)さんにお話を伺いました。

取材協力・監修

岩本昌英氏


研修認定薬剤師 認定実務実習指導薬剤師。スポーツファーマシスト 。北河内薬剤師会理事。東牧野薬局 代表取締役 現在、星のまち薬局勤務。地域の健康を守るため奮闘中。

■やけどに市販薬は使える?市販ならどんな薬を選ぶべき?

まず、やけどの応急処置として、何より流水や氷水等で20〜30分程度しっかりと患部を冷やしてください。しっかりと冷やすことで、その後の経過に大きな差が出ます。 そして、赤みやヒリヒリ感を伴う軽いやけどであれば、市販薬を使うことができます。 


まず代表的なものが、皮膚にやさしいステロイドを含まない軟膏として、オロナインH軟膏です。殺菌効果のあるクロルヘキシジングルコン酸塩を配合しており、傷口が化膿するのを防ぎます。 


また紫雲膏は、炎症を和らげ、皮膚の再生を助ける紫根(シコン)が入った漢方の薬です。 コーフル軟膏は、殺菌力のあるアクリノールと 被膜を作り傷口を乾燥させる酸化亜鉛と 皮膚の状態を整え、傷ついた皮膚の修復を助けるビタミンAを配合しています。


新サニアゾルDは、組織形成を促進するアラントインと 炎症を抑えるデキサメタゾン酢酸エステルという弱いステロイドを配合しています。ステロイドは痛みや赤みに対して即効性があります。オイチミンDも化膿を防ぐトリクロロカルバニライドと、炎症を抑えるデキサメタゾンという弱いステロイドを配合しています。


よって、水ぶくれになった場合は、早急に炎症を抑え、化膿を防いでくれるステロイドを含んでいるものが適しています。


ドルマイシン軟膏は、抗生物質を含む軟膏2種類(硫酸コリマイシン、バシトラシン)の抗生物質を配合しています。多くの菌に対して抗菌作用を示します。化膿を防ぎ、二次感染予防にも効果があります。

■やけどをした時の薬。病院ではどんなものを処方しているの?

軽いやけどでも範囲が広い場合や水ぶくれができる時は病院へ行くようにしましょう。やけどの深さは、やけどをしたばかりの時は診断が難しい場合があります。心配な場合は病院で診察を受けましょう。病院で処方される薬は、やけどの症状や範囲によって使い分けされます。


化膿を防いだり、感染を予防する薬としては、抗生剤軟膏のゲンタシン軟膏、殺菌効果のあるポピドンヨードゲルなどがあります。


赤みや痛みを和らげて傷の治りを早くする薬として、ステロイド軟膏やエキザルベ、ワセリン軟膏。また、傷が潰瘍になった時に使われる薬として、フィブラストスプレー、ゲーベンクリーム、プロスタンディン軟膏、アクトシン軟膏、ユーパスタ軟膏などがあります。他には傷あとを治しやすくする薬にヒルドイドソフト軟膏があります。


クリームはベタつきがなく、薬が皮膚へ浸透しやすい特徴がありますが、傷に塗ると刺激になることがあります。軟膏は保湿性が高く、皮膚を保護する作用があります。 状況によって使い分けてください。

■やけど跡が残らないようにするには?

やけど跡が残らないようにするためには、日焼け止めクリーム等で日焼けを防ぎましょう。日焼けをすれば、色素沈着が起こり、やけど跡が残りやすくなります。


アットノンEXクリームは、ターンオーバーを促進して正常な皮膚の再生を促すヘパリン類似物質です。皮膚の組織形成、修復を促進するアラントインと炎症を鎮めるグリチルリチン二カリウムを配合しています。また、傷の修復を助け、肌をきれいに再生させるサンクロン軟膏は、消炎、肉芽形成、除菌作用のあるクマザサ配合です。


また、飲み薬ですが、化膿がひどい等で抗生物質を飲むことはあるかもしれませんが、やけどを治すための飲む薬は基本的にはありません。


やけどあとを治すためにリザベンという薬が処方されることはあります。ケロイド等の分厚くなった皮膚のコラーゲンの合成を抑制する効果があります。


ビタミンCを処方してもらう人を聞いたことがありますが、ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要で 皮膚の粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。よって、多く摂ったからといって やけどが早く治ることはありません。ビタミンCは貯めておくことか出来ないので、材料がたくさんあっても体内でたくさん作れないのです。ですから、十分な栄養素を摂取して、代謝を高めるためにもバランスのいい食事も大切です。健康保険では理由のあるビタミン不足しか処方はできないので 病院から処方が出ることはほとんどありません。よって、サプリメントで適度に摂るといいでしょう。



やけどの症状がひどい場合は、もちろん病院の診察が必要です。

しかし、軽い場合は症状を見ながら、上に書いたような市販薬を参考に薬を使い分けてください。


(取材・文 岡田淑永)

●岩本さんにご紹介いただいた市販薬一覧



オロナイン【第2類医薬品】オロナインH軟膏 100g

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クラシエ薬品【第2類医薬品】クラシエ紫雲膏 14g

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ゼリア新薬【指定第2類医薬品】新サニアゾルD 12g

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佐藤製薬【指定第2類医薬品】オイチミン 15g

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ゼリア新薬【第2類医薬品】ドルマイシン軟膏

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小林製薬【第2類医薬品】アットノンEX クリーム 15g

商品詳細

サンクロン 【第3類医薬品】サンクロン軟膏 50g

商品詳細

(マイカラット編集部)