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大人でも改善できる?字を少しでもきれいに書くコツ

2017.10.05

大人でも改善できる?字を少しでもきれいに書くコツ


「字の汚さがコンプレックス」で、たとえば書類を手書きするのもできれば避けたいと思っている人もいるのではないでしょうか。少しでもきれいに書きたいものですが、大人になってから字を矯正するのはなかなか難しそうなもの。そこで今回はペン字・書道教室で講師を務められている書家の太田真采世先生に、字が汚い人の特徴や、きれいに見せるコツを伺いました。

取材協力・監修


太田真采世先生


『東京学芸大学教育学部 特別教員養成課程書道科』にて高校の芸術書道の教員となるべく専門的に書道を学び、卒業後は故 大石隆子氏、故 藤木正次氏、故 桑田三舟氏に師事。

仮名作家として展覧会活動を続ける。現在は「神戸 笹波会」に所属し、田頭一舟氏に師事。年間10回近い展覧会活動を行う傍ら、カルチャーセンターと自分の教室(銀座・大宮)にて、書道とペン字を教え、美文字の普及に努めている。著書に『大人の美しい一筆箋活用術』、『美文字が書けるボールペン練習帳』など。


⇒ペン字・書道教室『真鈴社』

http://www.masayo.biz/

■字が汚い人は大きく6タイプ

太田先生によると、字が汚い人は以下のような特徴があるそうです。

  • 頭が出ない

  • 漢字と平仮名の大きさが変わらない

  • 中心がそろっていない

  • 右上がりがキツすぎる

  • 平行している線の間隔が均等でない

  • 曲がり角で止めが中途半端で字が丸っこくなる

「頭が出ない」というのは、本来突き出さなければならないはずの線が突き出していない状態のこと。先生のところに習いに来る生徒の中では、このパターンが非常に多いそうです。また漢字と平仮名の大きさが変わらないという人も多く、この場合はメリハリのない文章になり「子供っぽいイメージ」を与えてしまうとのこと。


ほかにも「中心がそろっていない」ことは、蛇行したガタガタになった文字になりますし、右上がりの線の角度が急、平行している線の間隔が均等でない、文字が丸っこくなってしまうことでも文字のバランスが崩れ、美しい文字になりません。


こうした文字の特徴だけでなく、「平仮名に問題がある人も多い」と太田先生は指摘します。たとえば誤った書き順で平仮名を書いている人。平仮名は誤った書き順で書くとバランスが取りにくくなったりするため、汚い文字の原因となります。意外と間違った書き順の人は多いそうで、講座のカリキュラムの中でも多く時間を割くのだそうです。

■少しでもきれいに見せるコツは?

では、どうすれば汚い文字を少しでもきれいに見せることができるのでしょうか? すぐにでも実践することが可能なコツを太田先生に聞いてみました。


まず「漢字と平仮名の大きさが変わらない人」の場合は、漢字を大きく、平仮名を小さめに書いてメリハリを出すのがポイントとのこと。漢字が「10」とすれば、平仮名は「7」くらいの比率で書くと、見栄えが良くなるそうです。平仮名、漢字の「書き順」を意識することも大切ですね。


ほかにもきれいな字にするためのポイントをいくつか伺いましたのでご紹介します。


  • 線と線の間の空間を等間隔にすること


漢字は多くの線で構成されているため、線と線との間の空間の大きさが異なるとバランスが悪く見えてしまいます。ですので、「空間を等間隔にすること」が大切。たとえば「目」という漢字の場合、上のように線と線の間を等間隔にすることで、きれいに見せることができます。


  • 四角を書くときは縦線の傾きを意識する


四角を書くときに、上のように「正方形なら縦線を内側にすぼめる、長方形なら真っすぐに線を書く」ことを意識することでバランスの良い字に見えます。


  • 文字の中心線を意識する


漢字でも平仮名でも、どんな文字でも「中心」がありますから、それを無視して書けば当然ですがバランスの悪い文字になってしまいます。中心線を意識して書くことで整ったきれいな文字になります。


  • 左右のはらいのある文字は右のはらいを長めにする


「大」など左右にはらいのある文字の場合は、右のはらいを左のはらいより少し長めにすることで落ち着いたきれいな文字になります。


  • 線の「曲がり」を意識する


「ち」などの文字の場合、縦線の曲がりを意識するのがポイント。下側の文字のように逆に反ってしまうと、バランスの良いきれいな文字に見えません。


  • 曲がり角でしっかりと止める


「え」や「ん」といった線が折れ曲がっている文字の場合、下側のように曲がり角でしっかりと「止め」をすることでメリハリのあるきれいな文字になります。漢字でも「進」など「しんにょう」が部首の漢字はこうした止めを意識すればかなり変わってきます。


  • 線が往復する部分を少しだけ重ねる


平仮名の「ひ」は横線を引き、そこから少し戻すようにして下側に線を伸ばしていきますが、こうした「線が行って帰って」する文字は、写真のように帰す際の線を少し重ねると、きれいな文字に見えます。漢字でも「進」など「しんにょう」が部首の漢字は、左下斜めに下がった後右に戻る際に、同じ線を重ねて戻るように意識すればかなり変わってきます。この線を重ねると字が引き締まる点は、漢字や平仮名だけでなく、「3」など数字でも応用できるコツです。



字が汚いことに悩んでいる人は、まず今回紹介したコツを意識してみてはどうでしょうか。実際に意識して書いてみると分かりますが、自分の文字が違ってくることを実感しますよ。


(中田ボンベ@dcp)